「ソウル都心部の『菌類の天国』 – 洪陵の森、韓国100大名品の森に選定」

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By Global Team

산림청 국립산림과학원は、ソウル市内に位置する洪陵の森が森林微生物多様性の保存に重要な役割を果たしていると2日に発表しました。洪陵の森は、2023年に国土緑化50周年を迎え、韓国の100大名品の森の一つに選ばれた場所で、ソウルでは唯一の森林保護型の名品の森として指定されています。

洪陵落葉きのこ (사진제공 = 산림청)
洪陵落葉きのこ (사진제공 = 산림청)

洪陵の森は、1993年から市民に公開され、現在は国立山林科学院が管理する森林科学研究試験林です。ここには木本1,224種、草本811種など様々な植物が保護されています。

白籃子きのこ (사진제공 = 산림청)
白籃子きのこ (사진제공 = 산림청)

植物の多様性で注目を集めてきた洪陵の森では、最近、菌類に関する研究も成果を上げています。国立山林科学院が行った調査によると、この森で収集された94個の木材腐朽菌の標本から32種の異なる菌類が確認されました。そのうち5種は国内で初めて確認された未記録種であり、学術的にも高い価値を持っています。該当結果は韓国菌学会誌第53巻に掲載されました。

洪陵の森で国内初発見された木材腐朽菌 (사진제공 = 산림청)
洪陵の森で国内初発見された木材腐朽菌 (사진제공 = 산림청)

洪陵の森では、一般的に都市で見かけることが難しいダングアルきのこを始め、国内で初めて発見された白籃子きのこと洪陵落葉きのこも生息しています。また、なじみのある舞茸、エノキ、霊芝、猿芝なども多く自生しています。国立山林科学院の森林微生物利用研究科は、洪陵の森で約80種、190余の菌株を収集し、生態・遺伝的特性と生理活性物質に関する研究を進めています。

洪陵の森で発見されたダングアルきのこ (사진제공 = 산림청)
洪陵の森で発見されたダングアルきのこ (사진제공 = 산림청)

朴応俊森林微生物利用研究科科長は、「菌類は生態系の分解者であり、気候変動時代の植物病原菌・共生パートナーとして重要な研究対象である」とし、「山火事被害地の復元、マツタケ山の回復、地域林産物の収入増加など実用性の高い研究を拡大していく計画」と述べました。

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