【中東戦争】ホルムズに続きバブ・エル・マンデブも…イランが「第2の海の回廊」封鎖カードを切り出す

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By Global Team

イランの原油輸出を掌握したペルシャ湾の首根っこがまだ締め付けられている中で、今度は紅海の入り口で第二の警告が鳴り響いた。

【この記事の要点】

▶ イラン議会議長ガリバーフ、SNSでバブエルマンデブ海峡封鎖を暗示

▶ 世界の海上原油物流量の10%以上が通過する戦略的要衝地

▶ ホルムズ+バブエルマンデブ「二重ボトルネック」が現実化した場合、韓国GDP最大-6%の衝撃予想

▶ フーシ派武装勢力も湾岸諸国が参戦時に封鎖警告…イラン代理勢力の拡大戦争懸念

ホルムズ海峡とバブエルマンデブ海峡を含む中東海上輸送路。封鎖シナリオが現実化する場合、韓国を含むエネルギー輸入国の供給ショックが避けられないと見込まれる。 (グラフィック=クスダム記者)

ホルムズ海峡とバブエルマンデブ海峡を含む中東海上輸送路。封鎖シナリオが現実化する場合、韓国を含むエネルギー輸入国の供給ショックが避けられないと見込まれる。 (グラフィック=クスダム記者)
ホルムズ海峡とバブエルマンデブ海峡を含む中東海上輸送路。封鎖シナリオが現実化する場合、韓国を含むエネルギー輸入国の供給ショックが避けられないと見込まれる。 (グラフィック=クスダム記者)

■ 一つの質問が投げかけた重さ

モハマド・バゲル・ガリバーフイラン議会議長は3日(現地時間)にエックス(旧ツイッター)に短い文を投稿した。「世界の石油と液化天然ガス、小麦、米、肥料の輸送量のうち、バブエルマンデブ海峡を通過する割合はどのくらいか。物流量が最も多い国と企業はどこか。」

宣言でもなく、脅威声明でもなかった。しかし、イラン半官半民タスニム通信はこの発言を「ホルムズ海峡に類似した潜在的通行妨げを示唆するもの」と解釈した。文章一つがグローバル海運・エネルギー市場を揺るがすのに十分だった。

ガリバーフ議長はトランプ大統領が米・イラン間の対話チャネルとして直接指名した人物だ。そんな彼が紅海南端の入り口に向けて質問を投げかけたという事実自体が外交的シグナルとして読まれた。

■ 「悲しみの門」が閉じる場合

バブエルマンデブ海峡。アラビア語で「悲しみの門」という意味である。イエメンとジブチの間にかかっているこの幅26キロの狭い海峡は紅海南端の入口であり、スエズ運河に続く関門である。ペルシャ湾から出発したタンカーはホルムズを抜け、この海峡を通過した後、紅海を逆行していかなければヨーロッパに到達しない。

世界の海上原油物流量の10%以上がこの海峡を通過する。イランの革命防衛隊(IRGC)がすでに原油輸送量の20%を占めるホルムズを事実上封鎖した状況で、バブエルマンデブまでが閉じ込められると、中東からヨーロッパへ続く主要な海上路二つが同時に揺れることになる。

サウジアラビアはホルムズ封鎖に対処し、日約700万バレルの原油を陸上パイプラインを通じ紅海に隣接するヤンブ港に送り出している。

この迂回路も脅かされるならば選択肢が消えてしまう。この二重ボトルネックシナリオが現実化する場合、世界のコンテナ輸送量の約30%が遮断され、ペルシャ湾からヨーロッパへの石油供給は事実上完全に遮断されるという分析が出ている。

■ イランは一人ではない

イランがバブエルマンデブを直接管理することは地理的に不可能である。海峡がイラン領土から数千キロ離れているためだ。しかしイランにはフーシ派武装勢力という代理勢力がある。

イエメンの親イラン武装勢力であるフーシ派は先月28日に参戦を宣言し、すでにイスラエルに向けてミサイルを発射した。

彼らは湾岸地域諸国が米国とイスラエルを支援した場合バブエルマンデブ海峡封鎖に乗り出すと直接警告した。紅海で商船と軍艦を攻撃した前例もある。イランがフーシ派に紅海を通過する船舶を攻撃するよう圧迫しているという報道も出ている。

ウォール・ストリート・ジャーナルは「イランの民兵同盟がバブエルマンデブなど他のボトルネック地点を脅かす可能性があり、イランがホルムズの再開を決定しても代理勢力は他の姿勢をとるリスクが依然として存在する」と分析した。交渉テーブルでの合意がすぐに海峡の安全を意味しないと言う意味だ。

■ 韓国の方程式

この危機で構造的に最も脆弱な国の一つとして韓国が指摘されている。シティグループがGDPに比べて純石油・LNG貿易構造を分析した結果、韓国は主要国の中で最大の損失国として現れた。ウォール・ストリート・ジャーナルは4日(現地時間)に韓国のGDP損失が最大6%に達する可能性があると報じた。

世界の海上原油輸送量の約20%がこの狭い水路であるホルムズ海峡を通過する。 (グラフィック=クスダム記者)

世界の海上原油輸送量の約20%がこの狭い水路であるホルムズ海峡を通過する。 (グラフィック=クスダム記者)
世界の海上原油輸送量の約20%がこの狭い水路であるホルムズ海峡を通過する。 (グラフィック=クスダム記者)

数値はその理由を説明する。韓国は導入原油の95%以上とLNGの20%以上を中東から調達する構造だ。ホルムズを迂回する供給線は事実上ない。

国際エネルギー機関(IEA)は今回のホルムズ封鎖を「近代歴史上最大規模の原油市場供給ショック」と規定した。対外経済政策研究院は戦争が早期に終了しても国際油価が1バレルあたり90ドル以下に下がることは難しく、封鎖が長引けば117ドルまで上がると予想した。

産業研究院は封鎖が3ヶ月以上続く場合、韓国製造業の平均生産費が11.8%上昇すると推定した。韓国政府はすでに精油会社納品価格上限を設けた石油最高価格制を施行しており、3年間止まっていた古里原子力発電所2号機再稼働を通じエネルギー需給安定に乗り出している。

ガリバーフ議長の「質問」は依然として答えを待っている。世界はその答えが何であるのか、いつ出るのかを固唾を飲んで見守っている。

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