シャオミは、アップル初の折りたたみ式スマートフォンの発表を2日前に控え、自社の折りたたみ新製品を先に公開する。日程の段階からアップルを意識した動きだ。
シャオミの携帯電話部門トップ、ルー・ウェイビン氏は2日(現地時間)、中国のソーシャルメディア・微博(ウェイボー)に「シャオミ 18 Fold」の公式画像を掲載し、7日に中国で発売イベントを開くと明らかにした。タブレット「Pad 9 Pro Max」とスマートフォンNシリーズも同日にあわせて発表される。
アップルは9日に新製品イベントを開き、iPhone 18 Proとともに初の折りたたみ式スマートフォン「iPhone Ultra」を公開するとみられている。両製品は横に広く開く似た形状のため、シャオミが2日早く市場に投入する格好となった。
業界では、シャオミの日程選択を偶然とは見ていない。アップルのイベント直前は、世界のメディアと消費者の関心が折りたたみスマホに集中する時期だ。その注目を先に取り込み、アップル製品が発表された際に比較対象として並べて語られる効果を狙ったとの見方がある。サムスン電子がアップルのイベントの1〜2か月前に折りたたみ新製品を出すのと同じ理屈だが、シャオミはその間隔を2日まで縮めた。
折りたたみスマホを初めて投入するアップルとは異なり、シャオミはすでに複数世代の折りたたみ端末を発売してきた。その意味では「アップルより先」という構図は半分だけ正しい。ただし、アップルが準備しているのと同じく広い画面の新製品を発表直前に出すことで、市場の視線を先に押さえようとする意図は明確だと評価されている。
シャオミは製品形態に「ミッドフォールド」という名称を付けた。開けば大きいが外側画面が狭い大型折りたたみと、持ち運びやすいが画面が物足りない小型折りたたみの中間を狙ったという説明だ。折りたたむとパスポート程度の大きさで片手に収まり、開けば7.58インチの画面になる。外側画面は5.38インチだ。ルー・ウェイビン氏は、ミッドフォールド形態が今後の折りたたみスマホの標準になり得ると主張した。
カメラはライカと協業した背面3カメラ構成だ。流出情報によると、3.5倍光学ズームの望遠レンズが含まれる。薄型化のために望遠レンズを外したり縮小したりする競合の折りたたみ端末と差別化するポイントだ。

シャオミ18 Foldには、シャオミが独自設計したチップ「Xring O3」が搭載される。スマートフォンの頭脳にあたる中核半導体をクアルコムなど外部企業から購入せず、自社設計したもので、アップル、サムスン電子、グーグルが歩んできた道をシャオミも追っている。
メモリには、中国の長鑫存儲技術(CXMT)のLPDDR6が初めて搭載される。スマートフォン用低消費電力DRAMは、サムスン電子、SKハイニックス、マイクロンが事実上分け合ってきた市場だ。中国のメモリ企業の最新規格製品が中国を代表するメーカーの最上位モデルに入ることで、中国スマホの供給網の中で韓国メモリの立場が揺らぐ可能性を示す兆候と受け止められている。品質と歩留まりが検証されれば、他の中国メーカーへ広がる可能性もある。
ヒンジには「Dragon Bone」と呼ばれる新構造を採用し、折り曲げ部分の耐久性を検証する試験方法も新たに作ったとシャオミは説明した。OSは独自開発のSurge OS 4、端末内で動作するAIモデルはMiMoだ。
アップルが参入すると市場はどう変わるのか。
折りたたみスマホ市場はサムスン電子が切り開き、長く主導してきた。今年発売されたギャラクシーZ Fold8は、広い画面の形状が支持され販売が伸び、部品発注を前倒ししたという報道が出るほど反応が良かった。中国ではファーウェイが広い画面の折りたたみ端末で勢いを増した。
アップルの参入は市場を拡大させる要因とみられる。折りたたみスマホは発売から7年が経ったが、スマートフォン市場全体での比率は依然として一桁台にとどまってきた。iPhoneユーザーが折りたたみへ移れば、市場そのものが大きくなり、アプリやコンテンツも折りたたみ画面に合わせて増えるとの期待がある。
サムスン電子にとっては両面がある。市場が拡大すれば、折りたたみ画面とヒンジ技術で先行するサムスンは部品と完成品の両方で利益を得られる。一方で、アップルがプレミアム折りたたみ需要を取り込み、中国メーカーが中低価格帯を攻めれば、完成品シェアは圧迫される。シャオミがアップル発表の2日前に製品を出すのは、その競争がすでに始まっていることの表れでもある。
焦点は価格と完成度だ。シャオミはまだ価格を公表しておらず、アップルの折りたたみ価格も正式発表前だ。7日と9日、2日間隔で登場する両製品が、どの価格とどの厚さで出てくるのかが、下半期のスマートフォン市場における最初の注目点となる見通しだ。
