ソウル・グムチョン区は認知症の高リスク群の高齢者の認知健康を増進するために都市農業を基盤とした治癒農業プログラム「グムチョン記憶菜園」を運営しています。このプログラムはグムチョン区認知症安心センターが主管し、安養川都市農業体験場で毎月2回、計12回にわたって行われます。
グムチョン記憶菜園は参加高齢者が自ら菜園を手入れし作物を育てることを通じて自然と交流できるよう企画されました。区はこれを通じて高齢者の認知症予防、認知機能向上、情緒的安定効果を期待しています。さらに社会的交流の拡大と憂鬱感の緩和にも役立つと見ています。

プログラムは種子の播種、苗の植え付け、水やり、果菜の植え付け法、支柱設置、作物の間引きなどの農業実習で構成されています。また、菜園の病虫害を防ぐための卵黄油(食用油+卵黄)の製造法、栄養供給のための追肥法、間引き作物の活用法など生態理論も一緒に学びます。
参加高齢者はプログラムを通じて活力を得ています。ある高齢者は「菜園で直接作物を手入れし料理もしてみたら、一日が楽しくなり活力が湧きます」と感想を伝えました。
ユ・ソンフン区長は「治癒農業は単なる余暇活動ではなく、認知機能改善と社会参加拡大に効果が立証された非薬物治療法です」とし、「『グムチョン記憶菜園』のようなプログラムを通じて高齢者の健康を守る政策と事業を持続していきます」と述べました。
グムチョン区認知症安心センターは今回のプログラム以外にも認知症の早期検診、予防教育、家族支援、認知症治療費支援など、様々な認知症関連サービスを提供しています。