スペースXが超大型宇宙船「スターシップ」の11回目の無人試験飛行に成功、月・火星探査に一歩前進

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By Global Team

アメリカの民間宇宙企業スペースXが超大型宇宙船「スターシップ(Starship)」の11回目となる無人地球軌道試験飛行に成功しました。今回の成功により、スペースXは月および火星探査に一層近づいたとの評価を受けています。

スペースXのオンライン生中継によれば、スターシップはアメリカ中部時間13日午後6時23分(韓国時間14日午前8時23分)、テキサス州ボカチカビーチの「スターベース(Starbase)」基地から発射されました。発射約3分後に1段ロケット「スーパーヘビー(Super Heavy)」と2段宇宙船が成功裏に分離され、ロケットブースターはエンジン制御降下を通じて海上に垂直着水しました。

2段部宇宙船は軌道に進入した後に飛行を続け、発射後17分で模擬衛星パネル8基を軌道に放出することに成功しました。その後、エンジン再点火、大気圏再突入、インド洋着水までの一連の手続きを無事に終え、約1時間6分間の飛行任務を完遂しました。

SpaceXスターシップ11回目の発射生中継ブロック2の最後の飛行
SpaceXスターシップ11回目の発射生中継ブロック2の最後の飛行

スターシップは長さ52m、直径9m規模で設計された大型宇宙船で、最大乗組員100人と貨物100トンを搭載可能です。スペースXはロケットと宇宙船の両方を再利用可能な形態で製作し、発射コストを削減して発射頻度を高めることを目指しています。

マスク氏は2002年にスペースXを設立して以来、人類の火星移住に向けたロケット開発に20年以上専念してきました。スターシップはこの目標を実現するための核心宇宙船であり、再利用可能な超大型発射体システムを通じて大規模な人類移住と長距離探査を可能にする技術として評価されています。

SpaceXスターシップ11回目の発射生中継ブロック2の最後の飛行
SpaceXスターシップ11回目の発射生中継ブロック2の最後の飛行

スペースXは今年7回目から9回目の試験飛行まで相次いで爆発事故を経験しましたが、8月26日に実施した10回目の飛行で全ての飛行手続きを成功裏に遂行し、技術的転換点を迎えました。今回の11回目の試験でも主要任務を完璧に遂行し、スターシップ開発が安定段階に入ったと分析されています。

しかしアメリカCNNなど主要海外メディアはスターシップの成功にもかかわらず、アメリカ航空宇宙局(NASA)の人類月着陸プロジェクトである「アルテミス(Artemis)」プログラムとの連携には依然として課題が残っていると指摘しました。NASAは2027年の「アルテミス3段階」任務でスターシップを利用して宇宙飛行士を月に着陸させる計画です。

専門家たちは今回の試験成功により、スペースXが月探査と火星移住に向けた技術的基盤を一層強化したと評価しつつも、人類の多惑星時代を開くためには推進体再利用の信頼性や長期飛行の安定性など、解決すべき技術的課題が依然として残っていると分析しました。

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