ソウル市永登浦（ヨンドゥンポ）区は、ドローン専門教育機関と提携し、区民を対象としたドローン資格取得および整備実務の無料教育プログラムを実施すると発表した。
ドローンは災害対応や国防、物流、農業など、さまざまな分野で活用される第4次産業革命の中核技術として注目されている。しかし、市場の急速な成長に対し、専門人材の育成は追いついていないのが現状だ。
こうした課題に対応するため、永登浦区は先月24日、国家認定のドローン教育機関「グンジプテック（軍集テック）」と業務協約を締結。区民の資格取得と実践力の強化を通じて、就業競争力を高めることを目的としている。
教育プログラムは「第3種ドローン資格取得および整備実務コース」として、4月21日から6月23日まで実施される。全5期に分かれ、資格取得はもちろん、空撮や機体整備といった現場重視の実技指導も含まれている。定員は25名で、受講料は全額無料。応募は4月14日から17日まで、永登浦区の公式ウェブサイト「ウリグソシク（우리구소식）」掲示板を通じて受け付ける。
また、受講修了後もグンジプテックが提供する関連講座については、区民を対象に割引が適用される。区は、修了者の実際の就職支援のため、関連企業や機関との連携体制も整備する方針だ。さらに、小中高校生や一般市民向けの体験型特別講座も計画されている。
チェ・ホグォン永登浦区庁長は、「区民が未来産業を担う中核人材として成長するための大きな第一歩となる」と述べた上で、「実効性のある教育を通じて、競争力のある職を得られるよう積極的に支援していく」と語った。
