ソウル市、塩倉駅周辺の木洞地区活性化事業を本格始動

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By Global Team

ソウル市は老朽化した住宅地と市場が混在する陽川区木洞523-45番地一帯の駅周辺活性化事業整備計画案を決定したと6日明らかにしました。市は11月5日に開催された第16回都市計画委員会で該案件が「修正可決」されたことにより、事業が本格的に進行される見通しだと説明しました。

対象地は地下鉄9号線(急行)塩倉駅に隣接しており、汝矣島や永登浦へのアクセスの良い都心の背後住宅地です。木2洞市場を中心に商業圏と流動人口が活発ですが、裏には低層の老朽住宅が密集し、都市環境が劣悪であり住宅供給の需要が継続的に提起されてきました。

この整備計画を通じて、該地域は「住宅・雇用・教育が融合した生活圏中心地」に造成されます。対象地には、容積率317%、地下3階から地上24階規模の共同住宅414世帯と近隣生活施設、創業・教育施設が一緒に入り込みます。

ソウル市は用途地域の上方による公共寄与を通じて、青年と中高年層のためのインフラ拡充にも乗り出します。広津区と永登浦区に分散していた「青年クックビジネスセンター」を統合移転し、青年の起業を支援し、生涯学習センターを新設して中高年層の学習需要を満たす計画です。これにより地域世代構造に合わせたオーダーメイド型公共サービスを提供します。

また交通環境の改善も推進されます。木洞中央北路の幅は8mから10mに拡張され、車両進出入動線が確保され、小道には前面建築限界線が指定されて3mの前面空地が確保されます。 団地外郭にはオープンスペースが造成され、歩行者の移動便利性と開放感が向上されます。

ソウル市は「塩倉駅一帯が住宅・創業・教育が結合された複合拠点として生まれ変わり、木2洞市場と連携した地域商圏の活性化効果が期待される」と明らかにしました。

今回の事業はソウル住宅都市公社(SH公社)が初めて参加する駅周辺活性化事業です。SH公社は龍王山脚の傾斜した低層住宅団地という開発制約を考慮し、住民負担を減らし事業実現可能性を高める整備計画を立てました。

SH公社は塩倉駅事業のほかにも宏済駅一帯の活性化事業に共同施行者として参加する予定です。初期資金調達、事業施行認可、竣工など事業の全過程を体系的に支援し、住民とともにする公共管理事業のモデルを構築しています。

またSH公社はこれまで組合の対立、事業性低下、施工者離脱などで遅延していた畳十里第17区画再開発事業、住居保全区域指定で停滞していた中渓本洞(白沙村)再開発事業、共有の問題で難航していた阿峴洞699番地公的再開発事業に参加し、事業の正常化に寄与しました。

特に阿峴洞699番地事業は現金清算対象の小規模の共有問題で進行が困難でしたが、SH公社の公的再開発の参加により、容積率上昇などのインセンティブが適用され約580名の現金清算対象者にも分譲権が付与されました。これを通じて再入居が可能になり住居連続性が確保されました。

SH公社は2016年江南再建築事業を始め、現在まで △公的再開発・再建築16区画(阿峴1、新吉13など) △駅周辺活性化事業2区画(塩倉駅、宏済駅) △公共参加整備事業3区画(世雲4、中渓本洞、畳十里17) △市場整備事業1区画(陽南市場)など計22区画で約2万戸規模の住宅供給事業を推進しています。

SH公社はこれからも事業性不足、資金調達の困難、住民の対立などで民間の推進が難しい地域の整備事業を発掘し参加する方針です。さらに居住環境の改善と住宅供給を持続的に推進し、公共が主導する整備事業モデルを拡大していく計画です。

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