ソウル市、AIの倫理的活用を制度化へ – 人工知能技術利用基準を条例改正

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By Global Team

ソウル市は、人工知能(AI)技術の倫理的な活用を制度化するための条例改正に着手しました。ソウル特別市議会の金東旭議員(国民の力、江南5)は、第329回臨時会で「ソウル特別市未来戦略課題発掘及び育成条例の一部改正案」を代表発議したと発表しました。

改正案は、人工知能、自動運転、ビッグデータなどの先端技術の拡散による市民権益侵害の懸念を反映し、ソウル市未来戦略課題の範囲に「AI技術の倫理的活用及び社会的責任対応」を明示しました。

ソウル市議会金東旭議員
ソウル市議会金東旭議員

条例案は倫理原則及び責任基準の確立、アルゴリズム偏向の防止、高リスク技術の影響評価基準、個人情報保護、公共・民間の倫理的活用の誘導などの政策推進事項を含めています。政策の策定時には専門家、関連機関、そして市民社会の意見を収集することも可能と規定しました。

金議員は、「技術の発展に伴う便利さは歓迎すべきことですが、公共性と社会的責任の上で機能するように制度的基準が必要です」とし、「技術と倫理が共存するソウル市を通じて、グローバルイノベーション都市としての基盤を整備します」と強調しました。

今回の条例案は、常任委員会の審査を経て本会議に上程される予定です。通過すれば、ソウル市はAI政策推進時に倫理性と市民権益を制度的に確保することが可能になります。

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