ソウル特別市の江西区は、4月12日(土)午後に「2025カンソ春の光フェスタ(강서 봄빛페스타)」を防火近隣公園(방화근린공원)にて開催する。このイベントは、2008年から続く「開花山春の花祭り(개화산 봄꽃축제)」に“光”の演出を融合させた夜間型のフェスティバルで、今年は「未来の光、新たな春」をテーマに、テクノロジーと芸術の融合を試みる。
フェスタは午後3時よりスタートし、公園全体を会場に、あらゆる世代が楽しめる体験型プログラムやステージパフォーマンス、メディア展示が展開される。午後6時までは広場の特設ステージで「春の光バスキング(봄빛버스킹)」が行われ、バブルショーや音楽、マジックなど、家族向けの多彩なコンテンツが披露される予定だ。
公園の運動場では、伝統遊びの体験コーナーに加え、江西星光宇宙科学館(강서별빛우주과학관)が主催する科学プログラムも実施される。また、フラワーペーパーバッグづくりやLEDフラワーシロップ制作など、「春」と「星」をテーマにした体験ブースも登場する。
注目のナイトイルミネーションは午後7時の開会式と同時に点灯される。AIによって生成された音楽と共に繰り広げられるレーザーショーは、公園の森林全体を舞台に、没入感あふれる演出が特徴だ。森の中を活かした光と音のパフォーマンスは、まるで光が咲くかのような幻想的な視覚・聴覚体験を提供する。
イルミネーションは全長約500メートルにわたり、LED照明やインタラクティブな光のオブジェ、霧の演出、ホログラムなど、さまざまな技術が組み合わされる。「星光ゾーン(별빛존)」と「春光ゾーン(봄빛존)」の2つのテーマエリアには、参加型かつ感性を刺激する展示空間が設けられ、「星の遊び場」「オーロラの小道」「名画の散策路」などが訪れる人々を迎える。
光の展示は当日のイベント以降、4月29日まで毎日午後6時30分から9時30分まで常設公開され、夜の散策と観覧が可能。フェスティバル終了後も市民が引き続き楽しめるよう配慮されている。
さらに、天体観測体験、フリーマーケット、SNSイベントなど、バラエティ豊かな関連イベントも同時開催される。特に、江西星光宇宙科学館と連携した科学コンテンツは、子どもや青少年の興味を引く構成となっている。
「カンソ春の光フェスタ」は、江西区が今年から展開する四季を彩る祭典シリーズ「サクサク・フェスタ(사각사각 페스타)」の幕開けを飾るイベントでもある。今後は、5月に「ウジャンサン・グリーンフェスタ」、8月には「夏の夜のフェスティバル」、9月に「カンソ・ゴーゴー・フェスティバル」、11月には「マゴク・ウィッシュ・ビレッジ」が予定されている。
チン・ギョフン江西区庁長は、「美しい光と春が調和するこのフェスティバルが、新たな希望のエネルギーとなることを願っている」と語り、「すべての市民が家族や友人、恋人と共に春の日の風情を満喫してほしい」と呼びかけた。
