ノートブックLM(Notebook LM)がiOSとAndroidのモバイルアプリケーションとして正式にリリースされました。(写真提供=グーグル)

グーグルが開発した情報要約ツール「ノートブックLM(Notebook LM)」がモバイルアプリケーションとして正式にリリースされました。iOSとAndroidの両方でサポートされ、モバイル環境でも資料を要約し、音声で視聴したり、リアルタイムで質問機能を活用できるように設計されています。
ノートブックLMは、ユーザーが複雑な情報を効率的に理解・活用できるように設計された生成型人工知能基盤のツールです。リリース以降、世界中の数百万人が使用してきており、モバイルアプリのリクエストが続いていました。それに応じてグーグルは、iOS 17以上、Android 10以上をサポートするスマートフォンとタブレットでノートブックLMアプリを利用できるようにしました。

モバイルアプリの主要機能の一つは「AI音声概要(Audio Overviews)」です。ユーザーは選択した資料の要約内容を音声で聞くことができ、オフラインでも視聴可能です。地下鉄や通信が途絶える地域でも機能が維持され、バックグラウンド再生もサポートされており、他のアプリを実行しながら同時に利用できます。
また、リアルタイムのインタラクション機能も強化されました。ユーザーは音声概要を聞く途中で疑問が生じた場合、「参加する」機能を押してAIに即座に質問することができます。対話の流れを変えたり、特定のテーマをより深く探ることも可能です。

資料共有機能も目を引きます。利用中のウェブサイト、PDFドキュメント、ユーチューブ動画など様々なコンテンツをアプリの共有ボタンを通して直接ノートブックLMに送信できます。アプリは自動的に資料を分析し要約して、ユーザーのノートブックに保存します。将来的にはさらなる入力形式のサポートを計画しています。
グーグル側は今回のアプリリリースについて「学生はもちろん、専門家、普段多くの情報を扱うユーザー全員に有用なツールとなる」と述べました。ユーザーはApp StoreまたはGoogle Play StoreでノートブックLMアプリを無料でダウンロードできます。