公正取引委員会と韓国消費者院は、ベビーキャリア使用中に発生する幼児の落下事故が続いていることから、19日に消費者安全注意報を発令しました。

最近5年間で、韓国消費者院の消費者危害監視システム(CISS)に報告されたベビーキャリア関連の落下事故は62件に上ります。そのうち83.9%(52件)は生後12か月未満の乳児で発生し、事故の96.8%(60件)は頭部や顔面に集中しました。

危害の症状としては、打撲傷が27.4%(17件)で最も多く、脳震盪が19.4%(12件)、頭蓋骨骨折が12.9%(8件)、擦り傷も12.9%(8件)、腫れが8.1%(5件)、足の骨折が3.2%(2件)と続きました。
事故はほとんどがユーザーの不注意のために発生するという点で、予防は可能です。専門家は「製品の選択」、「正確な着用法の習得」、「移動中の継続的な確認」が核心の解決策であると述べています。

まず最初に、KC認証の有無を確認して検証されたベビーキャリアを選ぶ必要があります。製品ごとに構造が異なるため、使用説明書を必ず熟読し、体に合ったベルトやバックルを調整する必要があります。着用者は、着用中の服装が変わったり体形の変化がある場合、必ず締め具合を再確認する必要があります。
安全な着用法も重要です。赤ちゃんを抱いた状態では、片手で赤ちゃんを常に支え、姿勢を変える時には必ず低い姿勢で行うべきです。特に腰を突然かがめる行動は避け、膝を曲げて低い姿勢を取ることが安全です。
移動中も赤ちゃんの位置や姿勢を定期的に確認する必要があります。乳幼児は動きに伴って重心が変わり、そのためバックルが緩んだり隙間ができることがあるからです。
韓国消費者院では「バックルや締めひもの緩みで外れる事故(20件)」、「赤ちゃんと着用者間の隙間により抜ける事故(13件)」、「脱着中の落下事故(7件)」など繰り返されるタイプが確認されています。これにより、着用前後と移動中に少なくとも2〜3回確認することで事故予防に効果的であると強調しています。
保護者の注意が子供の命を守る核心の鍵です。小さな習慣の変化だけでも、大多数の事故を防ぐことができるという点で、製品の購入から使用までの「全過程確認」が求められます。