環境部傘下の国立洛東江生物資源館(館長 容石元)は、9月3日、我が国の淡水生物資源を体系的に整理した「淡水生物種目録統合版」を淡水生物多様性情報ポータルで公開したと発表しました。
この統合版には、淡水で生息する動植物と微生物がすべて含まれています。国立洛東江生物資源館の研究チームは、40人以上の大学、機関、研究所の専門家と協力し、国家生物種目録に登録された6万1230種を検討しました。その中から2万3221種を淡水生物として選抜し、目録化しました。

国家生物種目録は、環境部所属の国立生物資源館が構築・管理する資料で、我が国に生息が確認されたすべての生物を収録しています。研究陣は今回の調査を通じて、全体の生物の約38%が淡水生物であることを確認しました。これは、国内の淡水生物の多様性を統計的に示した初の公式資料として意義があります。
淡水生物は、ライフサイクルのうち、すべてまたは一部の期間中に淡水生息地を利用する種を指します。3つのカテゴリーに分類されます。すなわち、水中でのみ生息する種、淡水が永久的または一時的に覆われた環境で生息する種、淡水と汽水の両方で生息する種です。
「淡水生物種目録統合版」はポータルで電子書籍(E-Book)形式で提供され、誰でも無料で閲覧することができます。
世界自然基金(WWF)が2024年に発刊した「地球生命報告書」によれば、淡水生息生物は他の生息地生物に比べて個体数と種数の減少が速いことがわかりました。今回の目録は、急速な減少に対応し、優先保全対象を選定するための基礎資料として活用される可能性があります。
柳時鉉(ユ・シヒョン)国立洛東江生物資源館多様性保全研究室長は、「今回の目録を毎年更新し、我が国の淡水生物資源を体系的に管理し、正確な情報を提供できるよう継続的に努力します」と述べました。