地域住民との共生を目指す国宝景観改善プロジェクト始動

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By Global Team

国家遺産庁は、国家遺産の周辺に住む住民の生活環境を改善し、遺産の景観を回復するための整備事業を今年本格的に推進します。

対象地域は泰安安興鎮城、南原邑城、莞島青海鎮遺跡、羅州邑城、醴泉回龍浦など5つの遺跡です。国家遺産庁は昨年、地方自治体の公募を通じてこれらの地域を選定し、基本計画の策定を終えました。今年は各地域に国費20億ウォンを投入して本格的な整備事業を開始します。

整備事業は、放置された施設物の撤去、老朽化した壁や屋根の補修、歩道の改善、駐車場·トイレの設置、休憩空間の造成など、住民の定住条件を改善する内容を含みます。訪問者のための観光案内所、フォトゾーン、散策路の整備など、観覧環境の改善も併行されます。

忠청南道泰安郡安興鎮庁の写真
忠清南道泰安郡安興鎮庁の写真

安興鎮城には統合観光案内所とサラン会館が造成され、既存の簡易トイレと案内所は撤去されます。空き家は休憩施設に改造され、駐車場も拡大されます。南原邑城では巫頂維持の発掘調査と整備設計が始まり、莞島青海鎮遺跡は村内の歩道と將軍泉の整備を通じて生活環境を改善します。

国家遺産庁は整備対象地域以外にも追加対象地を拡大し、住民支援事業の指針作りにも着手しました。昨年、『文化遺産の保存および活用に関する法律』を改正し、国家遺産規制地域の住民支援の法的根拠も確保しました。

国家遺産庁は今後も「国家遺産景観改善支援事業」の対象を拡大し、地方自治体の住民支援事業の効率的な運営を助ける積極行政を通じて、地域住民と国家遺産を訪れた観覧客のための国家遺産生態系の構築に持続的に努める予定です。

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