李舜臣、ソウルで出会う – 誕生480周年を記念し、国際学術大会を開催

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By Global Team

ソウル市は、25日午前10時30分、ソウル市庁本館8階の多目的ホールで忠武公イ・スンシン将軍誕生480周年を記念する国際学術大会「イ・スンシン、ソウルで会う」を開催すると発表しました。この学術大会は、ソウルがイ・スンシン将軍の生涯において持つ歴史的な意味を再評価する場です。

イ・スンシン将軍は1545年に現在の仁峴洞一帯と推定される建天洞で生まれ、ソウルで幼年期を過ごしました。また、中央官職生活と白衣従軍の出発もソウルで行われました。しかし、これまでソウルはイ・スンシン将軍との関連性に対する注目が不足し、関連施設も「生家跡の碑石」や光化門広場地下の「忠武公物語展示館」にとどまっていました。

ソウル市は今回の学術大会を通じて、イ・スンシン将軍の国内外研究成果と歴史的評価、そしてソウルとの関係を総合的に探る計画です。特に「忠武公イ・スンシン、なぜソウルなのか?」というテーマ発表を中心に、ソウルが将軍の生涯においてどのような転換点だったのかに焦点を当てます。

イ・スンシン、ソウルで会う学術大会ポスター
イ・スンシン、ソウルで会う学術大会ポスター

基調講演は米国ブリガムヤング大学名誉教授マーク・ピーターソンが担当します。続いて、イ・サンベソウル歴史編纂院研究委員、イ・ミンウン大邱カトリック大学教授、ノ・ヨング国防大学教授などの韓国学者、そして日本防衛大学教授井上泰、日本中国南開大学教授ソン・ウェイグオなど海外の学者も発表に参加します。

テーマは、忠武公の個人における熟考と国際的な位置づけをはじめ、ソウルとの関係、壬辰倭乱の研究状況、韓国と日本のイ・スンシン認識の変化、朝鮮と明の水軍関係、西洋人のイ・スンシン評価などで構成されます。最後の発表ではイ・スンシン記念館の設立方向も提案されます。発表後には、ソン・スンチョル江原大学名誉教授が進行する総合討論が開かれます。

学術大会にはソウル市民が自由に参加でき、円滑な運営のために事前申し込みを受け付けています。ソウル市はイベント終了後、発表内容をまとめた資料集も発刊する予定です。

マ・チェスク ソウル市文化本部長は「今回の国際学術大会は、イ・スンシン将軍の全生涯でソウルが持っていた歴史的意味を新たに照らす場」と語り、「ソウル市は今後、イ・スンシン将軍に関連する歴史的な場所性と遺産性を基に、市民と世界が共に記憶して体験できる公共文化基盤を拡大していく」と述べました。

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