株式のように売買できるファンド ETFの進化

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By Global Team

上場投資信託(Exchange-Traded Fund, ETF)は、個人投資家が資産をより効率的かつ簡便に運用できるようにした代表的な金融商品です。ファンドのように多数の銘柄に分散投資しながらも、株式のようにリアルタイムで取引できるため、「ファンドの株式化」と呼ばれています。手数料が低く透明性が高いため、最近10年間で世界的に急成長した資産運用方法です。

ETFは特定指数(Index)をそのまま追随するように設計されたファンドです。例えば、コスピ200、S&P500、ナスダック100などの株価指数を追随します。投資家はETFを通じて個別銘柄を一つ一つ選ばずとも、当該指数を構成する数十~数百の銘柄に自動的に分散投資できます。これにより、個別銘柄の変動性が全体収益率に及ぼす影響を抑えることができます。

最大の特徴は市場に上場されているため、一般株式と同じように売買できる点です。一般公募ファンドは1日に1回基準価格でのみ取引されますが、ETFは取引中のリアルタイムの価格変動に応じて売買できます。相場が透明で流動性も相対的に高いため、投資家が随時対応するのに適しています。

ETFの手数料構造も魅力的です。通常アクティブファンドが1%以上の運用報酬を課すのに対し、ETFは大半が0.1%程度に過ぎません。運用方式が「パッシブ(受動的)」であるためです。マネージャーが市場を上回るために銘柄を選別する代わりに、機械的に指数を追随するように設計されており、人件費やリサーチ費用が少ないためです。

2002年、韓国取引所に初のETFが上場されて以降、市場は急速に成長しました。当初は単純指数型が主流でしたが、最近は特定産業、商品、債券、海外資産、テーマ型などに多様化しました。例えば、「アメリカ半導体ETF」「2次電池テーマETF」といった特定分野の上昇を狙う商品も多くあります。商品ETFは金、銀、原油などに簡単にアクセスできる通路を提供します。

レバレッジとインバースETFも個人投資家の間で人気です。指数の上昇率の2倍を追随したり、逆に指数の下落時に利益を狙う構造です。ただし、これらの商品は1日単位で収益率が再設定されるため、長期投資には適さず、高い変動性とリスクを伴います。

最近ではアクティブETFも登場しました。これは指数を基礎にしつつも、運用会社が一部の裁量権を持って銘柄を調整する形態です。パッシブの利点とアクティブの柔軟さを結合しようとする試みです。アメリカと韓国の両方でこの市場が急速に拡大しています。

ETFは税制上の恩恵でも有利です。韓国では株式と同様に譲渡所得税が免除され、配当所得税のみが課されます。また、海外ETFを活用するとグローバル資産に手軽に投資でき、資産ポートフォリオを多様化するのにも効果的です。

投資の敷居を下げたETFは、個人のみならず機関の資産運用でも必須の地位を築いています。長期的な視野で分散投資をしようという戦略には、最も効率的な手段とされます。ただし、ETFごとに基礎資産、運用方式、手数料が異なるため、投資前に商品構造をしっかり確認することが重要です。

ETFは単に「安いファンド」ではなく、投資戦略の核心ツールへと進化しています。市場を見極めて対応する感覚だけでなく、構造を理解し選択する眼識が求められます。

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