環境部は4月9日、江原道束草市雪岳山国立公園内の山火事脆弱地域を直接点検し、監視・鎮火体制全般における対応力を強化すると発表しました。
雪岳山は傾斜地が多く針葉樹群落の面積が広く、山火事発生時の初期鎮火が難しい地域で、今回の点検は大型山火事の拡散リスクを減らすための先制措置の一環です。環境部は国立公園事務所の状況管理システム運用状態を確認し、山火事の通報・伝播指針、訪問者避難計画、初動鎮火計画などを集中して点検しました。
現場で災害担当職員と懇談会を開き、装備や人員運用上の困難点を聴取する予定です。その後、雪岳洞キャンプ場近くの針葉樹密集地域では、高性能山火事鎮火車両を活用した鎮火訓練が進められる計画です。該当車両は放水量が既存装備に比べて10倍、水タンク容量は5倍以上で、山地地形対応に特化しています。

環境部と国立公園公団は全国の国立公園の主要地点に設置されたCCTVを通じて24時間リアルタイム監視体制を維持しています。山火事発生時には各事務所ごとの初動鎮火チームを即時投入し、消防庁や山林庁など関係機関に迅速に通知して拡散を防止しています。初動鎮火チームは31ヶ所の事務所で合計79チーム、548人の規模で編成されています。
今回の点検は最近の慶尚北道・慶尚南道・蔚山地域で発生した大型山火事を契機としたもので、環境部はAI技術が適用されたCCTVを全国の国立公園に拡大し、高性能鎮火車両と監視人員の拡充に速度を上げる方針です。

金完燮環境部長官は「山火事がますます大型化する傾向にあるため、国立公園の初動対応能力を強化することが急務である」と述べ、「環境部は独自の対応体制整備と共に、政府レベルの総合対応策を準備するために関係機関との協力を拡大させる」と明らかにしました。