韓国・西部地方山林庁(庁長:キム・ヨンヒョク)傘下の済州国立森林生態管理センターは、2024年4月から6月まで、全3回にわたって開催する特別なエコ体験プログラム「森と人文学の出会い」を実施していると発表した。
このプログラムは、国民に森林文化への理解を深めてもらうことを目的に、自然と人文学を融合させた体験型教育として企画された。生態系の価値だけでなく、文化的視点からも「森」を感じ取るユニークな内容となっている。
4月に実施された第1回には、「自分のためのエコ教育は初めて」と語る参加者も見られ、自然と向き合う時間の新たな意味が伝わった。
続く第2回は5月30日に開催予定で、「神の建築家」と称されるアントニ・ガウディと、聴覚障害を乗り越え自然と共に生きた音楽家ルートヴィヒ・ベートーヴェンの人生を取り上げ、創造性と融合というテーマで森の新たな価値を探る。
第3回(最終回)は6月27日に予定されており、山火事で一度は失われた森が再びよみがえる過程を通して「レジリエンス(回復力)」についてのメッセージを伝える。
各回の定員は15名で、先着順での受付となる。参加申し込みはイベントポスターのQRコードまたは山林庁の公式ウェブサイト「お知らせ掲示板」から、5月29日まで可能。
キム・ヨンヒョク西部地方山林庁長は、「このプログラムを通じて、文化的感受性と生態的理解を同時に育み、森林保全の大切さを実感してもらえるきっかけになれば」と期待を寄せた。