韓国の国立山林科学院は、5月22日の「国際生物多様性の日」に合わせて、5月19日から7日間、ソウル市東大門区の山林科学院内にある森林科学館で「守るべき小さな森 写真展」を開催すると発表した。
この写真展は、韓国内で絶滅のおそれがある「特定森林植物群落」の美しさや生態学的な価値を市民に伝え、その重要性を広く知らせることを目的に企画された。特定森林植物群落とは、小規模または希少でありながら、生態系保全の観点から特に価値の高い植物群落を指す。
国立山林科学院は韓国国内の613か所の群落を調査し、そのうち特に価値が高い100か所を選定して『韓国の特定森林植物群落100選』を刊行。今回の展示会では、その中でも特に生物多様性の保全価値が高い72の群落を写真で紹介する。
展示される写真は、韓国各地に存在する特定森林植物群落の姿を記録した貴重な資料であり、森が持つ生命の多様性や生態的特性を視覚的に伝える。また、展示は森林散策専門サイト「森ナドゥルe」と連動しており、オンライン予約を通じて森林解説ツアーと共に楽しむことができる。
山林生態研究課のチェ・ヒョンテ課長は、「今回の展示を通じて森林植物群落の多様さと大切さを伝え、森林保護や管理への社会的な関心や市民の参加が広がることを期待している」とコメントした。
