国土交通部は、7月8日から10日までソウルで「第15回韓国-ASEAN交通協力フォーラム」を開催します。今回のフォーラムには、ASEAN加盟国10カ国の交通部次官級および局長級の高官が参加しました。
フォーラムは2010年から毎年開催されており、韓国の交通技術と政策を共有し、ASEAN諸国との交通協力を強化するために行われています。韓国はフォーラムを通じて、ASEAN各国の交通のデジタル化と連携の向上に向けた政策と技術を紹介しています。
今年のフォーラムのテーマは「ASEANにおけるよりスマートで安全なモビリティのための基盤ソリューション」です。国土交通部は、AI技術が物理的インフラが不足している国でも導入可能な交通政策の代案として注目されていると述べました。

開会式は、朴相佑国土交通部長官の開会辞から始まりました。李成海国家鉄道公団理事長が歓迎辞を、ミャンマー交通通信部首席代表ウィン・カントが祝辞を述べました。その後、張仁権KAIST曹千植モビリティ大学院長が「スマートモビリティ実現のためのAI活用策」をテーマに基調講演を行いました。
公式セッションは全4つで構成されています。最初のセッションでは、「韓国-ASEAN交通協力ロードマップ(2026-2030)」の主要方向が紹介されました。ASEAN各国はAI技術を活用した交通分野のデジタル化推進計画を発表し、ASEAN事務局は「ASEAN交通戦略計画(2026-2060)」の策定スケジュールを案内しました。
第2から第4セッションでは、陸上、航空、海上交通分野でのAI技術の適用事例と方法を発表しました。海上交通分野の論議は今回初めて含まれます。
国土交通部は今回のフォーラムを通じて、韓国のAI基盤の交通技術をASEAN各国と共有し、公的開発援助(ODA)など様々な国際協力を通じた支援策を議論する計画です。
フォーラム終了後、7月9日にはASEAN各国代表団と韓国企業間で1:1のビジネスミーティングが開かれます。参加者たちは国立航空博物館を訪問し、韓国の航空の歴史と産業現況、未来技術を体験する予定です。
7月10日には、ソウルで第5次韓国-マレーシア交通協力会議が開催されます。会議では、韓国の交通政策が紹介され、両国間の協力拡大策が議論されます。