輸入食品の消費期限を偽って約16トンを流通させた業者の代表と関係者が検察に送致されました。
食品医薬品安全処は2日、トルコ産トマト加工品とスペイン産オリーブオイルの消費期限を改ざんして流通させた輸入販売会社A社とB社の関係者3人を関連法令違反の疑いで検察に送致したと発表しました。
食薬処の危害犯中央捜査団は昨年10月から、消費期限が過ぎた輸入食品の違反流通の状況を確認し、捜査に着手しました。調査の結果、A社は2024年2月16日から3月7日まで消費期限が過ぎたトマト加工品約11トンを元の日時より138日延ばして表示した後、納品したことが明らかになりました。

B社は2024年10月から2025年1月まで36回にわたり消費期限が過ぎたオリーブオイルを最大451日延長して表示し、約5.1トンを休憩食品店3か所に供給したことが確認されました。これらは元の表示をアセトンで除去し、レーザー刻印およびステッカー貼付方式で新しい消費期限を挿入しました。

食薬処は違反製品が市場に流通しないよう、管轄自治体に対し全量廃棄措置を要請し、該当業者に対する行政処分も進めています。
食薬処は「国民の健康に直結する食品違反行為について徹底的な取り締まりを続ける方針」とし、流通秩序の確立に向けた調査強化を予告しました。