展示・コンベンションの専門企業であるFUNPACK（ファンパック）と、AIソリューション企業のSALIN（サリン）は、展示会や博覧会、カンファレンスイベントにおける案内サービスのデジタル高度化を目指し、協力体制を築くことに合意した。
両社は4月7日（月）、ソウル・江南区にあるSALIN本社にて、「展示・コンベンション分野におけるAI案内サービス協力に関する覚書（MOU）」を締結。SALINが開発した「AI Talker」ソリューションを活用した共同案内サービスの開発に取り組む。
今回の協約により、FUNPACKは自社が運営・代行する国内外の主要展示会やカンファレンス会場にAI Talkerを導入。イベントの概要やブース、出展機関情報、プログラム構成、タイムスケジュール、会場内の位置案内、来場者登録、利便施設など、多岐にわたる情報を迅速かつ的確に提供する予定だ。
AI Talkerは多言語対応および音声認識機能を備えており、国内外の来場者に対して正確かつ即時の案内が可能となる。来場者はキオスク端末、モバイルWeb、音声インターフェースなど、さまざまなチャネルを通じてサービスにアクセスでき、案内の効率性と来場者の利便性向上が期待されている。
FUNPACKは、今回の連携によって展示会やコンベンション会場において、より親切かつ効率的な案内サービスの提供が可能になるとし、紙媒体の使用を減らすことで、環境配慮型のESGイベント運営にも貢献できると述べた。
一方SALINは、AI Talkerが実際の現場で来場者体験の質を高める初の事例になるとし、今後は展示・コンベンション産業全体に向けて案内サービスの拡大を図る計画であると明らかにした。
両社は今後、MICE産業全般に連携範囲を広げ、AIベースの案内サービスの高度化を継続して推進していく方針だ。