韓国、アプリ市場の不満再燃 開発者の7割が「インアプリ決済手数料」に不満

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By Global Team

韓国におけるアプリマーケットの手数料や運営体制に対する不満の声が、再び注目を集めている。

韓国放送通信委員会(KCC)と韓国インターネット振興院(KISA)は11日、「2024年アプリマーケット実態調査」の結果を公表。国内アプリ開発者の70.4%が、インアプリ決済手数料の高さを最大の問題として挙げた。

このほか、「収益の精算が不透明」(11.6%)、「決済手段の選択制限」(8.9%)も主要な懸念点として指摘された。

アプリの審査過程においても、不公平な対応を経験した開発者が少なくない。AppleのApp Store利用者の36.8%、Google Play利用者の26.2%が「審査の遅延」を経験。アプリの登録拒否率はAppleが20%、Googleが13%にのぼった。さらに、アプリ削除を経験したのはGoogleが8.2%、Appleが3.2%となっている。

審査に要する期間については、Googleでは「2日以内」が25.6%と最も多く、Appleでは「6〜7日以内」が42.5%で最多だった。開発者の多くは、「審査基準が不明瞭」「フィードバックが遅い」と感じている。

アプリマーケット全体の取引規模は、2023年時点で約8兆1,952億ウォン(約9,300億円)となり、前年に比べて6.4%の減少を記録。登録アプリ数は531万8,182本、開発者数は163万6,655人にのぼる。

韓国におけるアプリマーケットの利用率は、Google Playが67.2%、Apple App Storeが29.7%。開発者の売上構成比もGoogleが67.5%、Appleが28.2%だった。

一方、ユーザー調査では、有料コンテンツの月間平均購入回数は2.82回、平均支出額は約2万3,073ウォン(約2,600円)とされた。定期課金は平均1.43回で約13,317ウォン、単発課金は1.39回で約9,756ウォンだった。

返金申請経験があるユーザーは28.3%で、そのうち約半数が1週間以内に返金を受けたと回答した。

アプリ内決済を「好む」と答えた割合は74.5%。その理由として「決済が便利だから」が挙げられた。一方、Webサイトでの決済を好む25.5%は「価格が安い」と答えている。

韓国放送通信委員会は今回の調査結果を踏まえ、「より公正なアプリマーケットのエコシステム構築を進める」とコメント。チョン・ジヒョン市場調査審議官は「ユーザーの不便を積極的に改善していく」と語った。

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