メタ、経営陣に金融・政策専門家を新任

Photo of author

By Global Team

メタ(Meta)は、グローバル戦略を強化するためにフィンテックと公共政策分野の専門家2名を取締役会に新たに迎え入れました。会社は4月15日からストライプ(Stripe)のCEOであるパトリック・コリソンと、元ホワイトハウス高官で現在の銀行幹部であるディナ・パウエル・マコーミックを取締役に任命したと発表しました。

パトリック・コリソンは、世界的なフィンテック企業であるストライプの共同創設者兼CEOで、デジタル経済とプログラマブル金融サービスに対する深い理解を基に、メタのビジネス成長戦略に貢献することが期待されています。過去にメタのアドバイザリーグループで活動した経験もあり、WhatsApp、Instagram、Facebookを通じた企業支援サービス拡大において重要な役割を果たすと見込まれています。

マーク・ザッカーバーグ メタ CEO ⓒ ソリューションニュース制作
マーク・ザッカーバーグ メタ CEO ⓒ ソリューションニュース制作

ディナ・パウエル・マコーミックは、ゴールドマン・サックスで16年間にわたり高位職を歴任し、トランプ政権で国家安全保障副補佐官、ブッシュ政権時代には国務次官補を務めた経験があります。現在はBDT & MSDパートナーズで副会長兼グローバルクライアントサービス社長を務めています。民間と公共を行き来する幅広い経歴は、メタの政策対応能力とグローバル企業戦略強化に実質的な貢献をするものと評価されています。

今回の人事でメタの取締役会は合計15人に拡大されます。マーク・ザッカーバーグ メタCEOは、「パトリックとディナは、企業と起業家を支援してきた豊富な経験を基に、メタの成長ビジョンに重要な洞察を提供するだろう」と述べ、彼らの合流を歓迎しました。

取締役会の拡大は、最近メタが米国内でファクトチェッキングプログラムや多様性関連のイニシアチブの一部を終了するなど、重要な政策変更が進められている背景で行われたことから注目されています。1月にはAltiMate Fighting Championship(UFC)のCEOデイナ・ホワイトが取締役会に参加した経緯があります。

この人事は、メタが世界中の中小企業や起業家とのつながりを強化し、自社プラットフォームを通じた経済機会拡大戦略を加速させる動きの一環と解釈されています。

Leave a Comment