ソウル市立道峰老人総合福祉館は4月16日、ESG(環境・社会・ガバナンス)経営方針を宣言しました。この宣言は、福祉館の持続可能な経営実践を外部に明らかにする公式の発表です。
福祉館は気候変動への対応と社会的責任の強化を中心にESG方針を策定しました。地域社会と当事者にポジティブな影響を与えられる福祉モデルを目指しました。
方針の策定に向けて内部職員が参加するタスクフォース(TF)を構成しました。スタディグループを運営し、社会変動と価値実現の方法を議論しました。数ヶ月にわたる内部議論を経て最終方針を確定しました。
道峰老人総合福祉館は2010年に倫理経営宣言後、一貫した倫理的運営を続けてきました。今回のESG方針は既存の倫理経営を拡張し、社会的価値を強化した体系です。
福祉館は地域社会にESG経営の内容を知らせるための広報活動を展開する計画です。高齢者主導のESG推進団を構成し、利用者の実践規定を策定します。地域の関連機関との連携も進めます。
李恩珠(イ・ウンジュ)ソウル市立道峰老人総合福祉館館長は「道峰老人総合福祉館は倫理経営に続いてESG経営まで拡張し、地域社会に責任を果たす」と述べました。続けて「気候危機と社会的弱者問題に対応する福祉機関としての役割を強化していく」と強調しました。
道峰老人総合福祉館はソウル市が設立し、密安福祉財団が受託運営しています。60歳以上のソウル市民なら誰でも利用可能で、1日に約1200人が訪れます。緊急支援、余暇、生涯教育、健康管理、就職斡旋、介護など総合福祉サービスを提供しています。
福祉館は今回のESG方針宣言を契機として、高齢者に優しい福祉実践の新たな転機を迎えました。地域社会中心のESG実践が広がる土台が整ったという評価です。