発売後、直接使用してみた。
Googleは3月にGemini Advancedに最新モデル「Gemini 2.5 Pro」を導入した。発売直後から直接使用し、生成型AIが実際の業務にどれほど深く関与できるかを検討した。従来のAIサービスと明らかに異なるレベルの実行力を実感した。
文書要約能力は確実だった。
最も印象深かったのは、コンテキストウィンドウの範囲だった。数十ページにわたる報告書や論文を丸ごと入れても構造を保ちながら要約した。コードや表、長い説明が混ざった複雑な文書も自然に整理した。100万トークンサポートという数値は実務で明確に体感できた。今後、200万トークンまで拡張される予定という点も期待を増した。

4月から適用されたビデオ生成モデル「Veo 2」は短くても機能的だった。16対9の画面比、720p解像度の8秒動画がテキスト1行で生成された。「都市の夜景」といった簡単なプロンプトにも自然な結果が出た。映像品質は期待以上だったが、演算資源が多く必要な機能であるため、Googleは月別生成回数に制限を設ける予定だ。

Androidではカメラと画面共有機能が活性化された。実際の物体を映すとジェミナイがすぐに認識し情報を提供した。本の表紙、物品、風景すべてに反応した。オフィス外でも情報検索を超え、実際の行動と連携する機能が可能であることを示した。

ディープリサーチ(Deep Research)はGemini Advanced購読者に提供される2.5 Pro実験モデルベースの機能だ。希望するテーマを入力すると、要点をまとめた報告書を受け取れるだけでなく、要約された内容をオーディオで聞くこともできる。移動中にも反復学習が可能で、プレゼンテーション準備やリサーチ業務に実質的な助けとなった。単なる検索ではなく、すぐに活用可能な情報を受け取る感覚だった。
Gems、パーソナライズされたAI業務パートナー。
使用者が直接設定した目的に従って動作するカスタマイズ型AIである「Gems」は、最近からGemini全ユーザーが使用可能になった。「ヘルストレーナー」といったGemsを作ると、食習慣と運動記録を基に日ごとに運動と食事を提案できる。特定の業務を繰り返したり、パーソナライズされた推薦が必要な作業に適している。
データ分析もサポート。
データ分析機能も拡張された。Google Sheets、CSV、Excelファイルをアップロードすると精製、分析、可視化まで一つのインタフェースで行うことができた。分析結果は再びGoogle Sheetsに出力でき、実務連携性も優れていた。
Gemini AdvancedはGoogle One AIプレミアム料金プランを通じて利用できる。月額2万9千ウォンで2TBクラウドストレージスペースとWorkspace統合機能が一緒に提供される。Google Docs、Sheets、Slidesから直接Geminiを実行でき、作業フローが自然に続いた。
Geminiは単に会話を交わすAIではない。コンテンツ制作、データ分析、映像生成、リアルタイム反応まで網羅する生成型AIプラットフォームだ。今では特定の役割まで任せることができるレベルに達した。