科学技術情報通信部は20日、医療現場のAI転換支援を目的とした「AI特化病院AX-Ready試験事業」の公募を開始したと発表しました。締切は5月26日までです。
この事業は2年間で最大100億ウォン規模となります。今年は50億ウォン以内が先に投入されます。課題の受付は4月29日から情報通信産業振興院の事業管理システムを通じて電算で行われます。
申請資格は総合病院クラス以上の公共医療機関が主幹機関を務め、AIソリューション企業とクラウド企業がコンソーシアムに必須参加する必要があります。個別企業や民間病院単独での申請はできません。
今回の事業が既存のAI導入事業と最も大きく異なる点は範囲です。特定疾患診断用AIを一つずつ導入する方式を脱却し、診断・治療・行政・退院後管理まで続く「患者の旅(Patient Journey)」全体を一つのパッケージとして実現することを目標としています。

この事業の背景には長年の課題があります。科学技術情報通信部によれば、ドクターアンサー事業で開発された医療AIソリューションは食品医薬品安全庁の認可を26件取得しました。技術検証は終わりました。問題はこれらのソリューションが実際の病院運営に溶け込んでいない点です。認可を受けても現場で使用されない技術、今回の試験事業が狙うポイントがまさにここです。
公共医療機関を対象にしたのも意味深いです。大規模民間病院は自主的な投資の余力があります。反面、地域の公共病院は必須・弱者層医療を担当しながらもデジタル転換が遅れがちです。
AI基盤公共病院の先導モデルをまず作り、地域医療の空白を埋める方向で設計されたということです。選定評価項目の中で「拡散性」に数価連携計画を含めたのもこの文脈です。技術が持続可能であるには保険数価体系と連結される必要があるという現実的判断が反映されました。
事業の成功の鍵の1つは、病院内部にあります。AIシステム導入は技術問題である以前に組織の問題です。医療スタッフの既存業務方針を変更することであり、診療フローを再設計する作業です。
科学技術情報通信部が選定評価で「AXリーダーシップ」を別途項目に設定して院長直属推進体系かどうかを確認することにしたのはこのためです。経営陣の意志なしに現場の医師や看護師の参加を引き出すのは難しいと判断しています。
3つのパッケージを「一つのシナリオ」として連結するよう要求したのも同じ文脈で読み取れます。パッケージ別で別々に実装して後で結ぶ方式は統合失敗に陥る可能性が高いです。
患者が外来診療を受け、入院し、退院する全過程がAIで途切れなく連結されるためには、設計段階から連携構造を持たなければなりません。参加するコンソーシアムが病院・AI企業・クラウド企業の3者で構成されるため、初期の役割分担とデータ連動規約をどれだけ綿密に整えるかがポイントになるという指摘が出ています。
数価連携なしでは持続は難しいという点も越えるべき課題です。試験事業期間が終了した後もAIシステムが病院内で生き残るためには、医療スタッフがAIを活用した診療行為に対して適切な報酬を受けられる必要があります。
科学技術情報通信部が選定評価に経済性分析と数価連携計画を明示的に含めたのはこの問題を意識したものです。試験事業の結果が今後の健康保険数価体系改編議論に繋がるよう関連省庁間の協議が並行されるべきだという指摘です。
科学技術情報通信部は今回の試験事業の成果を基に、管域別「AI特化病院ネットワーク」構築を本格化する計画です。インフラ・プラットフォーム・AIサービスを包括する医療AIフルスタックモデルが最終的な絵です。試験事業がその最初の関門であるだけに、参加機関の選定の適正性とともに、事後成果測定基準を事前に明確に設定しておくことが事業の信頼を左右するでしょう。