メタ、元幹部らが設立したAI分析スタートアップ「サンダイアル」を買収…オープンAIが使っていたツール、外部サービスは終了へ

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By Global Team

メタ(Meta)
メタ(Meta)

メタが、同社出身の元幹部らが設立したAIデータ分析スタートアップを買収した。アクシオスは23日(現地時間)、メタがAIデータ分析プラットフォーム「サンダイアル」を買収したと独占報道し、メタの広報担当者もこれを認めた。

サンダイアルの共同創業者であるジュリー・ズオとチャンドラ・ナラヤナンは、ほかの従業員とともにメタに加わり、技術も引き継がれる。買収額は公表されていない。取引完了後、サンダイアルは外部顧客向けサービスを終了する。

◆ メタを離れた元幹部2人が設立

ズオはメタでプロダクトデザイン担当の副社長を務めた。ナラヤナンはフェイスブックの分析部門ディレクター、インスタグラムの分析部門責任者を経て、セコイア・キャピタルの最高分析責任者を務めた。2人はサンダイアルを設立した際、「元メタ幹部が立ち上げた会社」と紹介してきた。サンダイアルの従業員にもメタ出身者が複数おり、彼らもメタに戻る。

サンダイアルは、ユーザーが日常的な言葉で質問すると、複雑なデータを分析し、すぐに活用できる答えを提示するプラットフォームだ。チャットボットのプラグインとして利用する。

ダッシュボードや分析ノートブック、データ変換パイプラインを一つのツールに統合し、AIエージェントが分析結果をもとに次の行動まで提案する。会社が強みとして掲げるのはスピードだ。各チームが中央のデータ部門に分析を依頼して返答を待つのではなく、自分たちでデータを扱えるようにする。

資金調達も実施した。サンダイアルは昨年7月、総額2,300万ドル(約319億ウォン)の資金を調達したと発表した。このうち1,600万ドルのシリーズAは、米国初代チーフ・データ・サイエンティストを務めたDJ・パティルが主導し、セコイア・キャピタル、スロー・ベンチャーズ、アンユージュアル・ベンチャーズなどが参加した。

ショッピファイのトビー・リュトケCEOやドロップボックスのドリュー・ヒューストンCEOなども個人投資家として名を連ねた。当時、オープンAIのデビッド・ササキ分析・インサイト担当副社長は、「サンダイアルは、私たちの小さなチームが社内で開発するなら数カ月かかったであろう複雑なデータエンジニアリング作業を自動化した」と語った。

◆ 7月に設立されたCDO組織へ

サンダイアルが加わるのは、メタが7月1日に新設したデータ分析組織だ。メタは同日、2007年に入社し、最高マーケティング責任者(CMO)を務めたアレックス・シュルツを、同社初の最高データ責任者(CDO)に任命した。

シュルツは当時、「新たな役割での私の重点は、AI時代にメタが学び、意思決定する方法を変えることだ」と述べた。シュルツが率いる組織の名称は「データ分析ツール・エージェント(DATA)」だ。データを説明する分析や、会社がまだ問いかけていない質問を見つけること、データ・AI製品を試して改善する実験、主要AIシステムの監視とアラートを担う。

シュルツはリンクトインへの投稿で、サンダイアルを買収した理由を明らかにした。「AIによってインサイトへの需要は事実上、無限になった」「私たちはAI分析の未来を定義したい」と記した。ナラヤナンはメタのデータ分析ツールとエージェントの開発を率いる。サンダイアルが外部顧客向けに開発していた「言葉で尋ねる分析ツール」を、メタ社内向けに転用する形だ。

◆ オープンAIなどの顧客はツールを失う

外部顧客には空白が生じる。メタの広報担当者によると、取引完了後、サンダイアルは外部顧客向けサービスを終了する。サンダイアルは昨年、フォーチュン500企業や急成長中のAIスタートアップにサービスを提供していると明らかにしており、顧客として名前を公表したのはオープンAIだった。顧客数やサービス終了後のサポート方針は公表されていない。ナラヤナンは、メタを離れてから9年ぶりに戻ると明らかにした。

メタは昨年から、AI人材や技術の獲得に多額の資金を投じている。昨年6月にはデータラベリング企業スケールAIに143億ドルを投資し、アレクサンダー・ワンCEOを迎えて「スーパーインテリジェンス」開発チームを率いさせた。12月には汎用AIエージェントのスタートアップ、マヌスを買収し、ウォール・ストリート・ジャーナルは買収額が20億ドルを超えると報じた。メタは1月、今年の設備投資見通しを1,150億~1,350億ドルと発表した。

サンダイアルの買収は、外部顧客向け製品を購入し、社内に取り込む取引だ。大規模AIモデルやエージェントではなく、社内のデータ分析ツールを買収した点で、これまでの取引とは性格が異なる。

◆ 専門組織から各チームへ

今回の取引が示すのは、データ分析組織の運営方法をめぐる流れだ。サンダイアルが販売していたのは、中央のデータ部門に依頼して返答を待つ仕組みを、各チームが自ら質問し、答えを得る仕組みに変えるツールだった。

メタは、そのツールを外部に販売していた会社ごと取り込み、社内の全部門に導入しようとしている。シュルツが語った「無限の需要」とは、AI時代に個々の意思決定にデータの裏付けが求められ、分析依頼が専門組織で対応できる水準を超えたことを意味すると受け取れる。

韓国企業も同じ課題を抱えている。データアナリストの数には限りがある一方、現場部門からの依頼は増えている。メタが選んだのは、アナリストをさらに採用するのではなく、現場が自ら質問し、答えを得られるツールを導入して全社に展開し、その業務を担うCDO組織を別に設ける方法だった。ツールを開発した人材も一緒に迎え入れ、社内の需要に合わせて改良させる点も特徴だ。取引完了の時期やサンダイアル顧客へのサポート方針は、まだ公表されていない。