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▶ 宇宙航空庁は10月26日、大田市のKAIST人工衛星研究所で、スペースデブリ除去を担う宇宙物体能動制御衛星(ADR-SAT)のシステム統合準備審査会を開いた。
▶ 衛星は2027年にヌリ号6号機に搭載され、軌道に投入される。任務を終えた衛星に接近し、ロボットアームとグリッパーで捕獲して高度を下げた後、放出する。対象物は大気圏で摩擦熱により燃え尽きる。

宇宙航空庁は26日、大田市のKAIST人工衛星研究所で、スペースデブリ除去任務を担う宇宙物体能動制御衛星(ADR-SAT)のシステム統合準備審査会を開いたと発表した。
産学官の専門家で構成された外部委員が、部品やサブシステムの準備状況、統合過程で発生し得る技術的リスクを点検した結果、システム統合に着手してもよいと判断した。
人工衛星研究所は11月から飛行モデルの組み立てを始める。衛星は2027年にヌリ号6号機に搭載されて軌道に投入され、任務を終えた衛星を捕獲して大気圏へ落下させる実証を行う。
◆ 組み立て開始の可否を外部委員が判定
システム統合準備審査会(S-IRR)は、衛星開発で部品や構成品、サブシステムを一つに統合する前に行われる重要な審査だ。各部分が予定どおり準備できているか、統合に必要な計画や手順、施設、設備が整っているかを外部委員が確認する。
宇宙航空庁が衛星開発指針として作成した「韓国型システムエンジニアリング・ハンドブック」には、この審査の合格条件が定められている。能動制御衛星はその条件を満たし、人工衛星研究所は11月から飛行モデル(FM)の組み立てに入る。飛行モデルは試験用ではなく、実際に宇宙へ送る機体だ。
ヌリ号6号機は2027年に打ち上げられる。宇宙航空庁と韓国航空宇宙研究院が昨年12月に発表した搭載衛星の一覧には、主搭載衛星である超小型衛星群7~11号機の5基、公募で選ばれたキューブサット6基、国産素子・部品検証衛星3号機とともに、KAIST人工衛星研究所の能動制御衛星が含まれている。
◆ 捕獲し、高度を下げ、放出する――6段階の任務

衛星は小型衛星プラットフォームだ。軌道上の宇宙物体を探して接近し、位置や軌道を変えたり、捕獲して地球の大気圏に突入させ、消滅させたりする技術を「宇宙物体能動制御」と呼ぶ。宇宙航空庁が公表した任務は6段階で構成される。
① 初期運用段階では、打ち上げ後に衛星が正常に作動するかを点検し、任務の準備を整える。
② グリッパー運用段階では、目標物を捕獲するロボットアームとグリッパーを宇宙空間であらかじめ動かし、性能を確認する。
③ 軌道遷移段階では、目標物のある軌道へ向かうため、高度と軌道面を変えて移動する。
④ 遠距離・近距離機動段階では、遠方から目標物を探して位置を把握した後、衝突しないよう少しずつ接近する。
⑤ 目標物捕獲段階では、ロボットアームで任務を終えた韓国の宇宙資産を捕獲する。
⑥ 捕獲物放出段階では、目標物を捕獲したまま高度を下げた後、放出する。目標物は大気圏に落下し、摩擦熱で燃え尽きる。
オ・テソク宇宙航空庁長は、「今回の能動制御衛星技術は、軌道上を高速で移動するスペースデブリに接近して捕獲し、大気圏に再突入させて消滅させる技術であり、世界で初めて挑戦する難度の高い衛星技術だ」と述べた。さらに、「国家資産である韓国の衛星の安全を脅かすスペースデブリを除去する中核技術を、独自の技術力で確保し、韓国の宇宙リスク対応能力を強化していく」と語った。
◆ 10センチ超の物体は6万8,450個、年間の打ち上げは300回
スペースデブリとは、機能を失ったまま地球の軌道上に残る人工物体だ。任務を終えた衛星やロケットの残骸、衝突や爆発によって生じた破片などが含まれる。
欧州宇宙機関(ESA)が23日に更新した統計によると、地上の監視網が追跡している軌道上の物体は約4万7,260個。推定では、10センチを超える物体が6万8,450個あり、そのうち稼働中の衛星は約1万1,300基だ。1~10センチの破片は150万個、1ミリ~1センチの破片は2億3,000万個と推定される。軌道上で物体が破砕、爆発、衝突した事例は660件を超える。
打ち上げのペースも速まっている。ESAの2026年宇宙環境報告書によると、2025年の打ち上げは年間300回を超え、軌道に投入されたペイロードは4,000個以上で、1日当たり約10個に上る。
ESAが宇宙環境への負荷を数値化した指数は、1年間で約4から約50へ上昇した。1を超えると、持続可能な水準を外れていることを意味する。
規制も強化されている。米連邦通信委員会(FCC)は、低軌道衛星を任務終了後5年以内に軌道から除去するよう求めている。ESAも廃棄までの期限を25年から5年に短縮した。
◆ 欧州は2028年、日本は打ち上げ日未定、韓国は2027年

同じ技術をめぐっては、欧州と日本が先行してきた。ESAがスイスのクリアスペースと2020年11月に8,600万ユーロ(約139億円)で契約した「クリアスペース1」は、4本のアームで目標物を包み込んで捕獲する方式だ。
当初は2026年下半期の打ち上げを予定していたが、2028年に延期された。目標物も、2023年に別の破片と衝突したとみられるロケットアダプターから、ESAの小型衛星「プロバ1」に変更された。
日本のアストロスケールは2021年、衛星「ELSA-d」で、あらかじめ磁石プレートを取り付けた試験用目標物の捕獲に成功した。2024年には衛星「ADRAS-J」で、日本のH2Aロケット上段に接近して観察した。後継機の「ADRAS-J2」は、ロボットアームで同ロケット上段を捕獲して軌道から除去する任務を担い、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と約132億円(約1,230億ウォン)で契約した。アストロスケールは9月1日、ドイツのイザ・エアロスペースを打ち上げ事業者に選定したが、打ち上げ日は発表していない。
事前に捕獲用の準備がされていない実際の廃棄衛星をロボットアームで捕獲し、大気圏へ落下させる実証は、まだどの国も完了していない。韓国の能動制御衛星の事業費は447億ウォンで、2024年に25億ウォン、2025年に124億ウォン、2026年に188億ウォン、2027年に100億ウォン、2028年に10億ウォンが割り当てられた。2027年のヌリ号6号機の打ち上げが予定どおり行われ、軌道上で6段階の任務が順に成功すれば、2028年に実証が完了する。11月の組み立て開始は、その計画における最初の実機段階となる。