nvidia、クラウドゲームサービス「GeForce Now」を大規模アップグレード

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By Global Team

世界最大のグラフィックチップ製造企業であるエヌビディアが、クラウドゲームストリーミングサービス「ジーフォース ナウ(GeForce Now)」の史上最大規模のアップグレードを発表しました。

今回の改編の核心は、次世代「ブラックウェル(Blackwell)」アーキテクチャに基づくRTX 5080レベルのグラフィック性能をクラウド環境でも実現するという点です。

写真=ジーフォースナウ
写真=ジーフォースナウ

ジーフォース ナウ「アルティメット(Ultimate)」プランの利用者は、追加料金なしでRTX 5080クラスの性能を体験することができます。エヌビディアは今回のアップデートで「プレイステーション 5プロよりも3倍強力な計算能力を提供する」と発表しました。

国内の正式料金基準でアルティメットプランは30日券で39,900ウォンであり、7日券は29,900ウォンとして設定されています。既存の価格を維持しつつサービス性能のみを大幅に強化した形です。最近ゲーム利用時間制限政策(最大100時間)で不便を感じていた一部のユーザーの懸念を払拭する効果もあるとの評価です。

ジーフォースナウ 月次価格政策 写真=ジーフォースナウ
ジーフォースナウ 月次価格政策 写真=ジーフォースナウ

エヌビディアは今回「インストール後に実行(Install-to-Play)」という新しい機能も公開しました。これまでエヌビディアがサーバーにあらかじめ置いていたゲームだけがストリーミング方式で楽しめましたが、今後はユーザーが直接ゲームをインストールして楽しむことができるようになります。

ゲーム開発者がこの機能を許可すれば、ユーザーはPCにゲームをインストールするようにジーフォース ナウ環境でも即時インストール・実行が可能です。これにより、サポートされるゲームの幅が倍近く拡大するとエヌビディアは予想しています。

ただし制約もあります。ジーフォース ナウサーバーはセッション単位で実行されるため、ゲームをインストールしてもサーバーを再起動すれば再びインストールする必要があります。基本提供されるストレージも100GBに過ぎません。

エヌビディアは、今回のアップデートとともに「シネマティック クオリティ ストリーミング(Cinematic Quality Streaming, CQS)」モードも発表しました。このモードは従来のクラウドゲーミングの画質限界を超え、PCゲームレベルのグラフィックを提供すると説明しています。

これを実現するために、HDR10、色相サンプリング技術(YUV 4:4:4)、AI映像補正機能などが適用されました。また最大5Kの解像度で毎秒120フレーム、1,440pでは240フレーム、1,080pでは360フレームまでをサポートします。最新のLGのテレビや一部のゲーミングモニターでもサービスをすぐに利用できるようになります。

エヌビディアはジーフォース ナウを単なるクラウドストリーミングサービスではなく、実際にゲーミングPCを使用するのと同じ体験を提供する方向で進化させていることを強調しています。会社側は「ジーフォース ナウをローカルゲーミングPCのように感じられるように、引き続き進化させていく」と述べました。

専門家たちは今回のアップグレードがクラウドゲーミング市場の競争構図を大きく揺るがすと予想しています。マイクロソフト、アマゾン、ソニーなどのグローバル企業が似たサービスを運営中ですが、「RTX 5080級の性能」と「高画質ストリーミング」という組み合わせは、現時点でエヌビディアだけが出せる差別化ポイントという分析です。

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