アップルが家に仕込む「目」…カメラか、センサーか

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By Global Team

アップルが家の中に新しい機器を導入しようとしている。ブルームバーグのマーク・ガーマンが報じたホーム向け新製品ラインアップには、見慣れない項目が一つ紛れている。「小型センサー」だ。

内部コードネームはJ450だ。ところがこの機器、最初に世に知られたときは「カメラ」だった。昨年8月のガーマンによる最初の報道では、そのように表現されていた。最近の報道では、いつの間にか「センサー」に変わっている。何が変わったのだろうか。

J450には顔認識機能と赤外線センサーが搭載される。室内に誰がいるかを把握でき、バッテリー駆動のため無線で設置できる。仕様だけ見れば、まさに防犯カメラそのものだ。

それにもかかわらず「センサー」という表現が使われるのには、一定の背景がある。家の中にカメラを置くという言葉は、心理的な抵抗感を呼び起こす。一方でセンサーは、すでにスマートホーム市場でなじみのある言葉だ。結局のところJ450は、HomeKitカメラとセンサー機能の両方を備える方向で設計されている。何と呼ぶかより、何ができるかが核心だ。

J450の用途は防犯にとどまらない。アップルは、利用者が家のあちこちにこの機器を配置し、生活の自動化に活用することを期待している。人が部屋を出れば照明が消え、特定の家族が帰宅すれば、その人の好む音楽が自動で再生されるといった具合だ。顔認識技術があるからこそ可能なシナリオだ。

市販のサードパーティー製HomeKitセンサーの多くは、すでに動作検知、室内の温度・湿度、明るさの測定を一つの機器で処理している。J450がこの領域に加わることで、HomeKitエコシステム全体をつなぐ役割まで担う可能性がある。

J450は単独製品ではない。アップルはホームセキュリティカメラと関連アクセサリーで構成されるラインアップ全体を構想しており、Face IDを搭載したビデオドアベルも候補に挙がっている。これらの製品の共通の接点は、9月の発売が見込まれるスマートホームハブだ。Apple Intelligenceと顔認識機能を備えたこのハブの、選択的な拡張機器として販売される可能性が高い。

ジョン・ターナス上級副社長が率いるハードウェアエンジニアリングの開発プロジェクトには、回転スクリーン付きの卓上ロボット、スマートホームハブ、そしてJ450が含まれている。アップルが描くスマートホームの輪郭は、ますます鮮明になっている。J450がその中で「カメラ」と呼ばれるのか、「センサー」と呼ばれるのかは、まだアップルだけが知っている。

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