中国のアナーが発表した「ロボットフォン」は、背面に収納されたジンバルカメラが回転し、前方にせり出すスマートフォンだ。
カメラは撮影するだけでなく、ロボットの頭のように動く。音や人、手の動きの方向にレンズを向け、AIアシスタント「YOYOプロ」が返答するときには、うなずいたり首を振ったりする。
中国での価格は9,999元から。厚さは9.59mm、重さは248gで、可動式カメラを搭載しているだけに、携帯性や価格は検討が必要だ。

一人で動画を撮りながら歩いていると、顔が画面の端に寄ってしまいがちだ。スマートフォンを立てて撮影する場合は、人が動くたびに構図を調整し直さなければならない。中国アナーの「ロボットフォン(Robot Phone)」は、スマートフォンを動かすのではなく、カメラが人を追って回転する仕組みを採用した。
この製品は8月に中国で発売された。注目を集めるのは、背面に折りたたんで収納されたジンバルカメラだ。カメラを展開するとレンズが前を向き、撮影する人を指定すれば、その動きに合わせて向きを変える。
人が動くとカメラが追いかける

ロボットフォンは、ジンバルカメラとAIによる人物追跡機能を組み合わせた。人が画面内で移動すると、カメラが向きを調整する。アナーは、Vlogやライブ配信、ビデオ通話で活用できると説明している。撮影者がスマートフォンを持ち続けたり、ほかの人に撮影を頼んだりするのが難しい状況を想定した機能だ。
レンズの向きは、画面上の操作パッドを使って手動で変えることもできる。ジンバルには撮影中の手ぶれを抑える役割もある。映像制作向けには、ドイツの映画撮影機材メーカーARRIと協業し、10ビットのLogC3記録やカラー設定機能を搭載した。
AIアシスタントがカメラで反応

アナーは、可動式カメラを撮影以外にも活用する。AIアシスタント「YOYOプロ」と会話すると、カメラがユーザーの方を向いたり、うなずくような動きをしたりする。手振りでカメラを展開して撮影する機能にも対応する。
スマートフォンのAIアシスタントは、一般に画面に文字を表示したり、音声で返答したりする。ロボットフォンは、そこに物理的な動きを加えた。その動きが実際に使いやすいかどうかは別の問題だが、カメラを動画撮影と端末操作の両方に活用しようとする方向性は明確だ。
サイズと価格
新しい構造には負担も伴う。ロボットフォンは厚さ9.59mm、重さ248gだ。中国での販売価格は、メモリー12GB・ストレージ512GBモデルが9,999元、16GB・1TBモデルが12,999元。ほかの地域での発売時期はまだ発表されていない。
ジンバルカメラがスマートフォンに必要な形なのかは、まだ分からない。ただ、一人で動画を撮影したり、ビデオ通話をしながら動いたりする際に、カメラが人を追いかける仕組みがどれほど役立つのか、試されることになる。
