ソウル市は6月から新規入居予定の大型団地アパート周辺の不動産仲介事務所を対象に、不法仲介行為の集中点検に入ると2日に明らかにしました。これは、価格の共謀や偽りの物件など、取引秩序を乱す行為を事前に遮断するための措置です。
今回の点検は、ソチョ区のメープルジャイ(3,307世帯)、トンデムン区のフェギョンジャイディセンシア(1,806世帯)、ソデムン区のソデムンセントラルアイパーク(827世帯)、ソンドン区のラチェルヴォプルジオサミット(958世帯)など、6～7月に入居予定の総4つの大型団地を中心に行われます。これらはすべて新規大量入居が予定されている地域で、不法行為の発生可能性が高い地域です。
市は、民生司法警察局、迅速反応班、該当区と共同で点検を実施します。点検に先立ち、各区の仲介業者に不法行為関連の違反事例と処罰規定が記載された案内文を送って、事前の自浄努力を誘導します。
点検対象は、所有者または仲介業者の価格共謀、開発予定地に関連したギャップ投資誘導、偽りの物件および誇張広告などです。違反事実が確認された場合、捜査依頼、行政処分などの強力な措置を取る予定です。軽微な事項については行政指導と是正措置を併行します。
また、仲介業者間の競争過熱による個人情報の不正収集および利用事例も調査対象に含まれます。スパム電話やメッセージの送信などは個人情報保護法、情報通信網法の違反かどうかを確認し、関連機関に通知する方針です。
ソウル市は昨年下半期にもクァンアク区、トンジャク区、カンドン区一帯の仲介業者119か所を点検し、捜査依頼、過怠金賦課、行政指導など、計56件の疑い事例に対する措置を実施したことがあります。
チョ・ナムジュンソウル市都市空間本部長は、「市場攪乱行為は形態がますます多様化している」とし、「新しいタイプの不法仲介まで監視できる体系を強化し、無寛容の原則で対応する」と述べました。