LG電子、北米AIデータセンター5GWにチラーを長期供給…上半期受注額だけで6,000億ウォン

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By Global Team

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▶ LG電子の米国法人は6日、北米のデータセンター・インフラプラットフォーム企業、エア・コントロール・コンセプツ(AIR)と、チラーの長期供給に関する本契約を締結したと発表した。

▶ 総容量5GWのデータセンターに、高効率チラーなどの冷却設備を順次供給する。

▶ オムディアによると、世界のデータセンターの電力需要は2026年の226GWから2027年には334GWへと、108GW増加する。5GWはこの増加分の約5%にあたる。

LG電子、AIデータセンター・インフラプラットフォーム企業「エア(AIR)」と冷却ソリューションの長期契約を締結(写真提供:LG電子)
LG電子、AIデータセンター・インフラプラットフォーム企業「エア(AIR)」と冷却ソリューションの長期契約を締結(写真提供:LG電子)

LG電子が北米のAIデータセンター冷却市場で大型の長期契約を獲得した。同社は6日、米国法人がこのほど、北米のデータセンター・インフラプラットフォーム企業、エア・コントロール・コンセプツ(AIR)と、AIデータセンター向けチラーの長期供給に関する本契約を締結したと発表した。

契約に基づき、LG電子は総容量5ギガワット(GW)のデータセンターの熱を管理する高効率チラーや冷却設備を順次供給する。契約金額は公表していない。

チラーは、大量の冷水をつくる冷却装置だ。サーバールームの空気を冷やす場合も、チップに冷却水を直接流す場合も、データセンターの冷却はチラーがつくる冷水から始まる。

5GWはデータセンターが一度に消費する電力の規模で、原子力発電所5基分の出力に匹敵する。市場調査会社オムディアによると、世界のデータセンターの電力需要は2026年の226GWから2027年には334GWへと、108GW増加する。LG電子が確保した5GWは、年間の増加分の約5%にあたる。

◆ 入札ではなく長期供給を確約

契約相手のエアは、米国とカナダでAIデータセンターの設計・建設から公共調達、アフターサービスまでを一貫して手がける企業だ。データセンター専門子会社のAMCを通じて大規模プロジェクトを遂行し、世界の主要データセンター事業者を顧客に持つ。LG電子はエアをAIデータセンター分野の重要パートナーと位置づけている。

LG電子は、この契約の意義を2点説明した。自社の冷却設備が、超大型データセンターの厳しい技術・信頼性基準をクリアしたこと。そして、案件ごとに入札を競う単発契約ではなく、供給量が確保される長期契約を通じて、北米のサプライチェーンで重要なインフラパートナーとしての地位を築いたことだ。

エアのブラッド・ホブズ最高経営責任者(CEO)は、LG電子の高効率チラー技術により、データセンターのポートフォリオを構築するうえで、実績のあるソリューションを提供できるようになったと述べた。

◆ 冷風から冷水へ

追加事業にもつながる見通しだ。AI演算用GPUの増加に伴い、サーバーラック1台あたりの消費電力と発熱量が急増している。冷風を循環させる空冷式だけでは冷却しきれず、チップに冷水を直接流す液冷を併用する方式が広がっている。

LG電子とエアは、液冷の主要設備である冷却水分配装置(CDU)へと供給品目を拡大する案を協議している。CDUは、チラーがつくった冷水をサーバーラックごとに送り、温まった水を回収する装置だ。

LG電子は、チラーからチップ冷却プレートまで、熱管理全体をカバーする「チップ・トゥ・チラー」ソリューションを打ち出している。

◆ 上半期の受注額は6,000億ウォン、年末には数兆ウォン規模へ

LG電子のデータセンター冷却事業は急速に拡大している。今年上半期のAIデータセンター冷却関連の受注額は6,000億ウォンを超え、同社は年末までに累計受注額が数兆ウォンに達すると見込んでいる。2027年末としていたチラー事業の売上高1兆ウォン目標も、前倒しで達成できるとの期待を示した。

供給実績も積み上がっている。昨年受注した北米の大型データセンターには、今年から冷却設備を供給・設置しているほか、中東やインドネシアなどでも大型データセンターへの供給実績を確保した。

LG電子は、原子力発電所や大規模病院など、高い信頼性が求められる施設で60年間にわたり空調設備を手がけてきた経験を強みとしている。今月1日には、米バージニア州でのチラー工場建設と、平沢・昌原の生産ライン増強に向け、1,500億ウォンを投資する計画も発表した。

市場調査会社フォーチュン・ビジネス・インサイツは、世界のAIデータセンター市場が年率約26%で成長し、2034年には約1,335億ドル(約185兆ウォン)に達すると予測している。

LG電子のイ・ジェソンES事業本部長(社長)は、高効率チラーや高性能液冷ソリューションをはじめとする差別化された技術力と、急速に増えている大規模データセンターへの供給実績を基に、世界のAIデータセンター冷却市場をリードしていくと述べた。