[解決策] 海外のZ世代はスマホを止めた…我々はデジタル疲弊にどう対応すべきか
文字もなく、通知もないが、スマートフォンを何度も確認した経験はないだろうか。画面が消えた状態でも、手がスマートフォンに向かっている場合、それはすでに依存症かもしれない。2025年現在、海外ではスマートフォンなしで生きようとする「デジタルデトックス」の流れが広がっている。 ワシントンタイムズは、2025年第一四半期で、世界中でフィーチャーフォン、いわゆる「ダムフォン」が320万台以上販売されたと報じた。ダムフォンは通話と文字機能のみ可能な簡単な携帯電話で、スマートフォン以前の製品を指す。2023年の同期間より約15%増加した数値である。 フランスの時事メディア、ジュルネモンディアルはスマートフォンの無分別な通知、SNS疲れ、デジタル過多がこの流れを引き起こしたと分析した。特に18〜34歳の回答者の63%、35〜54歳の77%が、スマートフォンやインターネットなしで暮らした時代に戻りたいと述べた。単なる懐古ではない。スマートフォン疲れに対する実質的な抵抗である。 HMDの手による2000年代人気モデル3310最新仕様の再発売 ノキアは2000年代の人気モデルであった3310を最新仕様で再発売した。デザインはそのままに、5G、大容量バッテリー、必須アプリのみ動作可能なOSを搭載した。シンプルさと機能性を融合した代表的な例である。 会社側は、製品の再発売背景について「デジタルウェルビーイングとアナログ感性を追求するユーザー層の要求に応じた決定」と述べた。単なる製品発売を超えて、日常の疲れを減らそうとする流れを象徴する代表例とされている。 デジタル疲れを認識した国家は、制度的な対応にも乗り出している。ヨーロッパの一部の国は退勤後の業務連絡を制限する「切断権」を法制化した。学校は授業中のスマートフォン使用を制限したり、機器を収集する方法で対応している。 家庭では食事時間や寝る前にスマートフォンを遠ざける「デジタル夜間休止」が広まっている。Human Mobile Devices(HMD)の「Shut the Phone Up Sunday」は、日曜日一日スマートフォンを切ってオフライン活動に集中するプログラムである。HMDは多くの参加者が「心が落ち着いた」と応えたと述べている。 政府もデジタル疲れ問題に国家的に対応している。2024年「インターネット依存予防計画」に147億ウォンを投入し、前年比より予算を55%増額した。予防教育拡大、相談・治療インフラ拡充、高リスク群全数調査、カスタマイズプログラム運営まで様々な分野で政策が推進されている。 未来創造科学部と女性家族部など8つの省が共同で策定した「インターネット依存予防及び解消総合計画」は、幼児から成人まで全生涯にわたる統合支援体系を整えた。全国のアイウィルセンター、青少年相談福祉センター、スマートシェルターなどでは、相談と教育、家族相談、事後管理まで提供している。 特に全北武州に所在する国立青少年インターネットドリーム村は中高生を対象にした寮型治療プログラムを運営しており、ソウル市アイウィルセンターは過去10年間で33万人以上に予防教育を実施した。国立精神健康センターの「HORAプログラム」は成人まで含めた入所治療を通じて自己統制力と自律性の回復を助ける。 ソウル市は「トゥブクデジタルデトックス」キャンペーンを通じて歩行、美術活動、体験プログラムを運営し、市民の自発的な参加を引き出している。全国全年代対象の予防教育資料はスマート休センターで無料提供されている。 デジタル解毒はもはや遠い国の話だけではない。韓国でも制度的基盤と専門インフラを備えて本格的な対応に乗り出している。スマートフォンを一時的に置くその瞬間が、より深い人生へと進む始まりかもしれない。
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