ビットコインを動かすクラリティ法とは何か…年金基金の財布を開く鍵

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By Global Team

ビットコイン価格を動かす変数は、いまや半減期でも金利でもない。ワシントンの連邦議会だ。

10日、グローバル仮想資産市況プラットフォームのコインゲッコーによると、この日午前9時時点でビットコインは6万3,183ドルで取引された。前日には6万2,000ドル台まで下落していたが、再び6万3,000ドルを回復した。

仮想資産専門メディアのコインデスクによると、米上院はデジタル資産市場の構造法案であるクラリティ法の新たな草案を早ければ来週にも公開する見通しだ。法案支持者は今月末の上院本会議での議論を目標に協議を続けていると伝えられている。草案公開が目前だという報道が投資心理を回復させたとの分析が出ている。

◆ 証券か、商品か、15年にわたるグレーゾーンの整理

クラリティ法の正式名称は「デジタル資産市場明確化法案」だ。名前の通り、核心は「明確さ」にある。答えようとしている問いはひとつだ。ビットコインやイーサリアムのような仮想資産は、株式のような証券なのか、それとも金や原油のような商品なのか。

この分類が重要なのは、監督機関と規制が丸ごと変わるからだ。証券ならSECが、商品ならCFTCが担当する。これまで米国は明確な基準なしに、問題が起きた後に制裁する事後規制方式で市場を統制してきた。

企業はどのルールを守るべきか分からず、投資家はある日、自らの保有資産が未登録証券と見なされるリスクを抱えていた。クラリティ法は、この方式を事前分類中心へ転換しようとする試みだ。分散化の度合いが高いビットコインとイーサリアムは、証券ではなくデジタル商品として定着する可能性が高いとの見方が出ている。

これまでの経緯も、この法案の重みを示している。法案は昨年7月に下院を通過した。今年5月には上院銀行委員会が賛成15票、反対9票で可決した。共和党の全員に加え、民主党のルーベン・ガジェゴ、アンジェラ・アルスブルックス両議員が賛成に回った結果だった。残る手続きは、農業委員会の法案との統合、上院本会議での採決、下院での再採決だ。

◆ 年金基金の財布を開かせる鍵

市場がこの法案に注目する理由は、機関マネーにある。ブラックロックのような資産運用会社はすでにビットコインを直接購入できる。一方で、米国の年金基金はなお慎重だ。一部が上場投資信託(ETF)を通じて間接保有する程度にとどまっている。収益性よりも、法的性質が不明確な資産を受託者責任の下でどう説明するかという問題が足かせとなってきた。

ハンヤン女子大のオム・ムンソン税務会計学科教授は、クラリティ法が年金基金にとってビットコインを「買える資産」を超え、「保有しても法的に説明可能な資産」と認識させる制度的転換点になると分析した。NH投資証券のホン・ソンウク研究員は、法案の恩恵を受ける分野としてトークン化とステーブルコインを挙げ、ロビンフッド、コインベース、サークルなどを関連上場企業として指摘した。

期待ばかりではない。5月の銀行委員会通過直後、市場では機関資金流入という構造的変化が始まったとみる見方と、期待感に依存した流動性相場にとどまる可能性があるという見方が分かれた。

規制が整い参入障壁が下がることと、実際に資金が入ることは別問題だという指摘もある。業界内には反対もある。ブライアン・アームストロング・コインベースCEOは、ステーブルコインの利子禁止条項などを問題視し、「悪い法案なら、法案がない方がましだ」として既存の草案を公然と批判したことがある。

◆ 윤리条項にかかる60票

最大の争点は倫理条項だ。民主党は、大統領を含む高位公職者の仮想資産事業における利益相反を防ぐ条項を求めている。トランプ大統領一家が仮想資産事業を展開してきた事情と重なる要求だ。この条項が外れれば、最終法案に賛成しにくいとする民主党議員は少なくない。

数字が問題だ。上院でフィリバスターを阻止して法案を通過させるには60票が必要だ。共和党の議席だけでは足りず、民主党の協力が不可欠となる。エリザベス・ウォーレン議員らは、SECの権限縮小が投資家保護の弱体化につながるとし、反対の立場を維持してきた。倫理条項と投資家保護の仕組みをどこまで反映させるかが、来週の草案に盛り込まれる核心となる。

投資家に残る判断基準は明快だ。いま相場を動かしている材料は技術ではなく、立法日程だ。草案の内容、今月末の本会議での議論、下院での再採決と、節目ごとに価格は揺れうる。来週公開される草案は、7月中の処理可能性を占う最初の試金石であり、6万ドル台のビットコインがどちらへ向かうかを示す予告編でもある。