メタThreads、月間利用者5億人突破…韓国での利用時間80%増加

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By Global Team

9日(現地時間)のポッドキャストで発言…Threadsの月間利用者数は5億人、目標10億人の半分

Xは利用者数を公開しておらず、直接比較はできない…「AI・テックコミュニティーは依然としてXに」

【ポイント】

▶ メタのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は、Threadsの利用規模がイーロン・マスク氏のXと同程度か、すでに上回っていると述べた。

▶ ザッカーバーグ氏は「Threadsは現時点でXより大きいか、まもなくそうなる」と語った。Threadsの月間利用者数は5億人で、2023年7月のサービス開始時に掲げた10億人という目標の半分に達した。

▶ 一方で、同氏は今後もXに投稿し続けると明らかにした。AIやテクノロジー業界の人々がXに残っているためだという。

▶ メタ株はこの日のプレマーケットで0.7%上昇した。ただし、年初来では7%下落している。

メタのThreads、月間利用者数が5億人を突破
メタのThreads、月間利用者数が5億人を突破

メタのマーク・ザッカーバーグCEOが、ThreadsがXに追いついたと述べた。

ザッカーバーグ氏は、テックメディア「Sources」を運営する記者アレックス・ヒース氏とのポッドキャストインタビューで、「Threadsはうまくいっており、現時点でXより大きいか、まもなくそうなると見ている」と語った。インタビューは8日(現地時間)に公開された。

メタ株は9日のプレマーケットで0.7%上昇した。プレマーケットとは、通常の取引時間が始まる前の時間帯に行われる取引を指す。ただし、メタ株は年初来で7%下落している。

◆ 5億人、目標の半分

Threadsの月間アクティブ利用者数は5億人だ。メタが6月16日に発表した数字である。

ザッカーバーグ氏は2023年7月にThreadsを投入した際、利用者10億人を目標に掲げた。サービス開始から3年で半分に達したことになる。Threadsは、マスク氏による旧Twitter買収後に、Xの対抗サービスとして登場した。

成長の背景としては、Instagramとの連携が挙げられる。Instagramの利用者数は約30億人に上る。ThreadsはInstagramのアカウントを使ってすぐに登録できる。

◆ Xは数字を公開していない

比較には限界がある。Xは独自の利用者指標をもはや公開していない。

外部調査ではThreadsが先行している。市場調査会社Similarwebによると、Threadsは2025年9月第3週、世界のモバイル1日平均利用者数で初めてXを上回った。当時の利用者数はThreadsが1億3020万人、Xが1億3010万人で、差は10万人だった。今年4月にはThreadsが1億3570万人、Xが1億2690万人となり、880万人の差がついた。

米国では結果が異なる。4月時点の米国内の1日平均利用者数は、Xが2130万人、Threadsが1830万人だった。Xが上回っている。

ザッカーバーグ氏もXを離れてはいない。同氏は「コミュニティーの一部はXにあり、人々がいる場所でコミュニケーションを取りたい」と語った。AIやテクノロジー業界の関係者が依然としてXで活動しているためだ。メタはThreadsとXの両方に投稿している。

◆ 前日に「Muse」を発売

メタは8日、個人向けAIエージェント「Muse」を公開した。

質問に答えるチャットボットではなく、作業を代行するサービスだ。メールの送信、旅行の予約、フォームへの入力、商品の購入を行う。料金プランの交渉、レシピ動画からの買い物リスト作成、パーティーの招待状の送信といった作業にも対応する。アプリを閉じても作業を続ける。

利用者のメール、スケジュール、決済手段、ヘルスアプリ、スマートホームサービスに接続して利用する。決済にはStripeの「Link」を使用する。Shop Payと1Passwordとの連携は今後対応する予定だ。

メタはセキュリティー構造も発表した。Museは「Muse Secure VM」と呼ばれる隔離された仮想コンピューター上で動作する。利用者のデータを分離して保存する方式だ。「Sentinel」と呼ばれる別のエージェントがインターネットへの接続を管理する。メールの送信や決済などの機密性の高い作業では、利用者の承認を求める。メタは、Museが利用者との会話やデータを広告システムと共有しないと説明している。

提供地域は米国。ウェブ(muse.ai)、iOS、Android、WhatsAppで利用できる。AIメガネへの対応は後日となる。料金プランは無料、月額20ドルの「Power」、月額100ドルの「Maximum」の3種類だ。韓国での提供時期は発表されていない。

競合サービスもある。GoogleはGemini Sparkを、AnthropicはClaude Coworkを提供している。いずれもAIが利用者のアカウントを使って実際の作業を行う方式だ。

◆ 問われる信頼

TechCrunchはMuseの紹介記事で、メタのプライバシーをめぐる過去の経緯を指摘した。

メタは2011年と2019年、米連邦取引委員会(FTC)とプライバシー関連の和解を行った。2018年には、ケンブリッジ・アナリティカ事件によって、利用者のデータが政治コンサルティング会社に渡っていたことが明らかになった。2019年には利用者のパスワードが流出した。Museの発売数週間前には、ソーシャルメディアが子どもに与えた被害をめぐり、180億ドル規模の和解が成立した。

AIエージェントは利用者のメールや決済手段にアクセスする。従来のチャットボットよりも権限の範囲が広い。

◆ マスク氏との対立構図

ザッカーバーグ氏の発言は、マスク氏との競争がソーシャルネットワーキングサービスの枠を超えて広がった時期に出た。

マスク氏のxAIは2025年にXを買収した。今年2月2日には、SpaceXがxAIを吸収した。合併規模は1兆2500億ドルで、史上最大となった。SpaceXは6月12日に上場し、マスク氏はこれによって世界初の兆万長者となった。

Xはいまや宇宙企業の傘下にあるサービスだ。ThreadsはInstagramとWhatsAppを擁するメタの中にある。両サービスの利用者獲得競争は、それぞれ異なる事業構造の上で繰り広げられている。