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▶ SKグループの崔泰源会長は10月31日、韓国を訪問中のサム・アルトマンOpenAI最高経営責任者(CEO)とソウルで昼食を共にした。SKハイニックスとSKテレコムの主要幹部も同席した。
▶ 協議内容は公開されていない。財界では、高帯域幅メモリー(HBM)の供給やAIデータセンターの構築など、既存の協力事業が主に話し合われたとみられている。
▶ SKとOpenAIは昨年10月1日、ソウルのSK西麟ビルでメモリー供給意向書(LOI)と、韓国南西部でのAIデータセンター協力に関する覚書(MOU)を締結した。
▶ SKハイニックスは、OpenAIが要請したDRAMウエハー換算で月最大90万枚の需要に対応できる生産体制を整える方針を示していた。

SKグループの崔泰源会長は先月31日、韓国を訪問したOpenAIのサム・アルトマンCEOとソウルで昼食を共にした。SKハイニックスとSKテレコムの主要幹部も同席した。どのような話が交わされたかは公開されていない。
財界では、HBMの供給やAIデータセンターの構築など、1年前に約束した協力事業が主に議論されたとみている。
アルトマン氏は1泊2日の日程で韓国に滞在し、同日、京畿道龍仁市のサムスン人材開発院でサムスン各社の社長団約50人とも面会した。OpenAIのハードウェア担当副社長、リチャード・ホー氏らも同行した。
◆ 1年前の約束、月90万枚と韓国南西部のデータセンター
SKとOpenAIの協力は昨年10月1日、ソウル市鍾路区のSK西麟ビルで始まった。崔会長とアルトマンCEOは同日、メモリー供給意向書(LOI)と韓国南西部でのAIデータセンター協力に関する覚書(MOU)に署名した。
SKは、OpenAIが推進する大規模AIインフラ事業「スターゲート」に参加することを決めた。SKハイニックスは、OpenAIが要請したHBM需要について、DRAMウエハー換算で月最大90万枚に対応できる生産体制を整えると表明した。ただし、これは生産能力に関する計画であり、実際の供給量や価格、時期については今後協議することになっていた。
SKテレコムはOpenAIと韓国南西部にAIデータセンターを共同で構築し、企業・消費者向けのAI活用事例を探るとともに、次世代データセンター技術を共同開発することにした。OpenAIは同日、サムスン電子などサムスン各社とも別途、意向書を締結した。
◆ データセンターは用地すら未定
1年が経過したが、韓国南西部のAIデータセンターはまだ着工に至っていない。昨年10月の協力発表時には、全羅南道地域に初期規模20MWのデータセンターを建設し、サムスンとともに浦項にも同程度の施設を整備する案が取り沙汰された。しかし、現時点で具体的な用地や投資規模、着工時期は公表されていない。業界では、大規模データセンターの運営に必要な電力と水を安定的に確保できる用地の選定に苦労しているとの見方が出ている。
OpenAIの事業への参加範囲も明確ではない。OpenAIは投資方法や関与の度合いについて、「まだ協議中」と回答した。韓国は、OpenAIが公式発表した世界各地のスターゲート事業の一覧に含まれておらず、関連報告書でも韓国内のデータセンター容量の拡大は「模索」または「検討」の対象と表現されている。海外でも事業の推進に支障が生じており、英国とノルウェーのスターゲート事業は今年初めに一時中断されたと伝えられている。

一方、メモリー半導体の供給では具体的な成果が表れている。SKハイニックスは先月28日の第3四半期決算説明会で、2029年までの今後3年間におけるDRAM・HBMの生産分が事実上完売したと明らかにした。
長期供給契約を通じて、2027~2028年の生産能力の50%以上をすでに確保しており、世界のクラウド事業者を含む顧客は14社に上る。ただし、OpenAIがその顧客に含まれているか、昨年言及された月90万枚規模の供給要請が実際の契約にどの程度つながったかは公表されていない。
◆ 4度目の会談、サムスン社長団とも同日に面会
崔会長とアルトマンCEOの面会は今回で4度目となる。2024年6月に米サンフランシスコのOpenAI本社で、昨年2月にソウルで会談し、今年7月にはサンフランシスコの「AIサミット」で、HBM・DRAMなどAIインフラ分野の協力やSKグループのAIトランスフォーメーションについて話し合った。
アルトマンCEOは31日、サムスンの社長団と面会し、今後10年間の企業戦略について語った。6月に行われたサムスン社長団向けのAI研修に続く機会で、同氏は「AIを使うというだけで、持続可能な競争優位を確保できるわけではない」と述べ、実行と製品競争力を重視した。サムスンは役員約2,300人へのAI研修を終えており、来年2月までに全従業員の研修を完了する計画だ。
アルトマン氏の訪韓に際し、SK、サムスンのいずれも新たな契約や投資を発表しなかった。