27年ぶりの欧州皆既日食……韓国で見る方法

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By Global Team

12日(現地時間)にロシア・シベリア北東部で始まり、グリーンランドとアイスランド西端を経てスペインを横断する皆既日食が起こる。ヨーロッパ本土基準では1999年以来、27年ぶりだ。

太陽が完全に隠れる皆既は、幅290km(180マイル)の「皆既食経路」の中でしか見られない。経路の外では、太陽の一部だけが隠れる部分日食として見える。

日食の全過程は約2時間続くが、太陽が完全に隠れる時間は2分余りにすぎない。経路の中心線に近いほど、その時間は長くなる。

皆既食のときだけ、太陽の外側の大気層であるコロナを肉眼で見ることができる。その瞬間を除くすべての区間では、専用の日食めがねが必要だ。

韓国では観測できない。米国のエクスプロラトリアムなどが望遠鏡映像をオンラインで生中継する予定だ。

2024年4月8日月曜日、米国テキサス州ダラスで観測された皆既日食の様子。写真提供:NASA / キーガン・バーバー(Keegan Barber)
2024年4月8日月曜日、米国テキサス州ダラスで観測された皆既日食の様子。写真提供:NASA / キーガン・バーバー(Keegan Barber)

12日、ヨーロッパの空で皆既日食が進行する。ヨーロッパ本土で太陽が完全に隠れる現象が観測されるのは、1999年以来27年ぶりだ。

月の影は、ロシア・シベリア北東部の辺境地から出発する。グリーンランドの氷床を通過し、アイスランド西端をかすめ、北大西洋を渡ってスペイン北部沿岸に上陸する。イベリア半島を北から南へ横断し、地中海へ抜ける経路だ。

◆ 皆既食経路の内と外、昼と夜の違い

皆既日食とは、月が太陽を完全に覆い隠す現象だ。地球から見ると月と太陽の大きさがほぼ同じであるために起こる、ほとんど偶然に近い条件である。

月の影が通過する帯を皆既食経路という。幅は290km(180マイル)だ。経路内に入ってこそ、太陽が完全に消える光景を見ることができる。経路から外れると、太陽の一部だけが隠れる部分日食にとどまる。

両者の違いは大きい。部分日食では太陽の一部が残るため、空は暗くならない。皆既食では真昼に夜が訪れる。星が見え、気温が下がる。

観測時間は場所によって異なる。経路の中心線に近いほど、太陽が隠れた状態が長く続く。日食全体の過程は約2時間続くが、完全に隠れる区間は2分前後にすぎない。

月の影がいくつもの時間帯を通過する点も変数だ。観測地の現地時刻を事前に確認しなければ、2分だけのピークを逃す可能性がある。Timeanddateのようなサイトは、場所ごとの皆既食の開始・終了時刻と継続時間を示す地図を提供している。

◆ 肉眼で見られる唯一の瞬間、コロナ

2017年8月21日月曜日、米国オレゴン州マドラス上空で発生した皆既日食の間に観測された太陽コロナ。写真提供:NASA / オーブリー・ジェミニアーニ(Aubrey Gemignani)
2017年8月21日月曜日、米国オレゴン州マドラス上空で発生した皆既日食の間に観測された太陽コロナ。写真提供:NASA / オーブリー・ジェミニアーニ(Aubrey Gemignani)

皆既日食が天文観測で特別視される理由はコロナにある。コロナは太陽を取り巻く外側の大気層だ。温度は100万度を超えるが、太陽表面よりはるかに暗いため、普段は強い日差しに紛れて見えない。

月が太陽円盤を完全に覆う瞬間にだけ、コロナが姿を現す。黒い円の縁から白い光の筋が伸びる様子だ。皆既食でなければ、肉眼では見られない。

最後の関門は天気だ。雲がかかれば、月が太陽を隠す前に雲が先に覆ってしまう。予報上、晴天の確率が高い場所としてはスペインとポルトガルが挙げられている。

宿泊も変数だ。皆既食経路にかかる地域では、ホテルやキャンプ場が数か月前に予約終了となることが多く、早めに移動計画を立てるべきだという助言が出ている。

経路を詳しく確認したい観測者のために、拡大可能なオンライン日食地図も公開されている。地図上の中心線に近いほど、皆既食の継続時間は長くなる。

◆ 安全対策と韓国で見る方法

観測で最も重要なのは目の保護だ。太陽が完全に隠れる2分を除くすべての区間では、必ず日食専用眼鏡を着用しなければならない。サングラスやフィルム、すすを付けたガラスでは紫外線と赤外線を遮断できず危険だ。

望遠鏡やカメラにはさらに注意が必要だ。専用の太陽フィルターを前面に付けていない望遠鏡で太陽を見ると、レンズが光を集めて網膜を一瞬で損傷するおそれがある。日食眼鏡をかけたまま望遠鏡をのぞく方法も安全ではない。

道具がなくても観測は可能だ。穴の開いた物を使えばよい。ざるや穴の開いたおたまを日光にかざすと、穴一つ一つがピンホールカメラの役割を果たし、三日月形に欠けた太陽を地面に映し出す。段ボール箱に針穴を開けて作る簡易投影器も同じ原理だ。

韓国では12日の日食は観測されない。皆既食経路がヨーロッパと北極圏にまたがっており、アジアの東端まで届かないためだ。

代替手段はオンライン生中継だ。米国の科学館エクスプロラトリアムは、現地に設置した4台の望遠鏡映像を自社ウェブサイトで生中継する予定だ。望遠鏡がなくてもコロナや太陽表面の細部を確認できる方法である。

国内での観測機会は残っている。朝鮮半島で皆既日食を見られる時期は2035年9月2日と予測されている。平壌と江原道北部一帯が皆既食経路に入ると計算された。ソウルと中部地域では、太陽の大部分が隠れる部分日食として観測される。

皆既日食は、地球全体で見れば1~2年に1回ほど起こる。ただし月の影が通る帯は狭く、その多くが海や極地に落ちるため、特定地域で見られる確率は数百年に1回程度まで低くなる。

日食は、予報が最も正確な天文現象の一つに数えられる。数百年先の日程まで、1秒単位で計算されている。