エアビーアンドビー、AI検索を初導入…洗濯・食事配達までホテルサービスに照準

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By Global Team

主なポイント

▶ Airbnbは30日(現地時間)、製品アップデートを発表し、初のAI検索機能を公開した。

▶ 希望する宿泊先を文章や音声で伝えると、条件に合ったフィルターが自動で表示される。まずは米国で提供を始める。

▶ アプリに食事の配達、洗濯、ベビー用品のレンタル、スキー用品やボートの貸し出しを追加し、食料品の配達サービスも欧州に拡大した。ホテルが提供してきたサービスを、宿泊先の外から補う形だ。

写真=Airbnb
写真=Airbnb

Airbnbが宿泊先の検索に初めてAIを導入した。同社は30日(現地時間)、秋の製品アップデートを発表し、文章や音声で宿泊先を探せるAI検索のほか、食事の配達や洗濯など現地サービスの拡充、知人の旅行先を地図で確認できるソーシャル機能を公開した。

AI機能はまず米国で提供を開始する。韓国での提供時期は未定だ。ホスト向けのAIツールは今秋中に別途公開する予定だ。

◆「赤ちゃん」と入力すると、ベビーベッドのフィルターが表示

AI検索は、検索窓の横にあるスイッチをオンにすると利用できる。希望する宿泊先を文章や音声で説明すると、入力内容に応じたフィルターが新たに表示される。たとえば「赤ちゃん」と入力すると、ベビーベッド、遊び場、子ども向けの本やおもちゃなどのフィルターが自動で出てくる。これまでは、利用者があらかじめ用意されたフィルターの一覧から選ぶ必要があった。

AIは各宿泊先の注目すべき特徴を取り出して表示するほか、ウィッシュリストに保存した宿泊先を、AIが要約した説明やレビューとともに並べて比較できるようにする。Airbnbによると、AIによる説明や比較は独立したチャットボット内ではなく、通常の検索結果に自動で表示される。

チェスキー最高経営責任者(CEO)は、AIの導入に慎重な姿勢を示してきた。チャットボットのような画面は避け、今年初めに宿泊先検索向けAI機能を予告してから、半年以上かけて準備を進めた。チェスキー氏はTechCrunchのインタビューで、AI検索にようやく着手したところであり、今後数カ月にわたって迅速に改善していくと語った。

AI検索を作ること自体は難しくないが、1,000億ドル規模の電子商取引プラットフォームで実現するのは難しいと同氏は説明した。誰でも検索機能をプログラミングできるが、購入率を下げないことが重要だという。

購入率とは、検索した人のうち実際に予約に至る人の割合を指す。検索が賢くなっても予約が減れば意味がない、ということだ。

◆洗濯、食事、ベビー用品まで

Airbnbは昨年、宿泊先以外のサービスをアプリに導入し、この秋にサービスの種類を増やした。

欧州の一部都市では、地元レストランの料理を宿泊先に配達してもらえる。また、今年初めに米国で始めた食料品配達サービスは、欧州にも拡大した。

米国の一部都市では、洗濯サービスのRinseと提携し、洗濯物の集荷と配達を無料で提供する。翌日仕上げの特急サービスも利用できる。

ベビー用品レンタル会社BabyQuipとの提携により、米国の約60都市でベビーベッドやベビーカーなどを借りられる。フランスのアルプス地方ではスキーやスノーボードの用具を、米南部フロリダ州ではボートをレンタルできる。

ホテルにはレストランやランドリー、コンシェルジュサービスが標準的に備わっている。住宅の仲介を手がけてきたAirbnbは、地元事業者と提携し、ホテルが提供してきたサービスをアプリに取り込もうとしている。

宿泊以外に旅行者が使うお金も取り込む狙いだ。ただし、洗濯や配達には予約ソフトウェアとは異なり、人員や物流、品質管理が伴う。資産を持たず仲介に徹してきた事業モデルを維持しながら、運営負担の大きいサービスをどこまで広げられるかが課題だとの指摘もある。

◆友人が泊まった場所を地図で表示

ソーシャル機能も強化した。Airbnbは昨年10月から、アプリ上でほかの旅行者や友人とつながれるようにしている。

秋のアップデートでは、つながっている人たちの過去の旅行や今後の旅行を地図上に表示する。旅行を選ぶと、その人がどこに宿泊し、どのような体験をしたかを確認できる。

食べ物の試食や工芸教室など、体験プランの予約を促すための機能だ。プライバシーが気になる場合は、自分の旅行を共有しない設定にできる。

ゲストのレビューなどをもとに、地域ごとのガイドページも作成する。どこで食事をし、何をするかを地域単位で探せるようにする。

◆競合他社に後れ

AI検索そのものは新しいものではない。旅行専門メディアSkiftによると、Pricelineは2023年からAIアシスタント「Penny」で自然言語検索を提供し、カヤック(KAYAK)は1年前にAIモードを導入した。ExpediaもVrboに自然言語検索を、Hotels.comにAI比較機能を導入している。Airbnbは、AIを独立した画面ではなく、すべての検索結果に自動で反映する点を差別化要素として打ち出す。

チェスキー氏は今月、Skift Global Forumで、AirbnbをAI中心の企業へと再編しており、2027年にエージェント型AIツールを公開する計画だと明らかにした。エージェント型AIとは、利用者が希望する旅行の条件を伝えると、宿泊先や体験の予約まで自動で手配する仕組みだ。Airbnbは今年5月、新たに書かれたコードの60%をAIが作成していると公表していた。

韓国の利用者がAI検索をいつ使えるようになるかは発表されていない。新サービスも米国と欧州の一部都市に限られている。