5日(現地時間)のニューヨーク株式市場は、ナスダックが1.05%上昇し、2万7,477で過去最高値を更新した。
S&P500は0.66%、ダウは0.18%上昇した。
米10年債利回りは5.315%と52週ぶりの高水準を記録したが、投資家の関心は企業業績に向かった。
原油価格は1バレル90ドル前後で一服。フーシ派の弱体化やG7による備蓄原油の放出が影響した。

米国債利回りが5.3%を超えても、テクノロジー株の上昇は止まらなかった。5日(現地時間)のニューヨーク株式市場は、主要テクノロジー株の好調を受けて上昇して取引を終えた。ハイテク株中心のナスダックは1.05%高の2万7,477.31となり、過去最高値を更新した。S&P500は0.66%高の7,773.99、ダウは0.18%高の5万1,267.90で引けた。
金利が52週ぶりの高水準でも業績に注目
市場金利の指標となる米10年債利回りは5.315%まで上昇し、52週ぶりの高水準を記録した。5.3%を挟んで推移し、高金利への警戒感が再び強まった。それでも投資家は、企業の業績拡大により強い関心を寄せた。
最近の経済指標が中立以上の内容となっていることから、現在の金利水準も米国経済の成長力を反映した結果だと考える投資家が多い。
原油価格も金利負担を和らげた。国際原油価格は上昇が止まり、1バレル90ドル前後で一服した。米WTI原油先物は1.84%安の1バレル89.43ドルとなった。
ホルムズ海峡を通過する原油輸送量が増加しているとの兆候が改めて確認されたほか、サウジアラビアの原油供給に支障をきたしていたイエメンのフーシ派が正規軍に押され、弱体化しているとの報道も下落を後押しした。
石油製品価格の上昇に対応し、G7各国が備蓄原油を放出することを決めたのも、原油価格の上値を抑えた。
ナスダックは最高値、半導体は小幅高
業種別では、不動産(マイナス0.44%)を除くすべてのセクターが上昇した。素材が1.22%高と最も好調で、コミュニケーションとエネルギーが続いた。
テクノロジー株が相場をけん引した一方、半導体株は追随できなかった。フィラデルフィア半導体株指数は0.27%高にとどまった。DRAM ETFが0.18%下落するなど、主要メモリー企業の株価がさえなかったためだ。
エヌビディアが最高値更新、スペースXは7.6%高
大型ハイテク株は堅調だった。時価総額首位のエヌビディアは2.12%上昇し、再び最高値を更新した。主要投資銀行から高い評価が相次いだスペースXは7.63%急伸した。メタとテスラは2%前後上昇し、アルファベットとマイクロソフトも1%台の上昇となった。アップルとアマゾンは小幅安で取引を終えた。
個別銘柄では買収のニュースが注目を集めた。産業用ソフトウェア企業PTCは、フランスのシュナイダーエレクトリックが1株205ドル、総額226億ドル(約3兆1,300億円)で全額現金により買収すると発表したことを受け、33.5%急騰した。産業設計・エンジニアリングソフトウェアとAI分野の能力強化を狙った買収で、取引は2027年第3四半期に完了する見通しだ。
ハードディスクメーカーの株価は反発した。シーゲートとウエスタンデジタルは、東芝がハードディスク市場を拡大する方針を明らかにした前週金曜日に、10%台の急落を記録していた。技術格差を踏まえると下げ幅が行き過ぎていたとの見方が広がり、5日はそれぞれ4.49%、6.34%上昇した。