主な内容
▶ 新規株式公開(IPO)を目指すアンソロピックは14日(現地時間)、サンフランシスコ本社で開いた投資家向け説明会で、2026年第3四半期の売上高が168億ドル(約22兆5,000億ウォン)だったと明らかにした。
▶ 前四半期比で45%増加し、株式報酬費用を除いた調整後営業利益は2四半期連続で黒字となった。ロイターが15日、複数の関係者の話として報じた。
▶ 投資家は成長のペースに注目した。売上高は第1四半期の47億ドルから第2四半期には116億ドルへと2倍以上に増えたが、第3四半期の伸び率は45%に低下。一部の投資家は、企業価値を当初取り沙汰されていた2兆ドル(約2,680兆ウォン)より25%低い、1兆5,000億ドル(約2,013兆ウォン)程度で協議している。

AI企業のアンソロピックが上場を前に業績を公表したが、投資家の反応は分かれた。ロイターは15日(現地時間)、複数の関係者の話として、アンソロピックが14日にサンフランシスコ本社で開催したIPO投資家向け説明会で、第3四半期の売上高が168億ドル(約22兆5,000億ウォン)だったと明らかにしたと報じた。前四半期比で45%増加し、株式報酬費用を除いた調整後営業利益は2四半期連続で黒字だった。
数字だけを見れば好業績だ。AI開発には際限なく資金が必要だという懸念を、いくらか和らげる内容でもある。しかし投資家が注目したのは別の点だった。売上高がどれほど速く伸びているかだ。
◆ 2倍超の伸びから45%に
アンソロピックの四半期売上高は、第1四半期が47億ドル、第2四半期が116億ドル、第3四半期が168億ドルだった。第2四半期には、わずか1四半期で2倍以上に増加した。コーディング支援ツール「Claude Code」の需要急増が追い風となった。第3四半期の伸び率は45%。依然として高い水準だが、前四半期の140%台と比べると半分を下回る。
成長鈍化の要因として、夏場の利用減少や競争が挙げられている。OpenAIが9月に新モデルを発表し、アンソロピックは9月末に「Claude Opus 5.5」で対抗した。
アンソロピックは説明会で、他のAI企業がClaudeの出力を使って自社モデルを学習させる「蒸留」に関連する売上高は全体の5~7%を占めるものの、今後は減少するとの見通しも示したという。
同社が9月に年換算売上高や年間見通しを公表しなかったことも、投資家の失望を招いた要因とされる。7月時点の年換算売上高は650億ドルと伝えられていた。
その結果、一部の投資家は企業価値を1兆5,000億ドル程度とする方向で協議している。当初、投資銀行が取り沙汰していた2兆ドルを25%下回る水準だ。アンソロピックは今年5月のシリーズH資金調達で、企業価値を9,650億ドルと評価されていた。1兆5,000億ドルでも、わずか5カ月で55%上昇した計算となる。
◆ 11月上場、最大1,000億ドル調達も取り沙汰
アンソロピックは6月1日、米証券取引委員会(SEC)に非公開で上場書類を提出した。モルガン・スタンレー、ゴールドマン・サックス、JPモルガンが主幹事を務め、ナスダックへの上場を計画している。
調達目標は9月時点で200億ドル超とされていたが、最近では最大1,000億ドルに達する可能性も取り沙汰されている。ただし、いずれも協議段階の数字だ。当初は10月の上場を予定していたが、日程がずれ込み、11月3日の中間選挙後から26日の感謝祭前までに取引を開始する案が有力となっている。年末にずれ込む可能性もある。
市場環境は厳しい。高い物価と金利、AIに対する否定的な世論、セキュリティー事故、長期化するAI価格競争が、上場時の重荷として挙げられている。アンソロピックの上場への反応が鈍ければ、AI市場全体に悪影響が及ぶ可能性があると投資家は懸念している。来年と見込まれるOpenAIのIPOと合わせ、両社の上場はAI市場の短期的な見通しを左右する要因とみられている。
アンソロピックは2021年、OpenAI出身のダリオ・アモデイ氏らが設立した。アマゾンとグーグルが主要投資家だ。2025年の年間売上高は約46億ドルだった。今年第3四半期の売上高は、昨年1年間の3.6倍に相当する。