8日(現地時間)にWWDCでmacOS 27が公開される。インテルチップを使うMacではこのバージョン以降、動作しなくなる。
インテルMacをサポートする最後のオペレーティングシステムは、昨年9月に登場した「macOS Tahoe(26)」だ。アップルは2020年から独自チップ「Apple Silicon」への移行を進めてきた。
インテル時代のアプリを翻訳して実行する「Rosetta 2」も、macOS 27までしか広くサポートされず、来年秋のmacOS 28からは機能が大幅に縮小される。
現在のOSは、インテル専用アプリを開くたびに警告を表示しており、集計されたインテル専用アプリは1万8800件を超える。
Apple Silicon搭載Macの利用者も、使っているアプリがインテル専用ではないか確認する必要がある。インテルMacの利用者は、セキュリティアップデート期間(約3年)のうちに備えておくのが望ましい。

アップルは8日(現地時間)、世界開発者会議(WWDC)を開き、新しいオペレーティングシステム「macOS 27」を公開する。人工知能(AI)機能が大幅に追加されるが、利用者が同時に注目すべき変化は別にある。macOS 27から、インテルチップを使うMacへのサポートが終了する点だ。
◆「macOS Tahoe」がインテルMacをサポートする最後のバージョン
オペレーティングシステムとは、コンピューターを動かすための基本ソフトウェアだ。PCのWindowsと同じ役割を持ち、Macでは「macOS」がその機能を担う。
アップルは2020年から、Macに搭載する中核チップの自社設計を始めた。それまで使っていたインテルチップの代わりに、自社チップ「Apple Silicon」を搭載した。2023年に最後のインテルMacである「Mac Pro」を最後に、新たに発売されたMacにはすべてApple Siliconが入っている。
OSレベルでの移行も最終段階に入った。昨年9月に登場した「macOS Tahoe(26)」が、インテルMacをサポートする最後のバージョンだ。8日に公開されるmacOS 27はApple Silicon搭載Macでのみ動作する。インテルMacの利用者は、これ以上新しいOSにアップグレードできない。
◆Rosetta 2もmacOS 28から大幅縮小
チップとともに、既存アプリの運命も分かれる。鍵となるのが「Rosetta 2」という機能だ。インテル向けに作られたアプリをApple Silicon Mac上で自動変換して実行する翻訳ツールで、この機能のおかげで利用者はチップが変わった後も既存アプリを大きな不便なく使ってこられた。
アップルはRosetta 2をmacOS 27まで現在の水準でサポートするとしている。来年秋に出るmacOS 28からは機能を大幅に縮小し、更新されなくなった古いゲームなど一部にのみ残す方針だ。インテル時代のアプリの多くは、その時点から動作を停止する可能性がある。
警告はすでに出ている。現在のOSは、インテル専用アプリを実行するたびに、将来的に動作が中断される可能性があるという案内を表示する。ある利用者コミュニティの集計によると、インテル専用アプリは1万8800件を超える。
◆インテル専用アプリの点検・更新がカギ
Apple Silicon搭載Macの利用者も点検が必要だ。正常に動くアプリが、実際にはRosetta 2の変換に依存している場合があるためだ。このようなアプリは、サポート終了後に停止するおそれがある。
対応は段階的に可能だ。使用中のアプリがApple Silicon向けに移行しているかを確認し、そうでなければ最新版に更新すればよい。
アプリごとの互換性を整理した確認サイトも運営されている。インテル専用アプリは代替プログラムに切り替えるか、開発元に移行を求める案が挙がっている。
時間的な余裕はある。macOS 27でもRosetta 2は正常に動作する。少なくとも1年以上は利用可能という意味だ。インテルMacはTahoe公開後、約3年間セキュリティアップデートも提供される。
アップルのインテル排除は、6年にわたる移行作業の最終段階だ。今回のWWDCは、その時点を公式化する場となる。AIの新機能に注目が集まるだろうが、インテルMacとインテル専用アプリを使う利用者にとっては、アプリ互換性の点検が当面の課題として残る。
