韓国環境公団首都圏西部環境本部、世宗大学で「キャンパス資源循環」小型廃電気・電子製品回収キャンペーンを実施

韓国環境公団首都圏西部環境本部は、先月27日から29日までの3日間、世宗大学の大洋ホール前広場で行われた「キャンパス資源循環、小型廃電気・電子製品回収キャンペーン」を実施した。 今回のキャンペーンは、資源循環制度が拡大・強化される流れに合わせて企画されたものだ。環境性保証制度と生産者責任再資源化制度がその柱となっている。若年層がキャンパス内で資源循環文化を学び、小型廃電気・電子製品の分別排出に直接参加できるようにすることが目的だ。 この2つの制度は、電子製品の生産から廃棄までの全過程を管理する仕組みだ。生産者責任再資源化制度は、製品を製造した企業に回収とリサイクルの責任を負わせる。環境性保証制度は、電子製品の有害物質の使用を制限し、再資源化しやすい設計を促す。 キャンペーンは3機関の分業で進められた。韓国環境公団首都圏西部環境本部が環境性保証制度に連動した広報を総括し、世宗大学は場所を提供するとともに環境サークル「THE EYES」の参加と運営を支援した。廃電気・電子製品の回収とリサイクルを担当するE-循環ガバナンスは、回収ボックスの設置と回収を担った。 初日の先月27日には、現場ブースに小型廃電気・電子製品の回収ボックスが設置され、在学生や教職員の参加が続いた。 ブースでは、周辺の廃家電回収ボックスの位置を案内するアプリ「モドビウム」の広報とインストール支援もあわせて行われた。分別排出の方法が分からずためらっていた利用者が、手軽に排出先を見つけられるようにするためのツールだ。 ユン・ワヌ韓国環境公団首都圏西部環境本部長は「今回のキャンペーンを通じて、青年世代が資源循環政策を直接体験し、生活の中で実践するきっかけになればと思う」と述べた。さらに「関係機関との協力を基盤に資源循環政策の広報を強化し、ESG経営の実践と公共機関の環境責任履行に貢献する」と付け加えた。 韓国環境公団は、40年以上にわたり環境分野の専門性を積み重ねてきた気候エネルギー環境部傘下の専門機関だ。水質・大気・土壌・化学などの伝統的な分野から、カーボンニュートラルや気候危機対応まで幅広く扱っている。首都圏西部環境本部は、ソウルと京畿西部を管轄する。 小型廃電気・電子製品は体積が小さいため、一般ごみとして排出されるケースも少なくない。若年層を対象にした今回のキャンペーンは、分別排出への参加基盤を広げる政策実験の性格を帯びている。

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城東区「土曜家族環境教育」毎回早期締切…リビングに入ってきたカーボンニュートラル

週末の午後、使い古した靴下の切れ端は、子どもの手でドアベルに生まれ変わる。捨てられるはずだった物が小さな飾りになる瞬間、子どもは「アップサイクル」という言葉を体で学ぶ。 ソウル・城東区の「土曜家族環境教育」は、こうした場面を毎月2回つくり出している。今年2月に始まったこのプログラムは、回ごとに申し込みがすぐ締め切られるほど住民の反応が良い。 ◆ 家族で参加する週末の環境教室 このプログラムは、週末を活用して家族が一緒に環境の大切さを学び、体験できるよう企画された。子どもたちが制作活動を通じて、生活の中でのカーボンニュートラルの実践を自然に身につけられるよう構成しているのが特徴だ。 対象は、城東区に住む5歳から10歳までの子どもを持つ家族。毎月2回、土曜の午後1時から約1時間、ソウル再活用プラザ内にある城東区環境教育センターで行われる。 申し込みは、城東区庁のホームページにある迅速予約システムで先着順で受け付ける。1回あたりの募集は6家族。少人数のため密着型の体験が可能だが、その分、毎月の募集開始と同時にすぐ埋まる。 ◆ 作りながら学ぶアップサイクルの価値 体験は回ごとにテーマを変えて実施される。2月の靴下の履き口を使ったドアベル作りを皮切りに、パプリカ石けん作り、自分だけのキーホルダー作り、スカンディアモスの額縁作りなどが続いた。今月は、シナモンガーランド作りと多肉植物のアップサイクル鉢作りが予定されている。 活動の基盤にあるのは「アップサイクル」だ。アップサイクルとは、捨てる物に新しい用途と価値を加える方法で、単純に再利用するリサイクルより一歩進んだ資源循環の概念である。靴下の履き口や端切れ、香辛料のような身近な材料が、手先の作業を通じて再び役割を取り戻す過程そのものが教育になる。 体験型の方式は、子どもの学習者に特に効果的だ。カーボンニュートラルという抽象的な合言葉を言葉で説明する代わりに、手で作り、目で確かめながら環境への感受性を体に刻み込むからだ。 ◆ 施設体験へと広がる学び 城東区は、プログラム終了後にソウル再活用プラザや下水道科学館の解説プログラムを連携させ、家族が環境関連施設を一緒に見学しながら学びを広げられるよう支援している。 ものづくり体験で得た関心が、資源循環や水環境というさらに大きなテーマへ自然に広がっていく。 区関係者は「家族環境教育は、週末に家族で一緒に参加できる点で住民満足度が高い」とし、「今後も子どもたちの目線に合わせた環境にやさしい体験プログラムを継続的に運営し、日常生活の中での環境実践文化を広げていく」と述べた。 リビングと台所から始まった小さな習慣が、一世代の暮らし方として根づくとき、カーボンニュートラルはようやく政策の言葉を超え、日常の言葉になる。

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[AI知識事典] デジタルツイン、現実を複製し未来を予測する技術

現実世界の物事やシステムを仮想空間にそのまま再現し、状態を分析して将来の変化を予測する技術がデジタルツイン(Digital Twin)だ。 人工知能とモノのインターネット(IoT)、クラウド、ビッグデータ技術の発展に伴い、デジタルツインは製造業革新の中核技術として位置づけられている。最近ではスマートシティや医療、国防、エネルギー産業まで活用分野が広がっている。 デジタルツインは文字通り「デジタルの双子」を意味する。現実に存在する製品や設備、建物、都市などを仮想環境に同一の形で実装する技術だ。単なる3次元モデリングとは異なり、現実世界のデータをリアルタイムで収集して仮想モデルに反映し、それを基にさまざまなシミュレーションと予測を行う。 たとえば工場の生産設備にセンサーを取り付けると、温度や振動、電力使用量、稼働状況などの情報がリアルタイムで収集される。集められたデータはデジタルツイン・プラットフォームに送られる。仮想空間に構築された設備モデルは現実と同じ状態を維持する。運営者は実際の機器を止めることなく、故障の可能性や生産効率を事前に分析できる。 デジタルツインの概念は2000年代初め、米航空宇宙局(NASA)で最初に注目された。宇宙船や航空機の状態を地上でリアルタイムに分析するため、仮想複製モデルを構築したのが始まりとされる。その後、産業用IoTと人工知能技術の発展により、さまざまな産業現場に適用され始めた。 製造業はデジタルツイン活用が最も活発な分野だ。自動車や半導体、造船、航空産業では生産ライン全体をデジタルツインで実装している。設計段階で製品性能を検証し、生産過程のエラーを事前に発見できる。生産コストの削減と品質向上の効果も期待できる。 スマートシティ分野でも活用が広がっている。都市全体を仮想空間に再現したうえで、交通量やエネルギー使用量、環境汚染の水準などを分析する。都市開発計画や災害対応シミュレーションにも利用される。実際の政策を実施する前に、さまざまなシナリオを検証できる点が特徴だ。 医療分野では、人体の臓器や患者の生体情報を基にデジタルツインを構築する研究が進められている。患者ごとの健康状態を仮想空間で分析し、個別化された治療計画を立てる方式だ。新薬開発の過程でも、候補物質の効果をシミュレーションする用途が期待されている。 最近では、人工知能と結びついた知能型デジタルツインが注目を集めている。以前は現実データを反映する段階にとどまっていたが、現在は人工知能がデータを分析し、将来の状況を予測する段階へと進化している。設備故障の予測や生産最適化、交通流分析など、さまざまな分野で活用されている。 デジタルツインには、運用効率を高め費用を削減できる利点がある。実際の環境では実験しにくい状況も、仮想空間で検証できる。危険な作業環境の安全性確保にも役立つ。企業側では、保守費用を減らし資産活用率を高められる。 一方で限界もある。現実と同じ水準の仮想モデルを構築するには、膨大なデータとインフラが必要だ。センサー設置とデータ収集体系の構築にも多くの費用がかかる。データの正確性が低ければ、予測結果の信頼性も下がる。サイバーセキュリティ問題も重要な課題に挙げられる。 市場調査会社は、デジタルツイン市場が今後数年間、高い成長率を維持すると見込んでいる。産業現場での自動化需要が増え、人工知能技術が高度化するにつれて、活用範囲も継続的に拡大すると予想される。 デジタルツインは、現実を仮想空間に複製することにとどまらない。リアルタイムデータを基に未来を予測し、最適な意思決定を支援する技術だ。産業競争力と運用効率を高める核心的なツールとして定着し、デジタルトランスフォーメーション時代の必須技術と評価されている。 エンビディアOmniverse™ APIを活用し、Siemens TeamCenter Xで可視化された船舶のデジタルツイン(写真=エンビディア)

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減量時に筋肉も落ちる…サムスン、ハーバードと「ギャラクシーウォッチ処方」実験

サムスン電子は、ハーバード大学医学部付属のマサチューセッツ総合病院(MGH)と、GLP-1系治療薬を服用する患者の身体の変化をギャラクシーウォッチで追跡・分析する共同研究を進めると、28日に発表した。 体重が減る過程で同時に失われる筋肉や変化する活動量を、ウェアラブル機器で管理できるかを確認するのが核心だ。 GLP-1は、食事後に腸から分泌されるインクレチンホルモンの一種で、血糖を調整し、食欲を抑える役割を担う。このホルモンを模倣して減量効果を高めたGLP-1系の肥満治療薬は、近年世界市場で爆発的な人気を集めている。 問題はその陰にある。服用をやめると体重が再び増えるリバウンドが起こり、胃腸障害や筋肉量の減少といった副作用が伴うこともある。 今回の研究で使うのは、生体アクティブセンサーを搭載したギャラクシーウォッチ8だ。研究チームは、減量薬治療を始めたばかりの成人男女100人を2グループに分ける。 一方のグループにはギャラクシーウォッチ8を着用させ、体組成をモニタリングしながら身体活動を追跡し、個別化された運動ガイダンスを提供する。もう一方は、一般的なGLP-1治療指針のみを守る標準グループだ。2つの集団を比較し、筋肉量の維持効果に違いが出るかを分析する構造となる。 信頼性を高めるための仕組みも用意した。研究チームは、体組成分析の標準機器とされるDXAスキャンを活用し、両グループの変化を精密に追跡する。ギャラクシーウォッチによる管理が筋肉量の維持に実際に意味のある差を生むのかを、病院レベルの精密検査で突き合わせて確認する考えだ。 今回の研究は、MGH側の提案で始まった。両機関はこれまで、ギャラクシーウォッチとサムスンヘルスを活用したデジタルヘルス研究を続けてきた。MGH糖尿病センターは、糖尿病とGLP-1肥満治療薬の研究を継続してきた機関であり、両者の蓄積された協力関係が今回の共同研究の土台となった。 研究を統括するメリッサ・フットマンMGH糖尿病研究センター長は、「ウェアラブル機器を通じて患者が日常の中で個別化された運動を行い、活動量、心拍数、体組成などのデータを蓄積していけば、医療陣も患者の健康状態をより包括的に把握できる」と述べ、「今回の研究は、ウェアラブル機器が適時の治療計画の策定に寄与し得る可能性を探る点で意義がある」と語った。 サムスン電子が今回の協力で確認しようとしているのは、ギャラクシーウォッチの位置づけの変化だ。単に健康を記録する機器を超え、薬物治療の過程における生活習慣管理や予防的ヘルスケアまで支えられるのかを見極めようとしている。手首の上の機器が処方箋の隣に座れるのか、という問いでもある。 医療機関との連携は今回が初めてではない。サムスン電子は中央大学光明病院とミズコシン性失神を早期に予測する研究を、米スタンフォード大学とは睡眠時無呼吸の検知ソリューションを高度化する研究を進めている。個別の疾患を狙った協力を着実に広げていく流れだ。 チョン・ミン・サムスン電子MX事業部デジタルヘルスチーム常務は、「今回の協力は、GLP-1系治療薬の服用過程で実際の患者が直面する筋肉損失と生活習慣管理に注目した研究だ」とし、「包括的で予防的な健康管理ソリューションを提供しようとする取り組みを示す代表的な事例だ」と強調した。 ウェアラブルヘルスケア市場では、アップルウォッチを前面に出すAppleとの競争が一層激しくなっている。単なる心拍数や睡眠の測定を超え、実際の医療データとして認められるかどうかが次の勝負どころとして浮上している。肥満治療薬という世界的な需要が急増する薬剤にギャラクシーウォッチを結び付けた今回の試みが、手首の上の機器を医療エコシステムに押し込む足がかりとなるのか注目される。

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TSMC、ボーナス平均30%引き上げへ…サムスン発の動揺に会長が直接回答

世界最大の受託生産企業、台湾TSMCが従業員への報酬カードを切った。今年の業績連動賞与を平均30%以上引き上げるという約束だ。社内に広がっていた不満を鎮めるための措置である。 魏哲家会長は27日、非公開のタウンホールミーティングで、台湾の従業員への利益分配金が平均30%超増えると確信していると述べた。ブルームバーグ通信が同日伝えた。最高経営責任者が自らマイクを握った。 ◆サムスンが揺さぶった均衡 サムスン電子の労使は最近、全面ストライキ直前まで行きながらも、賃金・成果給の暫定合意案をまとめた。スト騒ぎは劇的に収束した。問題はその規模だった。 半導体部門の従業員1人当たり平均約34万ドル相当のボーナスが支給されるというニュースが伝わった。この数字が台湾に渡ると、波紋を呼んだ。正式な労組のないTSMC内部がざわついたのである。 人工知能ブームで過去最高益を出している会社が、報酬は期待に届いていないのではないかという疑問だった。懸念は社内オンラインフォーラムや匿名掲示板を通じて急速に広がった。一部の従業員の間では、サムスンのように声を上げるべきだという主張まで出た。 台湾の現地法では、集団ストライキのハードルは高い。それでも、動揺そのものが異例だと評価されている。労組という交渉窓口のない組織で不満が表面化したという点である。 ◆会長が自ら前に出た理由 魏会長のタウンホールミーティングは、自ら求めた場だった。ボーナス引き上げ案を掲げ、従業員をなだめるために直接乗り出した。会社は公式コメントを控えつつも、今週初めの声明で、今年の利益分配の増加率が昨年の水準を上回るだろうと明らかにした。 こうした対応は、人材確保競争の一側面として受け止められている。半導体の微細工程技術は、結局のところ人から生まれる。AI時代に先端チップ需要が爆発する局面で、核心的なエンジニアの流出はそのまま技術競争力の流失につながる。報酬格差が広がれば、人材流出リスクも大きくなる。 魏会長はこれまで、価格政策において短期的な機会主義より長期的安定性を重視すると強調してきた。こうした経営方針を追い風に、TSMCは今年の売上総利益率を66%まで引き上げた。報酬を増やす余力は十分だという意味でもある。 ◆数字が示す分配構造 TSMCの業績賞与は即興的な決定ではない。定款に明記されたルールに従う。 同社は年間純利益の最低1%を業績賞与の原資として積み立てることを規定している。2025年の利益分配プログラムには、前年より46.6%増の約1030億台湾ドル、日本円で約4930億円を割り当てている。純利益が増えれば分配も自動的に増える仕組みだ。 ブルームバーグは、TSMCが純利益の増加率と連動して賞与を拡大してきたため、今年も昨年より高い増加幅になると見込んだ。会長が約束した30%引き上げが口先だけではない理由である。 結局、今回の問題は単一企業のボーナス交渉にとどまらない。AIが押し上げた半導体の超好況の果実を、誰がどう分けるのかという問題である。過去最高益を上げる企業ほど、従業員報酬への社内期待も同時に高まる。台湾と韓国、二つの半導体大国の人材競争が、給与明細の上で本格化している。

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勤め先が住宅価格を分ける時代…サムスン労使妥結で東灘・水枝に殺到する20-30代

ソウル市内の不動産仲介業者で若い新婚夫婦が住宅契約の相談をしている。最近、大企業社員向けの低金利社内融資拡大への期待感が不動産市場の変数として浮上している。(写真=ソリューションニュースAI画像生成) サムスン電子の労使が2026年の賃金交渉をまとめると、京畿南部の半導体ベルトの不動産市場がざわついている。年1.5%金利の社内住宅ローンと成果給への期待が重なり、若い大企業社員が新たな買い手層として浮上しているとの分析が出ている。 交渉結果は直ちに購入余力へとつながった。労使が27日に賃金・団体交渉の仮合意案を最終可決し、無住宅の社員は住宅購入資金として最大5億ウォン、賃貸保証金として最大3億ウォンを年1.5%の金利で最長10年間借りられるようになった。賃金交渉の結論が事業所周辺の不動産価格を動かす要因として作用した格好だ。 象徴的な場面も伝えられた。28日、ニューシスによると、華城・東灘駅近くの仲介業者に相場16億ウォン台のマンションを買うと20代の新婚夫婦が訪れた。1998年生まれのサムスン電子社員と1999年生まれのSKハイニックス社員の夫婦だった。社会人になったばかりの世代が16億ウォン台の物件を狙う風景は、今回の現象の性格を端的に示している。 ◆ 年1.5%の社内融資が持つ2つの武器 購入力を高めた力は社内融資にある。第一の武器は金利だ。市中銀行の住宅担保ローンと比べれば、年1.5%は半分にも満たない。5億ウォンを借りても年利は750万ウォンにとどまる。同じ金額を銀行から借りる場合と比べ、毎月の返済負担は明らかに軽い。 もう一つの武器は、規制をかいくぐる構造だ。政府は借金をして家を買う流れを抑えるため、DSRという枠を設けている。所得に対して返済すべき元利金が一定水準を超えないようにする仕組みだ。会社が直接出す社内融資は、この規制の影響を比較的受けにくい。銀行窓口ではふさがっていた限度額が、会社の中では開かれる。 低金利と緩い規制が合わさると、同じ年収でも動員できる資金の大きさが変わる。ここに数億ウォン台の成果給期待が重なった。業界では来年初めの成果給支給が見込まれている。当面の現金が不足していても、すぐ入るボーナスを信じて購入に乗り出す心理が働いている。 ◆ なぜ買い手は東灘と水原・霊通に集中するのか 資金余力が増えたからといって、すべての地域の住宅価格が上がるわけではない。今回の買い需要は、会社に近い地域に明確に集中した。サムスン電子とSKハイニックスの事業所へのアクセスが良い華城・東灘、龍仁・水枝一帯だ。通勤動線の中で家を探す実需が、厚い財布と重なった地点である。 資金を組み立てる方法も似ている。地元仲介業者の関係者はニューシスの取材に対し、「親からの贈与と自己資金、会社の融資を活用して先に家を契約し、足りない資金は成果給で補おうとする需要が多い」と伝えた。 贈与された元手に会社融資を上乗せし、不足する残金は成果給で埋める組み合わせだ。かつては参入不可能だった16億ウォン台の物件が、交渉可能な数字へと変わる地点がここにある。 数字もこの流れを裏付ける。韓国不動産院の集計によると、5月第3週の華城・東灘圏のマンション価格は0.49%上昇し、ソウル平均の上昇率0.35%を上回った。東灘新都市の今年第1四半期の取引件数は2283件で、前年同期比112%増えた。取引が活発になり、価格が上昇する買い手優位の相場が広がっている。 ◆ 職場が住宅価格を分ける時代 この現象は一時的な好材料だけでは片づけられない。会社の福利厚生制度が特定地域の不動産を直接押し上げる構造だからだ。賃金交渉の結果が事業所周辺の住宅価格にすぐ反映される流れは、不動産価格がもはや立地と金利だけで動かないことを示している。どの会社に勤めているかが購入力を分ける変数として浮上した。 その陰も見なければならない。同じ所得でも、年1.5%の社内融資というはしごがある会社員と、ない会社員の出発点は開いてしまう。 半導体好況が生んだこの格差は、職場がそのまま資産格差につながる新たな二極化の一断面だ。会社の資金支援が厚いところほど、周辺不動産への参入障壁は特定集団に限って低くなる。 この買い需要の弱点も明確だ。東灘と水枝の上昇は、半導体景況と成果給という外部要因に支えられている。景況が冷え、成果給への期待がしぼめば、下支えしていた力も同時に弱まる可能性がある。 会社が生み出した買い需要は、その会社の業績と一体で動くという点を、この地域市場を読むうえで見落とすことはできない。

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iPhone、奪われた瞬間に自動ロック… Apple、ひったくり検知機能を開発中

歩いている途中で誰かにiPhoneをひったくられて逃げられた瞬間、端末が自らロックされる。Appleがこうした機能を準備しているとみられる。 米Apple専門メディアの9to5Macは26日(現地時間)、AppleがiPhone向けに新たな「ひったくり防止(anti-snatching)」機能を開発中だと報じた。 盗難の状況を自動で検知し、画面を即座にロックする仕組みだ。窃盗犯が端末を手に入れても、中にある個人情報や金融データへアクセスできないようにするのが目的である。 カギとなるのは「判断方法」だ。9to5Macによると、新機能はiPhoneに内蔵された加速度センサーと、ペアリングしたApple Watchとの距離情報を活用する。 窃盗犯は通常、端末を奪った直後に走って逃げるか、自転車で素早く立ち去る。その際、iPhoneが利用者の手首から急に離れ、同時に異常な動きが検知されると、システムが盗難状況と判断して直ちに端末をロックする仕組みだ。 ◎「盗難デバイス保護」と連動…見慣れない場所では機能自体を制限 この機能は、Appleがすでに提供している「盗難デバイス保護(Stolen Device Protection)」と同じルールで動作する。 iPhoneが普段訪れない場所にある、あるいは初めて接続するWi‑Fiに接続したと判断されると、端末の一部領域へのアクセスが自動的に制限される。 パスワード変更、Appleアカウントの解約、保存済みカード情報の確認などの機微な操作には、Face ID認証をもう一度求められ、一定時間が経ってから実際の変更が行われる仕組みだ。 Appleはこれまで、紛失・盗難されたiPhoneを守るための仕組みを段階的に整えてきた。 「探す」機能で位置を追跡し、遠隔で端末をロックしたりデータを消去したりする機能も提供している。しかし今回の機能は性格が異なる。利用者が盗難に気づいて対処する前に、端末が自ら「今、奪われた」と判断して先に動く、初めての試みだからだ。 路上での携帯電話の強奪は、英国ロンドン、米ニューヨーク、仏パリなど主要都市で長く社会問題となっている。単なる端末の紛失を超え、モバイルバンキングアプリや決済情報まで一緒に盗まれ、二次被害が大きくなる傾向にある。Appleの今回の機能は、こうした流れに対応したセキュリティ強化策とみられる。 ◎WWDC目前…iOS 27で姿を現す可能性 公開時期は目前だ。Appleは6月8日に年次世界開発者会議(WWDC)2026を開催する。 9to5Macは、新しいひったくり防止機能がこの場で次世代OSのiOS 27の一部として発表される可能性があると予測した。ただし、Appleは正式日程を公式には確認していない。 業界では今回の機能を、単なるセキュリティ機能の追加以上のものと受け止めている。iPhoneとApple Watchを連携させて動作する仕組みだからだ。 手首の上の端末が時刻確認だけでなく、iPhoneのセキュリティセンサーの役割まで担うことになるわけだ。Appleのエコシステム内で、デバイス間の協業がさらに一段深まる方向である。 WWDCを前に、Siriの全面刷新やApple ...

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26日全国的に雨の予報、南部は「豪雨」…低地・山間部の対処法は

26日火曜日は全国的におおむね曇りで、未明から雨が降り始め、午前中には全国のほとんどの地域へ広がる見込みだ。 気象庁によると、雨は未明に仁川・京畿西海岸と全羅圏、慶南西部から始まり、午前から日中にかけて全国へ広がる見通しだ。南部地方と済州島を中心に、強くまとまった雨が予想される。 予想降水量は、ソウル・仁川・京畿、江原道、大田・世宗・忠南、忠北、大邱・慶北が20~80mm。光州・全南と釜山・蔚山・慶南には50~100mmの雨が予報されている。全南南海岸と慶南南海岸、智異山付近では150mm以上の大雨となる所もある見込みだ。 気象庁は、南部地方を中心に短時間に非常に強い雨が集中する可能性があるとした。同じ雨量でも短時間に降れば排水が追いつかず、市街地の低地から先に水がたまる。気象庁は、低地の浸水と土砂災害、河川の氾濫に特に注意するよう呼びかけた。 朝の最低気温は16~22度、日中の最高気温は22~28度が予想される。海上の波は東海・南海の沖合で0.5~2.0m、西海の沖合で0.5~1.5m。沖合の波高は東海で0.5~2.0m、西海で0.5~2.5m、南海で1.0~3.5mと見込まれる。 雨が降る前、何を点検すべきか 被害を減らす鍵は、本格的に雨が降る前の準備だ。行政安全部の国民行動要領は事前点検を強調している。 家庭では、下水口や家の周辺の排水口が詰まっていないか確認し、詰まりがあれば取り除く必要がある。浸水が懸念されるマンションの地下駐車場や建物には、止水板や土のうで備える。 河川沿いに駐車した車は、安全な場所へ移動させる。低地や浸水常襲地域の住民は、行政福祉センターや学校などの避難場所、移動経路を家族とあらかじめ確認しておく。 災害情報の受信手段も確保しておく必要がある。テレビやラジオに加え、スマートフォンに「安全ディディムドル」アプリを入れておけば、大雨警報や災害メッセージをリアルタイムで受け取れる。 雨が強く降っているとき、最も危険な場所は 浸水した道路や地下車道、橋梁には、人も車両も入ってはいけない。水がたまった地下車道は、短い距離でも通過を試みるべきではない。 山間部や渓谷、河川沿いは急流に流される危険が高いため、速やかに離れる必要がある。登山やキャンプ、川遊び、釣りは直ちに中止する。工事現場や街灯、信号機、電柱の周辺は感電の危険があるため近づかない。 南部地方の山間では土砂災害の懸念が大きい。斜面で石が転がり落ちたり、傾斜面から水が湧き出したりする前兆が見えたら、直ちに山の斜面と反対方向の高台へ避難しなければならない。 智異山付近のように大雨が予告されている山岳地域のキャンプ客は、事前に安全な場所へ移動するのが望ましい。 避難が難しい近隣住民を一緒に助けることも重要だ。浸水や土砂災害で避難が必要な場合は、高齢者や子ども、障害者など、移動が不自由な住民とともに行動しなければならない。 雨がやんだ後も危険は残る。浸水した住宅では、ガスと電気の遮断器の状態を確認し、専門家の安全点検を受けてから使用する。浸水した食品と飲料水は食中毒の危険があるため使用しない。 今回の雨は短時間で強く通過する可能性が高いだけに、予報をこまめに確認し、危険地域への接近を避けることが被害を減らす最も確実な方法だ。

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サムスン電子・SKハイニックス2倍レバレッジETF27日上場、2倍のリターンに潜む「負の複利効果」の落とし穴

27日、国内証券市場に初めて姿を現す商品がある。サムスン電子とSKハイニックス、両半導体大手の1日あたりの騰落率をそのまま2倍にして追随するレバレッジ型上場投資信託だ。 27日、8つの資産運用会社が同時に上場に踏み切る。これまで国内市場では、KOSPI200のような指数や10銘柄以上をまとめたバスケット商品に限って2倍投資が認められてきた。単一銘柄を2倍で追う商品が制度圏に入るのは今回が初めてだ。 市場の関心は非常に高い。金融投資協会の事前教育申請者は、発売から半月あまりで3万人に迫り、そのうち2万7000人以上が教育を修了した。 商品が出る前からこれだけの需要が積み上がっているということは、待機資金が相当あることを示す。だが、この熱気をそのまま収益期待に置き換える前に、投資家が必ず先に理解すべきことがある。 個別銘柄の2倍商品は、長く禁じられていた。1銘柄に利益が丸ごと連動すると、その企業の業績一回、需給の偏り一回で投資家はそのままさらされるためだ。分散という安全装置が消える商品を当局が敬遠してきたのは自然なことだった。 その扉が開いた背景には、「西学開米」がある。米国株式市場でエヌビディア、テスラのような人気銘柄の2倍・3倍レバレッジ商品に韓国投資家の資金が大量に流れ込み、香港や英国取引所に上場した高倍率商品にも資金が流出した。 問題は、海外上場商品に投資する際、国内のような教育義務や預託金要件がほとんどないことだ。安全装置なしに高リスク商品へ入る通路が放置されていたわけだ。 当局の判断はこう読める。どうせ流出する需要なら、時価総額と出来高が圧倒的な2つの優良銘柄に限って国内で受け止め、教育と預託金という最低限の閂を掛けようということだ。資本市場法施行令の改正で法的基盤が整い、8つの運用会社が同じ日にスタートラインに立つことになった。 レバレッジ商品をめぐる最も一般的な誤解は、「1か月の間に基礎資産が10%上がれば、自分の収益も20%」という計算だ。この商品が約束する2倍は、あくまで「1日」単位だ。1日分の値動きを2倍で追うだけで、その1日が積み上げて作る累積収益率まで2倍になるわけではない。 この差が生み出すのが、いわゆる「負の複利効果」だ。基礎資産が30%上がって、その翌日に30%下がったとしよう。通常商品を持つ投資家の損失は9%にとどまる。しかし2倍商品を持つ投資家の損失は36%に膨らむ。 上昇と下落が繰り返されるもみ合い相場では、時間の経過とともに資産価値がゆっくりと溶けていく構造だ。株価が元の水準に戻っても、レバレッジ商品投資家だけが損失を抱える状況は十分あり得る。 専門家がこの商品を「長期投資向け」ではなく「短期モメンタム投資向け」と位置づける理由がここにある。長く持つほど有利なのではなく、長く持つほど不利になり得る商品だ。 負の複利が時間をかけて資産を削るリスクだとすれば、より即時的なリスクは1日で訪れる。国内株式の1日あたりの価格変動制限幅は上下30%だ。基礎資産が1日で30%下落すれば、2倍商品は理論上60%下がる。わずか1日で元本の半分以上が消える可能性があるという意味だ。 これが机上の空論ではないことは、海外事例が示している。昨年初め、ロンドン証券取引所に上場していたある3倍レバレッジ商品は、基礎資産が1日で39%急落すると変動率がマイナス100%を超え、価値が丸ごと消えた。 運用会社は直ちに上場廃止手続きに入り、この商品を買っていた投資家の投資金は回収が不透明になった。倍率が高いほど清算までの距離は短くなる。2倍商品が3倍商品より安全なのは確かだが、「安全」という言葉には程遠い。 この商品には、他のETFにはない2つの関門がある。2時間の事前教育受講と1000万ウォン以上の預託金だ。表面的には投資家を選別する装置に見えるが、その内側には当局が投資家にあらかじめ伝えようとするメッセージが込められている。 レバレッジ商品の成否は保有期間で分かれる。負の複利は時間がたつほど資産を削るため、この商品は置いて忘れる資産ではなく、買う時点で売る時点まで一緒に決めておく短期ツールに近い。 変動性が通常商品の2倍である以上、総投資額の中で占める割合を小さくすることも、リスク管理の基本に当たる。預託金1000万ウォンという参入要件は、この商品に入れるべき金額ではなく、投資に踏み出す資格を確認する基準線にすぎない。 タイミングの判断も欠かせない。半導体業況が急上昇局面なら2倍構造は強力な武器になるが、方向感のない持ち合い局面では同じ構造が逆に資産を削る刃に変わる。同じ商品が局面によって正反対に作用する点こそ、レバレッジ商品の本質だ。 未来アセット資産運用が関連投資ガイドブックを出したのも、こうした文脈で理解できる。ガイドブックには半導体産業の見通しとともに、レバレッジ商品の特徴や注意点が盛り込まれている。 商品を売る側が、リスクを併せて説明する資料を先に出したこと自体が、この商品が一般ETFとは異なる重みを持つことを示している。 27日に市場が開けば、8つの商品に資金が急速に流れ込む可能性が高い。新商品の登場が機会になるか、損失の入口になるかは、商品そのものではなく、それを扱う手にかかっている。 収益率2倍という言葉の後ろに、負の複利と1日60%損失という構造がともに立っていることを理解した投資家にだけ、この商品は道具として残る。

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【解説】SKハイニックス、HBM内に冷却部品を組み込み…発熱が次世代の勝敗を分ける

SKハイニックスは高帯域幅メモリー(HBM)パッケージ内に冷却部品を直接組み込む技術を発表した。発熱を構造的に抑え込もうという試みだ。 同社は、いっ体型冷却要素「ICE(Integrated Cooling Elements)」をHBMパッケージに内在させた「iHBM」技術を26日に公開した。ICEは電気を通さず、熱をよく伝えるシリコン素材で、パッケージ内部に熱を逃がす追加の経路をつくる部品だ。 核心は、熱が最も集中する地点を正面から狙った点にある。HBMとGPUをつなぐD2D PHY区間は超高速データが行き交う通路であり、発熱が集中するボトルネックでもある。 iHBMはこの領域の中にICEを配置し、熱専用の排出経路を別途確保した。その結果、従来比で熱抵抗を30%以上低減したと同社は説明している。 従来のHBMは、熱をコアダイを経由して外部へ逃がす間接方式に依存してきた。iHBMは熱の発生源に直接アプローチする。SKハイニックスはこの技術を、8世代製品であるHBM5から適用する計画だ。 今回の発表が注目を集める理由は他にもある。HBM競争の評価基準そのものが変わりつつあることを示すサインだからだ。 これまでHBMの競争力は、積層段数とデータ処理速度で測られてきた。より高く積み、より速く動かす企業が勝ってきた。しかし、この2つを突き詰めるほど、単位面積当たりの発熱量は急激に増す。性能向上の方法そのものが、発熱という限界を同時に大きくしてきたわけだ。 発熱は単なる副作用ではない。チップ温度がしきい値を超えると動作が不安定になり、寿命も縮む。 AIデータセンターのようにチップを休みなく高負荷で動かす環境では、この問題がシステム全体の信頼性問題へと広がる。発熱を抑えられなければ、どれほど高速なメモリーでも本来の性能を発揮できないということだ。 SKハイニックスがHBMダイ面積の一部を割いてまで冷却ブロックをパッケージ内に組み込んだのは、こうした文脈で理解できる。貴重なスペースを演算ではなく冷却に割り当てた判断は、いまや発熱制御が速度と同じだけ価値のある資源になったことを示している。 量産性を強調した点も意味がある。同社は、市場で既に検証済みのMR-MUFベースの工程をそのまま活用すると明らかにした。新技術がどれほど優れていても、大量生産が難しかったり、顧客が設計を全面的に変えなければならなかったりすれば、採用は遅れる。既存工程との互換性を前面に出したのは、技術の誇示というより、実際の受注を見据えた布石に近い。 業界はこの技術を一枚岩では見ていない。 肯定的な評価の核心は「構造的解決」という表現にある。従来の冷却がパッケージ外部から熱を冷やす事後対応だったのに対し、iHBMは熱が生じる地点から直ちに分散させるアプローチだ。発熱ボトルネックを設計段階で断ち切った点で、次世代HBMの方向性を示したとの評価が出ている。 一方で、慎重論もある。公開された数値は、熱抵抗30%低減という同社の自己測定値に基づくものだ。実際にAIアクセラレーターに搭載され、長時間の高負荷運転でも同じ効果が維持されるのかは、顧客側の検証を経て確認する必要がある。冷却要素のために差し出したダイ面積が、性能やコストにどのような影響を与えるのかも、現時点では外部に十分開示されていない。 競争構図に関する見方も分かれる。サムスン電子とマイクロンも次世代HBMで発熱制御を重要課題として扱っており、iHBMが直ちに格差につながると断定するのは早いという指摘がある。もっとも、発熱対策を具体的な技術として先に提示したこと自体が、主導権争いで意味のある一手だという点には大きな異論はない。 iHBMの公開は、HBM市場が次の局面へ移りつつあることを示すシグナルだ。 HBM5競争はすでに始まっている。メモリー3社はいずれも次世代ロードマップにHBM5を載せ、開発準備に入っている。 世代交代のサイクルも速まっている。かつては1世代が市場に定着するまで数年を要したが、AIアクセラレーターの性能競争が激化する中で、メモリー各社は1世代先の技術を同時並行で準備する構造へ移行した。 この競争において、発熱制御はもはや補助項目ではない。積層と高速化が限界に近づくほど、同じ性能をより安定して引き出す能力が差別化要因となる。iHBMは、その差別化点をパッケージ技術で先取りしようとする試みだ。 GPU設計企業にとっても、メモリーの熱管理能力はますます重要な選定基準になる。AIアクセラレーター全体の性能と運用コストは、最も弱い部分で決まるからだ。メモリーが自ら発熱を抑えられれば、システム全体の冷却負担とデータセンターの運営費を同時に下げられる。 結局のところ、今回の発表は次世代HBM競争の問いが「どれだけ速いか」から「どれだけ安定して速いか」へと変わりつつあることを示している。 発熱という共通の難題に対し、解決策は個別企業のパッケージ技術だけでは完結しない。 ...

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「運気スポット」と化した冠岳山、ラーメンスープ・落書きで悲鳴…ソウル市が安全管理及び山林保護合同キャンペーン実施

ソウル市は、観岳山(クァンアクサン)一帯で7つの関係機関とともに「観岳山 山林保護 合同キャンペーン」を実施したと22日に明らかにした。安全な登山文化の醸成と山林毀損の予防に向けた共同対応で、キャンペーンにはソウル市、冠岳区、衿川区、果川市、北部地方山林庁、警察、消防など7機関から約80人が参加した。 キャンペーン実施の背景には、ここ数カ月の間に観岳山で起きた出来事がある。 観岳山は、今年1月にある放送番組で有名な占い師が「気が良い山」と言及した後、いわゆる「運のいいスポット」として口コミで広まった。SNSには頂上のヨンジュデ認証写真があふれ、週末には頂上石の撮影のために1時間ほど列ができる過密状態が生じた。 問題は、人の集中とともに持ち込まれた毀損だった。先月には、第1登山路区間の名所・マダンバウィにラッカースプレーによる落書きが刻まれた。 今月初めには、登山道の途中にある自然の湧き水・甘露泉(カムロチョン)付近の水たまりが、ラーメンスープと食品ごみで赤く染まった写真がSNSに広がり、強い反発を呼んだ。 労働節の1日には、頂上周辺に人が殺到したことで、ソウル市と果川市、安養市が安全事故を懸念し、入山自粛を求める緊急災害メールを送信することもあった。 高さ632メートルの花崗岩の山である観岳山は地形が険しく、混雑時には転倒や衝突の危険が大きい。山の高さに比べて難易度が高く、混雑するほど安全管理の負担が増す。 今回のキャンペーンは、観岳山駅(新林線)登山口やヨンジュデ頂上、第4休憩所一帯で行われた。 登山客を対象に、ごみの持ち帰り、岩への落書きなど山林毀損の禁止、安全な登山の心得、山火事予防の行動要領を重点的に啓発した。混雑が予想される区間では、歩行動線の維持や長時間滞在の自粛を案内する現場での安全指導も並行して行った。 しかし、一度きりの広報だけでは限界が明らかだ。核心は、ソウル市が冠岳区に投入した緊急予算にある。 市は安全管理合同会議を経て、安全見守り人の拡充運営費1億1000万ウォン、自動計数機設置費1200万ウォン、老朽階段など登山路整備費1億ウォンを冠岳区に支援した。単なるキャンペーンではなく、人員・施設・データの3本柱を同時に見直す構想だ。 冠岳区は自動計数機を設置し、コース別の利用者データを分析して、これをもとに長期的な安全管理対策をまとめる計画だ。 どんぶり勘定ではなく、どの区間にいつ人が集中するのかを数値で把握し、人員配置につなげる方針である。冠岳区は週末・祝日の現場安全管理人員を9人から19人へ増やし、事故の懸念がある地域には2人1組の管理体制を導入した。 処罰基準もあわせて案内された。山林内へのごみ投棄は山林保護法により100万ウォン以下の過料が科される。草・花・木・石をむやみに折ったり掘り出したりする行為、岩や木に文字を刻むなどの自然毀損は軽犯罪処罰法により10万ウォン以下の罰金の対象となる。 キャンペーン後の継続性が課題として残る。利用者が特に多い冠岳区と果川市は、キャンペーン終了後も主要登山路と混雑が予想される区間を中心に、山林保護と安全登山の広報を続ける。 冠岳区は懸垂幕や案内放送、リーフレットを活用した啓発活動を継続し、果川市は関係機関との協力体制を基盤に、混雑管理と安全ルールの案内を続ける。週末の集中的な巡回と山火事予防の広報も並行して行う。 キム・ヨンファン・ソウル市庭園都市局長は「観岳山は市民の利用が多い代表的な山林休養空間であるだけに、安全と山林保護をともに考慮した管理が重要だ」とし、「今後も関係機関と協力し、安全な登山環境の造成と山林毀損予防のための現場広報と安全管理を継続的に強化していく」と述べた。

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「危険すぎて公開できない」としていたAI、ミトス1で一般公開間近…企業のセキュリティ対応課題が浮上

人工知能(AI)開発企業アンソロピックが、危険性を理由に非公開としてきた自社最強AIモデルを、一般ユーザーに公開する方向へ方針を転換している。 IT専門メディア「テスティングカタログ」は23日(現地時間)、アンソロピック内外で「ミトス1」という製品名と公開準備の兆候が相次いで確認されたと報じた。 ミトスはこれまで一般公開されていなかったモデルだ。ソフトウェアのセキュリティ上の脆弱性を見つけ出す能力があまりに強力だったためである。今回の方針転換は、AIが人間の能力を超える領域で、技術企業が「公開するかどうか」をどう判断するのかを示す事例として受け止められている。 アンソロピック ミトス1の発売が迫る(出典=testingcatalog) 方針転換の背景には、先月始動した「プロジェクト・グラスウィング」がある。アンソロピックが未公開の最強モデル「クロード・ミトス・プレビュー」を活用し、基幹ソフトウェアの脆弱性を見つけ出すために立ち上げた協業プロジェクトだ。 ミトスの特長は脆弱性の発見にある。脆弱性とは、ハッカーがシステムへ侵入したり情報を抜き取ったりする際に突く隙を指す。 ミトスはこの隙を、人間より速く、かつ正確に見つけ出す。ただし、その能力は防御にも、逆に侵入にも同じように使われ得る。アンソロピックがミトス・プレビューを一般公開せず、約50の検証済み協力先にのみ限定提供した理由はそこにある。 状況は変わった。アンソロピックは22日に公表したグラスウィングの中間点検発表で、このモデルがオープンソース・プロジェクトを含む、より広い範囲の組織の防御に使われていると明らかにした。 同社はまた、「近いうちに、はるかに強力な安全装置を備えたうえで、ミトス級モデルを一般公開する道を模索する」との立場も示した。「公開しない」としていた当初の方針から、明確に一歩引いた表現である。 アンソロピックが公開を検討できるほど自信を示す背景には、グラスウィングの成果がある。同社は協力先とともに、ミトス・プレビューによって1か月で基幹ソフトウェアの「深刻」または「致命的」等級の脆弱性を1万件以上発見したと明らかにした。 古い欠陥も掘り起こされた。ミトスはオペレーティングシステムOpenBSDで27年間見つからなかった欠陥を、動画処理プログラムFFmpegでは16年分のバグを発見した。 クラウド企業クラウドフレアは独自調査で約2000件のバグを見つけ、そのうち400件が深刻または致命的等級だった。ウェブブラウザーFirefoxを開発するモジラは271件の脆弱性を特定し、修正した。 新製品の輪郭も見え始めている。テスティングカタログによると、一部のユーザーは「ミトス1」モデルを画面上で一時的に確認しており、アンソロピックのソースコードには、開発ツール「クロード・コード」とセキュリティ製品「クロード・セキュリティ」でミトスモデルを利用できるようにする旨の文言が追加された。 製品名には、正式発売前の段階を意味する「プレビュー」の表記が付いている。同メディアはまた、クロード・セキュリティについては、発見された脆弱性と7日・30日の推移を示す企業向けダッシュボードが新たに構築されていると伝えた。 アンソロピックは、新たな課題も提示した。同社はグラスウィングの点検発表で、「今やボトルネックは脆弱性を見つけることではなく、見つけた問題を検証し、開発者と協議して修正していく人間の作業量だ」と説明した。 発見とパッチ適用の速度差が核心である。発見の速度はAI導入によって10倍以上速くなった一方、欠陥1件を修正するには平均2週間かかる。 未処理の欠陥が積み上がる構造だ。リソースの乏しい一部のオープンソース管理者が、殺到する脆弱性報告に負担を訴えている事実も、こうした懸念を裏付けている。 強力なAIが整理した脆弱性リストが、修正につながらないまま放置されれば、そのリスト自体が攻撃者の地図になり得るとの指摘も出ている。 ミトス級AIの一般公開は、韓国国内の企業や機関にも近く訪れる変化として受け止められている。専門家が共通して挙げる対応の核心は、「AIが欠陥を見つけた後」を支えられる体制の整備だ。 まず、組織が使用するソフトウェアのうち、中核領域を選別して一覧化する作業が挙げられる。決済システム、顧客情報データベース、外部接続サーバーのように、侵害時の被害が大きい領域を事前に分類しておけば、欠陥が大量に見つかった際の処理優先順位を判断する基準になる。 見つかった欠陥の検証・修正手順の点検も課題とされる。AIが指摘した脆弱性が実際の危険なのかを見極め、順次埋めていく流れが組織内に整っていなければ、脆弱性一覧が処理されない宿題として残ってしまうからだ。 セキュリティ人材の役割再配置も変数となる。隙を見つける業務をAIが代替するようになれば、人間の仕事は検証と判断、調整、パッチ適用の側へ移っていく。 アンソロピックがミトス級モデルの公開に「安全装置」という条件を付けたことは、強力なツールほど、それを支える準備も同時に必要であることを示している。AIが見つけた脆弱性を実際に埋める最後の段階は、ソフトウェアを使う企業や機関に委ねられているという点で、ミトス1をめぐる動きはセキュリティ体制整備のシグナルと読むことができる。

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