マイナス通帳による借金投資43兆ウォン…借金投資個人に襲いかかる「3年8カ月ぶり最大規模」

相場が揺れるなか、「借金して投資する」ビット投資が再び頭をもたげている。銀行のマイナス通帳残高が3年8カ月ぶりの最大規模に膨らんだ。 5大銀行(KB国民・新韓・ハナ・ウリ・NH農協)の個人マイナス通帳残高は、25日現在で43兆3363億ウォンだ。月末基準では2022年10月以降で最も大きい規模となった。2カ月連続で兆単位の増加が続き、5月に1兆8650億ウォン、6月に1兆8039億ウォンが上乗せされた。 マイナス通帳を含む個人向け信用貸出全体も同日、108兆7272億ウォンと集計された。3年ぶりの高水準だ。6月の増加幅は2兆2118億ウォンで、5年2カ月ぶりの最大となった。 ◆ マイナス通帳残高43兆ウォン…「借金投資」熱が再び過熱 消化率がすべてを物語る。限度額に対して実際に使った割合のことだ。5大銀行の平均消化率は25日基準で44.8%だった。総限度額96兆7469億ウォンのうち、43兆ウォンが実際に引き出された。新型コロナ以降で最も高い水準だ。 ある銀行は過去最高を記録した。残る4行も、いずれも2021年以降で最も高かった。 金融界は株式市場の動きが背景にあるとみている。コスピが急落と急反発を繰り返すなか、値ごろ感から買いに動いた個人投資家がマイナス通帳を持ち出したという分析だ。新たに借り入れるのではなく、あらかじめ開設しておいたマイナス通帳を短期の資金として使う方式である。ある市中銀行の関係者は「既に開けておいたマイナス通帳で投資資金を用意する事例が増えている。短期レバレッジ需要が再び息を吹き返している雰囲気だ」と話した。 問題は、この熱気が冷めないことにある。相場が揺れるたびに、残高はむしろ増えていった。 ◆ マイナス通帳には追証売りがない…だからこそ危険になりうる 証券会社から借りる信用融資は違う。担保維持率が基準を下回ると、証券会社が保有株式を強制的に売却する。追証売りだ。損失は痛いが、その時点で借金は整理される。 銀行のマイナス通帳は無担保貸出だ。証券会社の信用取引説明書でもこの違いが明記されている。銀行の信用貸出は債権回収が民事執行手続きに従う一方、証券会社の信用取引は担保比率が崩れると追証売りで直ちに回収されるという内容だ。 追証売りがないことは安全という意味ではない。警報が鳴らないだけだ。株価が下がっても限度枠が残っていれば、買い下がりを続けることができる。損失はそのぶんさらに膨らむ。 コストも重い。マイナス通帳の金利は一般的な信用貸出より通常0.5~1%ポイント高い。使った分だけ利息がつき、その利息が再び元本に上乗せされる。 満期も変数だ。マイナス通帳は通常1年ごとに延長する。株価急落で信用スコアが下がれば、銀行が延長を拒否したり、限度額を減らしたりする可能性がある。株式が縛られた状態で、借金をすぐ返せという圧力が同時に押し寄せる構造だ。 相場は再び上がっても、口座と信用だけが残る。借金投資の最もありふれた結末だ。 ◆ 規制だけでは止められない…専門家が語る借金投資の生存法 当局も動いた。金融監督院は先週、主要10社の証券会社のリスク担当役員(CRO)を緊急招集した。信用融資残高が毎月過去最高を更新したためだ。先月の日平均信用融資残高は36兆3000億ウォンまで急増した。追証売り規模も日平均373億ウォンと、1年前の3倍を上回った。 ソ・ジェワン金融監督院副院長補は「規定に縛られた機械的なリスク管理から抜け出さなければならない」とし、投資家保護を直接求めた。証拠金不足取引を事実上誘導する営業慣行を控え、追証売りの手続きを適時に告知するよう求めたのだ。 韓国銀行も同じシグナルを出した。最近の金融安定報告書で、レバレッジを活用した資産投資の拡大が金融不均衡を悪化させ、脆弱部門の不良化リスクを高めうると警告した。 貸出規制だけで借金投資を防ぐのは難しいという指摘も出ている。銀行がマイナス通帳限度額を絞っても、資金は信用融資や証券担保融資へ移る。いわゆる風船効果だ。証券担保融資残高は先月末26兆3000億ウォンで、5年平均より5兆9000億ウォン多かった。 結局、投資家自身の防御線が重要だ。金融界は、損失を受け入れられる範囲をまず決めるべきだと助言する。損切り基準を事前に定め、生活資金と投資資金を分けるのが基本だ。マイナス通帳の利息が期待収益を削る点も計算に入れなければならない。 原則は明快だ。上昇相場では欲望より冷静さを、変動性が高まるほど攻めよりリスク管理を優先することだ。借金で生んだ収益は、市場が揺れる瞬間に最初に崩れる。

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ガソリン価格、2か月ぶりに1900ウォン台に回復…燃料価格はさらに下がるか【中東戦争】

先月1バレル当たり98ドルだったドバイ原油が、1か月で64.4ドルへと34%急落したことが下落の主な原動力である。 政府の最高価格も150ウォン引き下げられ、実感が出るまでには2〜3週間かかり、値下げ幅は限定的だ。 【1分要約】 ▶ 全国平均のガソリン価格は28日、1リットル当たり1991.1ウォンとなり、2か月余りぶりに1900ウォン台へ戻った。軽油も1982.3ウォンで2000ウォンを下回った。 ▶ 韓国が主に輸入するドバイ原油が、1か月で1バレル当たり98ドルから64.4ドルへと34%急落したことが下落の核心要因だ。 ▶ 政府も27日、石油の最高価格を1リットル当たり150ウォン引き下げ、ガソリン基準で1784ウォンへ下方修正した。制度導入106日目で初の引き下げとなった。 ▶ 国際原油価格の下落分がガソリンスタンドの価格に完全に反映されるまでには2〜3週間かかる。在庫、税金、流通マージンがタイムラグと値下げ幅を左右する。 ▶ 消費者はオフィネットの最安値検索、安価なセルフ式ガソリンスタンドの利用、下落局面での分割給油で実質的な節約額を大きくできる。 全国のガソリンスタンドでのガソリン平均販売価格が2か月ぶりに1リットル当たり2000ウォンを下回った28日、ある運転者がガソリンスタンドで車に給油している。 全国のガソリンスタンドのガソリン平均販売価格が、2か月余りぶりに1リットル(L)当たり2000ウォンを下回った。4月中旬に2000ウォン台へ上がって以来、初めてのことだ。国際原油価格の急落が価格表示を押し下げている。 韓国石油公社の価格情報サービス「オフィネット」によると、28日午前9時時点の全国平均ガソリン販売価格はL当たり1991.1ウォン。前日の1996.1ウォンよりさらに下がった。これで2日連続で2000ウォンを下回った。4月18日に2001.5ウォンで2000ウォン台に乗ってから、2か月余りで1900ウォン台に戻った。 軽油も同じ流れをたどった。平均販売価格は1982.3ウォンで、24日に2000ウォンを割って以来、1900ウォン台を維持している。 政府も価格を抑えた。27日午前0時から第7次石油最高価格を適用し、ガソリン1784ウォン、軽油1773ウォン、灯油1380ウォンにそれぞれ150ウォン引き下げた。最高価格制導入から106日目で初の下方調整だ。上昇一辺倒だった流れが初めて転換したと解釈される。 ◆ 国際原油価格の1か月間で34%急落が価格表を押し下げた 価格を押し下げた力は国際原油価格だ。韓国が主に輸入するドバイ原油は、シンガポール現物市場で先月26日に1バレル当たり98.0ドルを付けた。25日には64.4ドルまで急落した。1か月で34.3%の急落だ。米国・イスラエルとイランが衝突する直前の1バレル70ドルよりも低い水準まで下がった。 戦争への懸念で押し上げられた価格が、戦争終結とともに急速に下落した。中東の緊張が和らぎ、供給途絶への懸念が後退した。市場が再び需要と在庫という基礎条件に目を向けたのだと業界は説明する。 ガソリン価格をより直接的に左右するのは原油ではなく、国際石油製品価格だ。原油を精製したガソリン・軽油そのものがシンガポール現物市場で別途取引される。この製品価格が下がってこそ、韓国国内のガソリンスタンド価格も下がる。原油価格と製品価格は常に同じ幅で動くわけではない。 ◆ 下がった分がそのまま下がらない構造的理由がある ...

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フランスだけで1000人が死亡…ヨーロッパを襲う猛暑、気候変動が招いた災害

ヨーロッパ各地で猛暑が続き、海辺の砂浜に置かれた温度計が40度に迫る気温を示している。ビヨン=(写真=ソリューションニュース) ヨーロッパが記録的な猛暑にあえいでいる。1週間で1300人以上が命を落とした。 世界保健機関(WHO)は、21日以降、ヨーロッパで猛暑に関連する超過死亡が1300人を超えたと明らかにした。テドロス事務局長は先週日曜、SNSでこの数値を自ら公開した。彼は「ヨーロッパの家や職場、学校は、こうした暑さに耐えられるようには造られていない」と述べた。 超過死亡とは、平年の同じ期間の平均よりどれだけ多く死亡したかを示す指標であり、猛暑の実被害を測る尺度として使われる。 ◆ 1週間で1300人死亡…ヨーロッパが沸騰している 最も深刻なのはフランスだ。フランス公衆保健庁は24日以降、通常より約1000人多く死亡したとみられると発表した。まだ確定前の暫定集計だ。 被害は高齢層に集中した。死亡者の85%が65歳以上だった。 最も大きな被害が出たのは、赤色警報が出された地域だ。赤色警報はフランスの猛暑警報の最上位段階で、パリ首都圏のイル=ド=フランスをはじめ、ヌーヴェル=アキテーヌ、ブルターニュ、ノルマンディーなどが含まれた。フランスの行政区画であるデパルトマン(日本の市・郡に相当)の30カ所余りが、一時赤色警報下に置かれた。 気温は記録を更新した。フランス各地で今週40度を超えた。先週水曜は、フランスの気象観測史上最も暑い日として記録された。日平均気温は30度まで上昇した。 ◆ 猛暑は目に見えない災害…最も弱い人から襲う 連日の強い日差しと高温現象が続き、高齢者や慢性疾患患者など脆弱層の健康被害への懸念が高まっている。ビヨン=(写真=ソリューションニュース) 猛暑が恐ろしいのには別の理由がある。地震や洪水のように、一瞬で壊すわけではない。暑さは弱い人の体を少しずつ蝕んでいく。 高齢者は特に脆弱だ。年を取ると体温調節能力が低下する。心臓病や糖尿病などの慢性疾患があると、危険はさらに大きくなる。夜になっても気温が下がらない熱帯夜が続けば、体が回復する余地を失う。 都市はさらに暑い。アスファルトやコンクリートが昼間に熱をため込み、夜に放出する。都市部が周辺より暑くなる「ヒートアイランド現象」だ。 パリの光景が事態の重さを物語る。市当局は先週末、公的な場所での飲酒を禁止した。救急サービスへの負担を少しでも減らすためだ。土曜日に予定されていたプライド行進は延期された。エッフェル塔とルーヴル美術館は早じまいした。 水辺に集まった市民の間では事故も相次いだ。ある男性が先週金曜夜、パリのサン=マルタン運河で死亡した。フランス・プロサッカー2部リーグの選手ケンゾ・キース(21)もローヌ川で溺死したと伝えられた。所属クラブのギャンガンは追悼声明を出した。 パリのエマニュエル・グレゴワール市長は「決められた時間と区域を超えて泳ぐのは危険だ」と改めて警告した。 ◆ ヨーロッパだけの問題ではない…気候変動が猛暑を強める 暑さはフランスにとどまらなかった。英国では先週金曜、6月としては史上最も暑い日を記録した。英国気象庁の暫定集計では、サフォーク州サントンダナム村が37.3度まで上昇した。スペインとドイツでも40度を超えた。 スペインの被害も確認された。スペインの日次死亡監視システム(MoMo)によると、水曜から土曜までの間に、気温との関連があった可能性のある死亡は400人を超える可能性がある。同期間の超過死亡は174人と集計された。 こうした猛暑が偶然ではないというのが専門家の見方だ。世界気象機関(WMO)は、ヨーロッパが地球平均の約2倍の速さで温暖化していると明らかにしてきた。温室効果ガスの蓄積により、猛暑はより頻繁に訪れ、一度来ればより長く、より強くとどまるという分析だ。 他人事ではない。韓国でも毎年夏に熱中症死亡者が出ている。高齢化が急速に進んでいるだけに、危険群も増えている。専門家は、猛暑避難所の拡充、独居高齢者の見守り、都市の緑地拡大などの適応策を急ぐべきだとみる。根本的な解決策は温室効果ガスを減らすことだという指摘もある。 ...

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インターネット新聞倫理委員会、大学新聞記者対象の生命尊重ジャーナリズムスクールを開催

Internet新聞倫理委員会 インターネット新聞倫理委員会(インシンユウィ)が若手記者の育成に乗り出した。自殺予防と生命尊重を扱うジャーナリズム教育だ。韓国生命尊重希望財団と手を組み、大学新聞の記者を集める。 インシンユウィは「2026大学新聞生命尊重ジャーナリズムスクール」の参加者を本日から来月10日まで募集すると明らかにした。教育は来月14日から3日間、ソウル中区の財団会議室で開かれる。全9講義、計12時間のプログラムで、大学新聞の記者なら誰でも無料で受講できる。 注目されるのは教育の構成だ。生命尊重とジャーナリズム実務をひとつの課程にまとめた。報道倫理だけを教えるのではなく、ファクトチェックや人工知能(AI)ジャーナリズムといった現場技術も組み込んだ。外部のメディア専門家と財団の自殺予防専門講師が講義を担当する。 ジャーナリズムスクールは、より大きな構想の出発点でもある。「2026大韓民国青年生命尊重コンテンツ公募展」の第1プログラムとして設計された。教育から始まり、記事・広告の制作、実際の報道と掲載までをつなぐ構造になっている。 報道の習慣が固まる前に倫理を植え込む 背景には韓国の重い現実がある。統計庁の2024年死亡原因統計によると、同年に自ら命を絶った人は1万4872人だった。1日平均40.6人にあたる。人口10万人当たりでは29.1人で、2011年以降で最も高い数値だった。 国際比較はさらに厳しい。年齢構造の違いを取り除いた標準化率は10万人当たり26.2人。経済協力開発機構(OECD)平均の10.8人の2.4倍だ。韓国は2003年以降、OECDで最も高い水準を一度も手放していない。 若い世代ほど影は濃い。10代から40代までの死因1位が自殺だ。学業や就職の圧力、社会的孤立が重なった結果だと分析されている。未来のメディア生産者である若者を教育対象にした理由がここにある。 大学新聞に的を絞ったのも計算された選択だ。大学新聞記者は卒業後、メディア業界やコンテンツ業界へ散っていく。報道の習慣が固まる前、最も早い段階で倫理基準を植え付けようという狙いだ。 報道の一行が命を分ける 関連報道は諸刃の剣となる。刺激的な報道は模倣を招く。学界ではこれをウェルテル効果と呼ぶ。逆に慎重な報道と予防情報の提供は命を救う。 この認識は報道準則として定着した。「自殺予防報道準則4.0」がその成果だ。第1原則は、関連事案をできる限り報道しないことだ。具体的な方法や場所を伝えず、故人と遺族を尊重し、予防情報を提供することが続く原則として掲げられている。今回のスクールでも、この準則に沿った記事作成法を正式な講義として扱う。 準則4.0は、ひとつ新たに明記した。ブログやソーシャルメディア(SNS)などの1人メディアも、この準則を厳守しなければならないという条項だ。コンテンツが無分別に拡散する時代に、発信者の責任を明確にした形だ。大学新聞の記者は、まさにこの1人メディアの生態系に入っていく世代である。 人工知能ジャーナリズムを教育に取り入れた点も注目に値する。生成AIは記事作成の速度を引き上げた一方、検証されていない情報をもっともらしく広げる危険も高めた。生命に直結する敏感な問題で誤情報が広がれば、被害は取り返しがつかない。ファクトチェック能力は生命尊重報道とつながる重要な要素だ。 教育が記事となり、キャンペーンへ広がる 教育は一度きりでは終わらない。スクールを修了した大学新聞記者は「2026全国大学新聞生命尊重記事公募展」に参加できる。自殺予防と生命尊重をテーマに企画記事を執筆し、9月に大学新聞へ掲載する。生命尊重に関する講義を1回以上受講していることが参加資格となる。 大学生と大学院生を対象にした広告公募展も同時に開催される。スクール修了の有無は問わない。世界自殺予防デーと財団をテーマにした作品を受け付ける。選ばれた作品は、その日に合わせてインシンユウィ参加のインターネット新聞に実際に掲載される。 2つの公募展は、それぞれ大賞となる保健福祉部長官賞と最優秀賞である財団理事長賞を含め、計7チームを選出する。最終受賞チームは、来る11月の「2026大韓民国青年生命尊重コンテンツ公募展」統合授賞式の舞台に立つ。 チャン・セチャン インシンユウィ事務総長は「青年が直接作った記事と広告が大学新聞とインターネット新聞を通じて国民に広がるよう支援したい」と述べた。生命尊重文化と責任あるメディア環境をともに育てる考えだ。 鍵となるのは持続性だ。1位という不名誉は、一度のキャンペーンで消えるものではない。報道倫理を身につけた若い記者が現場に出て、その記事がさらに別の命を守る循環。今回のスクールがその出発点になるか、見守る必要がある。 気分の落ち込みなど、打ち明けにくい悩みがある場合や、周囲に同じ苦しみを抱える人がいる場合は、自殺予防相談電話109で24時間専門家の相談を受けられる。 2026大韓民国青年生命尊重コンテンツ公募展ポスター

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【解説】デジタル税とは何か…トランプ氏、100%関税爆弾を予告

米国と欧州が税をめぐって再び対立している。火種は「デジタル税」だ。ドナルド・トランプ米大統領が、米IT企業に課税する国に対し100%関税を課すとカードを切った。 トランプ大統領は26日(現地時間)、SNSのトゥルースソーシャルに投稿し、「米国企業にデジタル税を課すすべての国は、米国に入るすべての商品に直ちに100%の関税を受けることになる」と述べた。 注目すべき点は別にある。すでに結ばれた貿易合意も例外ではないという点だ。トランプ大統領は「協定が履行中であろうと署名済みであろうと、この関税が優先する」と明言した。 デジタル税を知らない読者も多いだろう。簡単にいえばこうだ。グーグル、アップル、メタ、アマゾンのようなビッグテックは世界中で収益を上げている。一方で、オフィスや工場のような物理的拠点は大半を本国に置いている。 法人税は通常、事業所がある場所に納める。そのため、売上が大きく発生した国でも税金はほとんど支払われない。売上が生じた場所と納税する場所がずれる構造だ。 韓国が経験した事例が代表的だ。ネットフリックスコリアは2020年に4,155億ウォンを稼いだが、その年に納めた法人税は22億ウォンにとどまった。 欧州各国はこの抜け穴を埋めようとした。売上に直接課税する方式だ。フランスが2019年に税率3%で先陣を切り、英国は2020年に2%を導入した。イタリア、スペイン、トルコも同様の制度を取り入れた。標的が米ビッグテックに集中したことから、「グーグル税」「GAFA税」というあだ名が付いた。 米国が黙っているはずがなかった。 本来の解決策は別にあった。経済協力開発機構(OECD)と主要20か国・地域(G20)が作った国際協調の枠組みだ。二つの柱で構成される。ひとつは、売上が生じた国に課税権を分配する「ピラー1」、もうひとつは、どこで事業をしていても最低15%は課税する「ピラー2」だ。 ピラー1が機能すれば、各国の個別デジタル税は廃止することになっていた。多国間合意で対立を解消しようという構想だった。 だが枠組みは揺らいだ。トランプ大統領の就任初年にあたる2025年、米国が交渉から手を引いたのだ。米議会は、自国ビッグテックが標的になる構造に一貫して反対してきた。 多国間合意が止まると、各国は独自のデジタル税に戻った。米国は関税で対抗した。こうして「各自で生き残る」構図が固まった。 流れは国によって分かれた。カナダは昨年、デジタル税を進めようとしたが、米国の圧力で撤回した。英国も自国のデジタル税を引き下げる案を検討していると伝えられる。一方、フランスは譲らなかった。エマニュエル・マクロン大統領は先週の主要7か国(G7)首脳会議で、デジタル税を撤回しないと明言した。 欧州連合(EU)も反発した。オロフ・ギル欧州委員会報道官は「合法的な政策に対する一方的な貿易報復は正当化できない」と述べた。そのうえで、「規制の自律性を守るため、迅速かつ断固と対応する」とした。 背景には昨年結ばれた約束がある。米国とEUは物品関税を15%に抑える貿易合意を締結し、欧州議会は今月、その履行法案を承認した。双方は7月4日の履行開始を前にしている。デジタル税はこの合意から外れていた。トランプ大統領の今回の脅しが合意を揺るがすとの懸念が出る理由だ。 韓国は今回の標的から一歩外れている。独自のデジタル税を持っていないためだ。これまでOECDの多国間枠組みの中でのみ動いてきた。米国が直ちにデジタル税を理由に韓国へ100%関税を課す名分は乏しい。 問題はその先だ。ピラー1が施行されれば、サムスン電子とSKハイニックスが課税対象に含まれる。連結売上高が200億ユーロ、韓国ウォンで約27兆ウォンを超え、利益率が10%を上回るグローバル企業が基準であり、両社はこれに該当する。 韓国としては、グーグルやネットフリックスのような巨大IT企業への課税権を新たに確保できる利点がある。同時に、サムスンやSKが海外に納める税負担も増える可能性がある。 政府も対応に乗り出した。企画財政部は今年初め、グローバル最低課税制度を見直す方針を確定した。他国に流れる税金を国内で先に徴収し、税源を守る狙いだ。 より大きな変数は通商環境だ。韓国経済は米国向け輸出への依存度が高い。6月に入って輸出はAI半導体需要に支えられ、急増している。この流れの中で米国と欧州の関税戦争が広がれば、どこに飛び火するか見通しにくい。専門家は、報復関税が拡大すれば企業の輸出負担が増し、消費者物価を押し上げる恐れがあると警告する。 もっとも、市場は比較的冷静だ。トランプ大統領の脅しが実際に履行されるか疑問が残るためだ。米連邦最高裁は今年、トランプ政権の相互関税に制約を加えた。どの法的根拠で100%関税を課すのかも、まだ明確ではない。一部海外メディアが今回の脅しを「歯の抜けた脅し」にたとえたのはそのためだ。 結局、本質は一つに集約される。「価値が生まれた場所で税を納める」という原則と、「自国のビッグテックを守る」という利害が正面からぶつかっているのだ。行き詰まりを解くには、止まった多国間交渉が再び動き出す必要があるとの見方が出ている。 韓国としては、どちらか一方に巻き込まれるのではなく、多国間交渉の枠組みの中で税源と輸出という二兎をどう守るかが課題とみられる。デジタル時代の新たな税秩序がどこへ向かうのか、その分岐点が近づいている。

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グーグル、Gemini 3.5 Flashに「コンピュータ使用」機能を標準搭載…エージェント競争が加速

グーグルは24日(現地時間)、自社のAIモデル「Gemini 3.5 Flash」に「コンピュータ使用(computer use)」機能を基本ツールとして追加したと明らかにした。画面を認識してクリックし、文字を入力し、スクロールする作業をAIが自ら行う。ウェブブラウザーだけでなく、スマートフォンやPC環境でも動作する。 この機能自体は新しいものではない。昨年10月に同じ機能を別モデルとして一度公開している。変わったのは、別途呼び出す必要なく主力モデルの中でそのまま使えるようになった点だ。 開発者が2つのモデルを行き来する必要はなくなった。グーグル・ディープマインドのプロダクトマネージャー、マテオ・キロス氏は、今回の統合によってFlashが画面を見て判断し、行動できるようになったと説明した。 ◆ チャットボットを超えて“働くAI”へ 今回の変化の核心は「AIエージェント」だ。エージェントとは、人の指示を受けて複数段階の作業を自律的に処理するAIを指す。質問に答えるだけのチャットボットとは異なる概念だ。 グーグルが打ち出す活用例は、反復業務の自動化だ。人がいちいち画面を押さなくても、AIがソフトウェアを点検し、エラーを見つけ出す。複数のウェブサイトを回って資料を集めたり、フォームを埋めたり、社内システムからデータを抽出したりする作業も任せられる。 グーグルが『Gemini 3.5 Flash』に、画面を認識してクリック・入力・スクロールまで行う『コンピュータ使用』機能を統合した。 業界では、応答にとどまっていたAIが実際の労働を代替する段階に入ったとの評価が出ている。AI産業の重心がチャットボットから「働く秘書」へ移る流れの一場面だという解釈だ。 ◆ 安全装置を前面に打ち出したグーグル Gemini 3.5 Flashがスマートフォン画面を直接探索し、アプリ機能を分類する様子。グーグルはこれを反復業務を処理するAIエージェントの活用事例として示した。 グーグルが最も力を込めて説明したのは性能ではなく安全性だった。AIが実際に画面を操作し始めると、新たな危険が伴う。代表例が「プロンプトインジェクション(prompt injection)」攻撃だ。 簡単に言えば、罠の命令だ。ウェブページや文書の中に悪意ある命令文をこっそり仕込んでおくと、作業中のAIがそれを本物の指示と誤認し、見当違いの行動を起こしてしまう。セキュリティ研究者たちは、AIエージェントがこうした方法で操作され得ることを繰り返し実証してきた。 グーグルはこの攻撃に備え、別途の敵対的訓練を行ったと明らかにした。さらに企業向けの安全装置を2つ提示した。1つは、フォーム送信や決済、データ削除のように取り返しのつかない作業の前に、人による確認を受けるようにする機能だ。もう1つは、罠の命令が検出された場合に作業を自動停止する装置だ。 いずれの機能も初期設定ではない。開発者が直接オンにしなければ作動しない。会社は1つの装置に頼るのではなく、複数の防御を重ねる「多層防御」を推奨している。どの安全装置もそれ単独では十分ではない、とグーグル自身が文書に記している。他のAI機能を宣伝する際の自信に満ちた調子とは異なるとの評価も出ている。 ◆ ...

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【今日の天気】南部・済州は「雨予報」…ソウル29度、日中の暑さを乗り切る方法

24日(水)全国の空模様は、地域ごとに異なる顔を見せる見込みだ。中部はときどき雲が多く、南部と済州には雨粒が落ちる。日中の気温は場所によって30度前後まで上がる。 気象庁はこの日、中部地方はときどき曇り、南部地方と済州島はおおむね曇りになると予報した。雨は南の地域に集中する。済州では23日から24日にかけて5~30ミリ、鬱陵島と独島では5~40ミリと、さらに多い雨量が予想される。釜山、蔚山、慶尚南道南海岸では5~30ミリ、江原南部の東海岸、全羅南道南部、慶尚南道内陸、慶尚北道東海岸では5~10ミリ程度が見込まれる。 気温は初夏の暑さをそのまま示す。朝の最低気温は14~20度、日中の最高気温は22~30度の予想だ。ソウルと仁川は日中29度まで上がり、水原28度、全州28度、清州と光州・春川は27度で、内陸は総じて蒸し暑い。一方、江陵23度、大邱24度、釜山23度、蔚山22度、済州23度と、東海岸や南部沿岸は比較的涼しい。 微小粒子状物質(PM2.5)濃度は全国的に「良い」水準だ。海は比較的穏やかで、沿岸部の波は東海と南海で0.5~2.5メートル、西海で0.5~1.5メートルと予想される。沖合の外海では西海が0.5~3.5メートル、南海が1.0~3.5メートルと、やや高くなる見通しだ。 注目すべき点は、内陸の昼の気温だ。ソウルと仁川が29度、全州が28度まで上がり、夏の暑さが本格化している。雨が降る南部は湿度も高く、体感温度はさらに厳しい。真昼の屋外に長くとどまれば、体が耐えにくい環境だ。 問題は、こうした天候が熱中症につながる可能性があることだ。疾病管理庁は、屋外で働く人や高齢者、慢性疾患のある人が特に暑さに弱いとみている。熱中症には熱射病、熱疲労、熱けいれん、熱失神などが含まれ、頭痛、めまい、筋肉のけいれん、意識低下などの症状として現れる。重症化すれば命を脅かすこともある。 では、暑さの中で屋外活動をどうすればよいのか。疾病管理庁は、まず水、日陰、休憩の3つを基本の守るべき原則として挙げている。重要なのは真昼を避けることだ。気温が最も高い昼の時間帯、とくに午後2時から5時の間は、外出や屋外運動をできるだけ延期する方が安全だ。 水分補給も欠かせない。のどが渇く前にこまめに水を飲む習慣が重要だ。腎臓や心臓、血圧に関わる疾患がある場合は、水分摂取量を医師と相談するのが望ましい。糖分の多い飲料はかえって脱水を招くおそれがあるため避ける。 服装と休憩場所も暑さを左右する。ゆったりして明るい色の服を着て、帽子や日傘で日差しを遮れば、体温上昇を遅らせることができる。屋外では日陰を見つけてこまめに休むべきだ。 異変の兆しがあれば、すぐに止まらなければならない。めまい、吐き気、普段より多い発汗がある場合は、涼しい場所に移り、衣服を緩め、体に水をかけて、うちわや扇風機で冷やすのが先だ。意識がもうろうとしているときは、無理に水を飲ませず、すぐに助けを求める必要がある。 夏の入り口で迎える最初の暑さだ。雨が熱気を和らげる地域もあるが、内陸の昼の暑さは油断できない。水を一口飲み、日陰で短く休むことが、暑さに打ち勝つ第一歩だ。

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[中東戦争]トランプ氏「1900万バレル史上最大の移動」…それなのに韓国だけ不安な理由

ホルムズ海峡でタンカーが再び海へ出ている。米国とイランが休戦後に後続の核協議に入る中、一時は塞がれていた世界最大の原油輸送路が通常運航の段階に入った。 ドナルド・トランプ米大統領はこの流れを外交成果として強調した。彼は23日(現地時間)、トゥルースソーシャルに、先週月曜日にホルムズ海峡を通って1900万バレルの原油が流出したとして、史上最大の記録だと投稿した。原油価格が下がり、世界がより安全になっているとも付け加えた。 ◆ 封鎖が解けた海峡、原油価格は下落 停戦の効果はまず価格に表れている。ブレント原油は1バレル当たり75~77ドル(約1万300円~1万600円)、WTIは73ドル台で取引された。戦争局面で一時100ドル超えが視野に入った流れと比べれば、明らかな下落基調だ。 封鎖期間中、航行は事実上止まっていた。平時には1日2000万バレルを超えていた物流量が、一時は200万~500万バレルにまで落ち込んだ。米国とイランが17日、戦争終結の合意に署名し、封鎖は解除され、通航は急速に回復している。 イランも変化を認めた。アッバス・アラグチ外相は、原油・石油化学製品の輸出制裁が解除され、封鎖も解かれ、凍結資産の一部も解除されたと明らかにした。米側は合意文の全文を今週中に公開すると予告した。 ◆ 「史上最大」の数値には疑問が残る トランプ大統領が示した1900万バレルは、まだ独立して検証されていない。 別の見方もある。国際エネルギー機関(IEA)の資料によれば、米国がイランを攻撃する前の海峡通過量は、1日平均2000万バレル前後だった。大統領が史上最大と呼んだ数値より多い。船舶追跡データも食い違う。ある海上情報会社の集計では、土曜から月曜までに海峡を通過した船舶は109隻で、戦争後3日間としては最大だったが、平時の1日140隻には及ばなかった。 数字が正しいかどうかより重要なのは、市場が向かう方向だ。市場はすでに供給途絶への懸念を和らげている。対イラン制裁の一部緩和と海峡再開が重なり、リスクプレミアムが剥がれる局面に入っている。 危険が消えたわけではない。米情報当局は、イランがその気になればいつでも海峡を閉鎖できるとみている。イエメンのフーシ派を通じて紅海のバブ・エル・マンデブ海峡の航行を脅かす可能性も指摘される。休戦は封鎖が終わったという意味ではない。封鎖能力をそのまま残したまま、しばらく停止している状態に近い。 ◆ 韓国が背負った70%の請求書、そして出口 この点で、韓国が受け取った請求書は軽くない。韓国が使う原油の約70%は中東から輸入される。産業研究院の分析では、中東産原油の99%がホルムズ海峡を通過する。石油化学の原料であるナフサも、輸入量の半分超がこの海峡に依存している。海峡ひとつが塞がれれば、精油・石油化学はもちろん、電力や輸出全般まで揺らぐ構造だ。 価格ショックが波及する経路も狭い。産業研究院は、国際原油価格が10%上昇すると、韓国の製造業生産費は平均0.71%増えると分析した。現代経済研究院の報告書によれば、2024年の韓国の原油依存度は、経済協力開発機構(OECD)37か国の中で最も高かった。国内総生産1万ドル当たり5.63バレルを使っている。 ならば、封鎖が解けた今こそ対策を点検すべき時だ。危機が価格に反映されない平穏な局面で構造を変えてこそ、次のショックに耐えられる。 解決策の輪郭はすでに見えている。一つの柱は、輸入先をホルムズ海峡の外へ広げることだ。サウジアラビアがパイプラインで原油を紅海側のヤンブーへ送れば、それを輸入する。いくつかの精油会社は、海峡の外にあるアラブ首長国連邦のフジャイラ港から原油を受け取っている。ただし紅海もフーシ派の脅威から自由ではなく、中東域外の供給ルート確保が課題として残る。 備蓄と点検体制ももう一つの柱だ。政府は通航状況と運賃・保険料の変動を常時追跡し、必要なら備蓄油の放出を検討する方針だ。液化天然ガス(LNG)はすでに輸入量の80%以上を中東域外から調達しており、短期ショックを和らげている。 より根本的な出口は、原油依存度そのものを下げることだ。産業構造とエネルギーミックスを変える長期課題である。海峡が閉じたり開いたりすることは繰り返され得る。封鎖解除の知らせに安堵するより、次の封鎖に耐えられる体力を今のうちに作っておく方が現実的だ。 企業がすぐに握るべき指標も明確だ。ブレント原油価格、戦争リスク保険料、海峡の通航船舶数、港湾混雑度を合わせて見れば、リスクがどこへ向かっているかが読める。タンカーが再び動き始めた今日こそ、最も冷静に次を準備できる日だ。

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[解説] 半導体は首都圏を離れられるのか…湖南が国家政策のテーブルに載った

韓国の反導体工場はどこに建てるべきか。長らく答えは首都圏だった。その前提が揺らいでいる。光州と全羅南道を結ぶ湖南が、次世代半導体投資の候補地として政府の政策テーブルに載った。 その兆しと受け止められているのが、李在鎔サムスン電子会長の動きだ。李会長は23日、忠清南道天安事業場を訪れ、高帯域幅メモリー(HBM)のパッケージングラインを点検した。天安は、回路を刻んだウエハーをチップに切り分け、封止し検査する後工程の拠点だ。 つながりはここにある。先に政界を中心に湖南誘致説が取り沙汰される中、まさにこの後工程パッケージング工場が有力候補として浮上していた。 後工程は前工程に比べ、用水と電力の消費が少ない。必要とされるクリーンルームの清浄度基準もより低く、用地選定の際の立地制約が少ない。湖南が候補に浮上した第一の理由が、まさにこの工程の特性にある。 時期も重なる。李会長は近く李大統領と会い、湖南圏の半導体投資について協議すると伝えられている。29日には李大統領が主宰する非首都圏投資会議が開かれる。後工程の現場を自ら確認した動きを、湖南投資の準備と読む見方が出る理由だ。サムスン電子は天安訪問についてHBM供給の点検だとして、拡大解釈を警戒している。 政府の空気も同じ方向を示している。金正官産業通商部長官は22日、政府世宗庁舎での記者団ブリーフィングで、「既存の敷地のほかに新たな半導体団地が必要ではないかと思う」と述べた。ただ、湖南誘致説については「適切な機会に申し上げる」として即答を避けた。政府内では、光州の先端パッケージング、釜山の電力半導体、亀尾の素材・部品をつなぐ「南部圏半導体革新ベルト」の構想が練られている。 では、なぜ首都圏にはこれ以上建てにくいのか。湖南には何があり、何が足りないのか。膨大な電力はどこから持ってくるのか。 ◆ 首都圏は土地も電力も限界に達した 首都圏に工場をさらに建てにくい理由は、土地と電力に集約される。ただし、ここでいうのは回路を刻む前工程のメガファブだ。 まず電力だ。竜仁半導体クラスター一つが稼働に使う電力は15ギガワット(GW)に達する。このうち敷地内で自前調達できるのは4.5GWにとどまる。残りは遠方の発電所から長距離送電で持ってこなければならない。 露光・エッチング・成膜装置とクリーンルームの空調が電気を大量に消費する前工程の宿命だ。首都圏全体に広げても事情は同じだ。使う電気がつくる電気を上回る。不足分は非首都圏で補う。 送電線を新たに敷くことが鍵になる。竜仁へ電力を送る新規送電線路は、約1000キロメートル規模で計画された。送電塔が通る地域ごとに住民の反発が強い。密陽、清州、公州で対立が繰り返された。許認可が遅れ、完成が数年単位でずれ込む区間も少なくない。非首都圏に送電塔を立てて首都圏の工場を回す構造そのものが、均衡発展の理念と衝突する。 土地も不足している。竜仁、平沢、華城一帯はすでに開発がかなり進んでいる。新たな敷地を大規模に確保しにくく、地価も高い。インフラが整った首都圏でも、竜仁クラスターは事業計画から最初のファブ稼働まで6年かかる。立地条件が最も良い場所でこの程度だ。 前工程をこれ以上首都圏に押し込むことが難しい。この事実が、後工程を別の地域へ移す余地を生み出している。 ◆ 湖南には風と日差し、広い土地がある 竜仁半導体クラスターの造成は総額360兆ウォンが投入される超大型プロジェクトであり、次世代グローバル半導体生産拠点として育成される見通しだ。 湖南が浮上した背景には、首都圏にない資源がある。最大の武器は再生可能エネルギーだ。 湖南は太陽光と洋上風力の潜在量で全国1位だ。許可済みの全国発電事業規模の半分以上がこの地域に集中している。新安沖では8.2GW規模の世界最大級の洋上風力事業が進められている。海南のソラシドは、太陽光団地を2030年までに5.4GWへ拡大する計画を立てている。 この点が重要なのには理由がある。AI時代には、世界的ビッグテックが協力会社全体に再エネ100%使用、すなわちRE100を求める。再生可能エネルギーで動く工場でなければ受注できない。湖南はその条件に最も近い地域だ。 用地と水にも余裕がある。咸平のビッグリーグ産団一帯には100万坪規模の敷地が確保されている。用地価格は首都圏より低く、初期投資の負担を抑えられる。広域上水と地域水源をつなぐ工業用水供給基盤も整った。海に面した立地で、海水淡水化を加える余地もある。 後工程産業の性格も湖南と噛み合う。前工程ファブが莫大な電力と用水、極めて高い清浄度のクリーンルームを必要とするのに対し、パッケージングの負担は小さい。エンジニアより生産人員の比率が高く、地域人材を使いやすい。 光州には世界的パッケージング企業アンコー・テクノロジーがすでに根を下ろしている。光州科学技術院、全南大学、韓国エネルギー工科大学をつなぐ人材育成構想、光州・全南のAIコンピューティングセンター計画も動いている。 要するにこうだ。首都圏から後工程が押し出されるのは、首都圏に電力がないからではない。電力をあまり使わない後工程だからこそ、資源と大義が整った湖南へ移せるのだ。 ...

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メタ、約4万円のAIメガネ発売…「大衆化」へ勝負に出る

顔にかけるコンピューターと呼ばれてきたスマートグラスの価格の壁が急速に下がっている。メタは23日(現地時間)、299ドル、韓国ウォンで約46万ウォンの人工知能(AI)グラスを発表した。昨年、110万ウォン台で登場したディスプレイ搭載モデルと比べると、半額にも届かない価格だ。 新製品の名前は「メタグラス」。メタが眼鏡メーカーのエシロールルックスオティカと手を組んで投入した。形は3種類ある。端正な四角形の「アドベンチャラー」、厚みのあるフレームが目を引く「キュリー」、そして放送人カイリー・ジェナーと共同でデザインした細い楕円形モデル「スターファイア」だ。米国、カナダ、英国、フランス、ドイツなどで同日販売が始まった。 スマートグラスは見た目には普通の眼鏡とほとんど変わらない。ただし、フレームの内側に小さなカメラとスピーカー、音声でやり取りするAIアシスタントが隠れている。かけたまま「今見えているものは何か」と尋ねれば答えてくれる。外国語の看板を読み上げ、手を使わずに写真や動画を撮ることもできる。 今回の製品には音楽再生、予定管理、道案内機能が盛り込まれた。リアルタイム通訳には韓国語が新たに追加され、日本語、中国語を含む14言語が一度に搭載された。AIは同社が新たに開発した「ミューズ・スパーク」が動かす。 値下げの狙いは明確だ。より多くの人の顔に眼鏡を載せることだ。あわせて販売するレイバン・メタ第2世代は379ドル、約52万ウォンから。オークリー製品は499ドルまで上がる。同じ性能を備えながら、有名眼鏡ブランドの名前代を外した結果が299ドルというわけだ。 マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は、眼鏡を「個人向け超知能」への入り口と見ている。ポケットの中のスマートフォンに代わる次世代端末という計算だ。メタが今年AIに投じる資金は1450億ドルに達する。巨額投資を実際の収益につなげられることを示さなければならない立場にある。 眼鏡を手がけるリアリティ・ラボ部門は、今年第1四半期だけで40億ドルの赤字を出した。それでも、眼鏡は着実に売れている数少ない製品とされる。さらに価格を下げて市場を広げようとする理由はここにある。 最も目立つ変化はブランドだ。これまでメタの眼鏡には必ずレイバンかオークリーの名前が付いていた。新製品はそうした看板を外し、「メタ」だけを冠した。製造はエシロールルックスオティカが担当するが、価格、販売、製品イメージはメタが直接握る。 この戦略には両面がある。安価な自社製品が既存のレイバン眼鏡の売上を食う可能性がある一方、初めての購入者を呼び込み、市場そのものを広げる可能性も大きい。どちらの効果が強いかが、両社の算盤を分ける。 市場はまだ小さいが、メタの独走は鮮明だ。市場調査会社IDCによると、昨年の世界のスマートグラス出荷台数は960万台だった。そのうちメタのシェアは約76%で、事実上市場を一手に引っ張っている。 成長スピードも速い。今年第1四半期の出荷台数は、前年同期比167%増となった。急拡大する市場に対し、競争相手たちも動き始めている。 グーグルは眼鏡ブランドと手を組み、自社製品を準備している。サムスンも似たような端末を開発中だ。アップルもスマートグラスの検討に入ったとの見方が出ている。知名度と技術力を備えた巨大企業が相次いで参入する構図だ。 1週間前には、スナップチャットを生んだスナップが拡張現実(AR)グラスを発表した。価格は2195ドル、約300万ウォンに達する。スナップ製品が目の前にデジタル画面を重ねて表示するのに対し、メタのグラスは文字表示とAIとの対話に重きを置く。同じ眼鏡でも、目指す方向は違う。 課題も残る。盗撮をめぐる議論が代表的だ。メタのグラスは撮影中にライトが点灯するようにしているが、それを隠そうとする動きとの攻防は簡単には終わらなさそうだ。 結局のところ、鍵は価格ではなく使い道だ。手元の携帯電話を差し置いて、なぜあえて眼鏡をかける必要があるのか、その理由を作れるかに市場の大きさがかかっている。価格のハードルを先に下げたメタの今回の選択が、その答えを早められるかどうかが次の試金石となる。

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再生エネルギーが増えるほど揺らぐ電力網…解決策「グリッドフォーミング」の導入へ

再生可能エネルギーが増えるほど、電力網はむしろ不安定になる。逆説のように聞こえるが、事実だ。政府はこの問題を解く技術として「グリッドフォーミング」を打ち出した。気候エネルギー環境部は24日、インバータ基盤の設備にグリッドフォーミングを本格導入すると発表した。 グリッドフォーミングは、太陽光や蓄電池などの設備が電圧と周波数を自らつくり出す技術だ。政府は2027年12月に稼働する大規模蓄電池貯蔵装置から、この性能を義務化する方針だ。耳慣れない名前だが、再エネ時代の電力網を支える核心技術とされる。 ◆ 日射と風が増えるほど、電力網は危うくなる 太陽光パネルと風力タービンが設置された再生エネルギー発電団地のイメージ。再生エネルギー比率が高まるほど、電力網の安定性を支える新技術の重要性も増している。 火力発電所と原子力発電所は、巨大な回転体で電気をつくる。この回転が「慣性」を生む。慣性は電力網が衝撃をしのぐ力だ。発電機の1基が突然止まっても、周波数はゆっくり変化する。その間に、ほかの設備が対応する余裕が生まれる。 太陽光と風力は違う。インバータで電気を送り出す。インバータは、太陽光や蓄電池の直流電力を、私たちが使う交流に変換する装置だ。回転体がないため、慣性もない。 再生可能エネルギーが増えるほど、電力網の慣性は減る。周波数は小さな衝撃でも大きく揺れる。電圧も不安定になる。電力網は周波数を60ヘルツ付近で一定に保たなければならない。この均衡が崩れれば、大規模停電、すなわちブラックアウトにつながりかねない。 この危険はすでに現実となっている。再エネ比率が全国で最も高い済州がその例だ。電気をつくれても、電力網が耐えられず発電を強制停止させる事態が増えている。これを「出力制限」という。つくった電気をそのまま捨てるのと同じだ。 規模は急速に拡大している。済州の再エネ出力制限は2015年の3回から、最近では100回を大きく超えた。済州エネルギー公社は2034年には出力制限が年326回に達すると見込む。生産可能な電気の40%が無駄になり、損失は5100億ウォンに達するという試算だ。 代償はそれだけではない。電力網を支えるために、火力発電の一部を動かし続けなければならない。日差しと風が十分な日でもそうだ。きれいな電気を捨てながら、炭素を排出する発電機を止められない構造になっている。これはカーボンニュートラルの足かせだ。 ◆ インバータが自ら電気を「立ち上げる」 電力網に追従する『グリッドフォローイング』と、電圧・周波数を自ら形成する『グリッドフォーミング』インバータの違い。グリッドフォーミングは仮想慣性やブラックスタート機能などを通じて系統安定性を高めることができる。 従来のインバータは、電力網に追従するだけだった。網が定めた電圧と周波数に合わせて電気を流していた。これを「グリッドフォローイング」という。網が揺れれば、一緒に揺れた。 グリッドフォーミングは逆だ。インバータが発電機のように電圧と周波数を自ら形成する。ソフトウェアで慣性を模した「仮想慣性」をつくる。回転体がなくても火力発電機に近い支え役を果たせる。停電後に外部電源なしで自ら再起動する機能まで備えられる。 政府が設けた性能要件は厳しい。電力網に異常が生じた場合、5ミリ秒以内に反応しなければならない。電力が弱く流れる「弱系統」でも、自ら電圧を維持する必要がある。同期発電機が果たしてきた役割を代替する水準だ。 導入は段階的に進む。2027年12月に商業運転を始める送電用大規模蓄電池から、この性能を備えなければならない。第11次電力需給基本計画により、2027年と2028年にそれぞれ540メガワット、2029年に600メガワット規模の長周期蓄電池が導入される。送電網にグリッドフォーミング設備を設置する事業者は、定められた運用基準を守らなければならない。 技術の流れは韓国だけのものではない。オーストラリアや欧州、米国はグリッドフォーミングの実証を先行して進めてきた。韓国内でも韓国電力の電力研究院や電力取引所、大学、ベンチャー企業が済州を舞台に実証を続けてきた。政府の今回の義務化は、その成果を制度に取り込む措置だ。 ◆ 蓄電池が「倉庫」から「安定装置」へ 今回の決定の意味は、蓄電池の役割の変化にある。これまで蓄電池貯蔵装置は、電気を貯めて取り出す箱のように見なされてきた。グリッドフォーミング機能が加われば、その位置づけが変わる。電気を蓄えるだけでなく、電力網の周波数と電圧まで支える。つまり、倉庫が安定装置を兼ねるわけだ。 新たな市場も開ける。電力網の「慣性」が売買可能な商品になりうるからだ。慣性を供給する資源、瞬時に応答する予備力に値段をつける市場である。韓国グリッドフォーミングのカン・ジソン代表は以前、「韓国でも慣性資源や超高速応答予備力の市場が生まれるほかない」と述べていた。 産業界にとっては追い風だ。政府が定めた性能要件は、事実上の技術基準になる。国内のインバータメーカーがこの基準を満たしながら技術を蓄えれば、海外市場へ進む足がかりになる。グリッドフォーミングは世界共通の課題だからだ。政府も国内企業の海外競争力を後押しすると予告している。 残る課題は明確だ。性能要件をさらに磨き、検証体制を整え、実証を広げる必要がある。慣性と予備力に正当な価値を与える市場設計も続かなければならない。イ・ジェシク気候エネルギー環境部電力網政策官は、グリッドフォーミングの性能要件を今後さらに強化していくと明らかにした。再生可能エネルギーが主力となる電力網は遠くない。その電力網が揺らぎなく回るかどうかは、今敷いている技術にかかっている。 ...

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ごみの直埋立て禁止、焼却場紛争解決への糸口を探る

条例は現実を先行した。袋のまま埋め立てる直埋立てが首都圏で今年1月1日から禁止され、いまやごみは焼却するか再資源化したうえで残った残渣だけを埋め立てることになった。問題は、そのごみを受け止める焼却・資源循環施設の整備が各地で止まっていることだ。 国民権益委員会は24日午後、ソウルの大韓商工会議所議員会議室で「持続可能な資源使用のための公聴会」を開く。中央・地方政府、学界、市民社会、国内外の専門家が一堂に会する。7月1日に民選9期の地方政府が発足し、直埋立て禁止が2030年に全国へ拡大される日程が目前に迫るなかでの場だ。 ◆ 規制は先行し、施設は止まった 直埋立て禁止の趣旨は明確だ。埋立地の寿命を延ばし、温室効果ガスを減らし、捨てられていた資源を再び回収しようというものだ。環境面では逆らえない方向である。だが政策の前輪である規制は回っている一方、後輪である処理インフラが追いついていない。 数字がその隔たりを示す。ソウルが2024年の1年間に首都圏埋立地へ送った生活ごみは約21万トンで、全発生量の19%に達した。京畿道は1日4735トンのうち約641トンを直埋立てしてきた。禁止後はこの量をすべて焼却と再資源化に回さなければならない。しかし公共焼却施設の拡充は、その大半が2027年以降に先送りされている。 空白を埋めるのは民間だ。公共施設が足りないソウルの自治区は、管外の民間処理施設へごみを送らざるを得ない。処理単価は高く、運搬費まで上乗せされる。発生した場所で処理するという廃棄物管理の基本原則が揺らいでいる。「遠征焼却」という言葉が出てくる背景である。 ◆ 対立の根は不信だ 施設が止まった本当の理由は、金でも技術でもない。信頼の問題だ。ソウル市麻浦区では、新規焼却場建設をめぐって行政と住民が長く対立してきた。住民は前処理だけでもごみの相当量を減らせると主張し、ソウル市は性状分析の結果、その比率は大きくないと反論した。同じ施設をめぐって事実関係から食い違った。結局、今年3月に焼却場建設計画は撤回された。 環境影響評価で安全性が証明されても、拒否感はなかなか収まらない。焼却場と選別場はいまなお忌避・嫌悪施設として受け止められている。どこに置くかの段階から対立が爆発する構図だ。専門家らは、その火種を計画初期段階での対話不足に見いだす。決定を先に置いて住民を説得しようとするトップダウン方式が不信を強めるという見立てだ。 直埋立て禁止が首都圏から先に始まったのは偶然ではない。埋立て依存度が高く、対立が最も鋭く表れる場所だからだ。首都圏での成否は、2030年の全国拡大の予告編になる。直埋立て依存度が高い湖南圏、立地対立が激しい大邱・慶北も、同じ難所を前にしている。首都圏で答えを見いだせなければ、同じ衝突が全国で繰り返される。 直埋立て禁止の施行以後は、生活ごみを焼却または再資源化したうえで残った残渣だけを埋め立てることになる。写真は処理待ちの廃棄物の山。 焼却・資源循環施設の拡充の必要性が高まっている。写真は廃棄物が積まれた処理場の全景。 (出典=ソリューションニュース マグニフィック) ◆ 熟議が施設をつくる 解決の手がかりは、すでに国内外の現場にある。京畿・平沢の資源回収施設は、住民の望みを先に聞くボトムアップ型のアプローチで対立を和らげた事例として挙げられる。施設に便宜空間を設け、地域住民の利用特典を与えると、忌避施設は人が訪れる空間へと変わった。 海外には、施設そのものを都市の資産へと変えた例もある。オーストリア・ウィーンのシュピッテルアウ焼却場は独特の外観で観光名所となり、デンマーク・コペンハーゲンの焼却場は屋根をスキー場として開放した。施設を隠すのではなく、見せて、その便益を地域と分かち合う発想の転換だ。 制度設計の教訓もある。ドイツは未処理廃棄物の埋立てを禁止するまで10年以上の準備期間を設けた。規制期限を先に固定する前に、廃棄物を安定化・燃料化する処理施設を整えたのである。インフラなしに期限だけを前面に出した政策がどれほどの混乱を招くか、現在の現実が逆説的に示している。 今回の公聴会が注目されるのは、この点にある。国民権益委は、葛藤調整と集団民願の予防を担う機関だ。東京都立大学の長野元樹准教授は、地方政府が熟議を活用して対立を解いた事例を発表する。忠南・牙山市は、廃棄物処理過程で住民受容性を高めた経験を直接紹介する。学界と市民社会の専門家も加わり、政府横断の合意形成を模索する。 丁一然・国民権益委員長はあいさつで、環境政策について「担当公務員にとっては骨の折れる説得の過程であり、住民にとっては生活の基盤が懸かった敏感な問題だ」と述べた。さらに「対立の声の背後に隠れた住民の真心と懸念に耳を傾け、十分に議論する熟議を経てこそ、受容性の高い合意に至ることができる」と強調した。 直埋立て禁止は、ごみをどう埋めるかの問題ではない。その責任を誰が、どう分かち合うかの問題だ。規制は始まったが、それを受け止める器はまだ空のままである。その器を満たすのは、より速い行政ではなく、より深い対話であることを、今回の議論は示している。

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