トランプ政権、ドローン関税100%、韓国産は条件付き15%上限

米国は輸入ドローンに最大100%の関税の壁を設けた。世界市場を席巻する中国製を狙い撃ちした措置で、韓国製には条件付きで15%上限が適用された。 トランプ大統領は13日(現地時間)、無人航空システム(UAS)と関連部品に関税を課す布告に署名した。通商拡大法232条に基づく措置で、特定の輸入品が国家安全保障を脅かすかを検討し、関税を課す条項だ。 鉄鋼と自動車に続き、ドローンが安全保障品目に指定された。ホワイトハウスは、ドローンが現代戦と米軍作戦の核心技術だとして、関税が米国のドローン産業と防衛産業の基盤を守り、雇用を生み出すと説明した。 ◆ 25kg超または熱画像機能なら100% 関税率はドローンの大きさと機能で分けられる。ホワイトハウスは、最大離陸重量25kgを超えるドローンと熱画像機能を備えたドローンに100%の従価関税を課すと明らかにした。該当ドローンの充電・待機装置であるドッキングステーションや一部の核心部品にも同じ税率が適用される。 小型で安全保障上の機微な機能がないドローンと部品には25%が課される。熱画像とは、暗闇の中で熱を感知して人や物体を識別する機能で、軍事・監視用途と結びつくため安全保障品目に分類された。 施行時期は2段階に分かれる。100%関税は21日後の米東部時間9月3日午前0時1分から発効する。安全保障上の感度が低い部品への25%関税は、企業が生産施設を米国へ移す時間を与えるため、署名180日後の来年2月9日から適用される。 ◆ 韓国製15%上限、条件付き 同盟国には例外が設けられた。韓国と欧州連合、日本、台湾、スイス、リヒテンシュタイン産のドローン・部品は、既存の基本関税を含む総関税率が15%を超えないよう上限が設定された。英国製は10%だ。 ただし、上限には条件が付く。主要部品と技術が米国または協定締結国で生産されたという要件を満たしてはじめて、15%上限が適用される。部品の原産地が条件を外れれば、上限は保証されない可能性がある。韓国のドローン業界が中国製部品への依存を減らすべき理由だ。 トランプ政権は、海外サプライチェーンへの依存を措置の背景に挙げた。ラトニック商務長官は、調査の結果、外国製ドローンの米国市場浸透率がかなり高く、米国がドローンと部品を海外に過度に依存していることが判明したと述べた。米国のドローン産業の生産能力だけでは、安全保障需要を満たすのが難しいという判断も含まれている。 ◆ 中国を直撃、韓国には機会であり宿題 狙いは中国だ。布告に中国の名は直接は記されていないが、世界最大のドローン生産国である中国を標的にした措置とみられる。 深圳に本社を置くDJIは、昨年の米国商用ドローン市場の約70%を占めた。100%関税が発効すれば、DJI製品の価格競争力は大きく揺らぐ。ブルームバーグは、関税が中国ドローン業界に相当な打撃を与えうると分析した。 韓国にとっては対照的だ。中国製が押し出される米国市場の空白を、韓国製ドローンが埋める機会という見方がある。15%上限が中国製に比べて価格面の優位を生み出す可能性があるためだ。韓国政府も昨年、米商務省に提出した意見書で、特定国家の少数企業がドローン市場を支配していると指摘し、同盟国間のサプライチェーン協力強化を提案していた。 韓国国内のドローン産業は、モーターやバッテリー、飛行制御部品のかなりの部分を中国製に依存している。15%上限の原産地要件を満たすには、部品の国産化と供給網の多様化が先決課題とされる。完成品の輸出機会が開かれても、核心部品を中国に依存していては上限の恩恵を十分に受けにくいとの指摘もある。 国内市場環境も変数だ。韓国の商用ドローン市場でも中国製の比重は大きかっただけに、米国の関税措置が国内の部品・完成品の国産化議論に火をつけるとの見方が出ている。防衛産業や災害対応、物流配送へとドローンの活用が広がる流れの中で、安全保障と直結する核心部品の自立が政策課題として浮上したという分析だ。 米国のドローン関税は、グローバル供給網再編の号砲だとの評価もある。半導体やバッテリーに続き、ドローンまで安全保障品目に組み込まれ、部品の原産地をめぐる競争が産業政策の変数として浮かび上がっている。

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グーグル、Gemini 3.7 Flash発表…性能向上で価格は半額に【テックナレッジNOW】

人工知能競争の焦点が性能から価格へ移りつつある。グーグルが新モデル「Gemini 3.7 Flash」を発表し、性能を引き上げながら利用料を半額に引き下げた。前作の3.6 Flashを公開してから3週間後に出た後継モデルだ。 ジェミナイ3.7フラッシュ公開(写真=グーグル) Gemini 3.7 Flashは、コーディングとエージェント作業に重点を置いたモデルだ。エージェントとは、人が目標だけを与えれば複数段階の作業を自動で処理する人工知能を指す。資料を探し、文書を作成し、プログラムを修正する作業まで自らつなげて行う。 Flashは、グーグルのGemini製品群の中で速度と価格を重視した実用型ラインだ。最高性能モデルより軽量だが、安価なため実際のサービスで最も多く使われる。グーグルは今回のモデルを「最も賢い仕事用モデル」と紹介した。 Gemini 3.7 FlashとClaude Sonnet 5、GPT-5.6 Terraなど主要AIモデルのコーディング・推論・エージェント・長文理解性能を比較したベンチマーク結果。(出所=グーグル) 何がどれほど良くなったのか 最大の改善点はコーディング能力だ。ソフトウェアの不具合を見つけて修正する能力を測る評価(DeepSWE)で65.3点を獲得した。前作は49.0点だった。実務レベルのコードを作る評価(FrontierCode)でも43.6点となり、前作の34.4点を上回った。 ソフトウェアエンジニアリング性能を評価するDeepSWE 1.1で、Gemini 3.7 Flashはコスト対効果の高い性能を示した。(出所=グーグル) ホームページのようなウェブ画面を作る能力も向上した。利用者が2つのモデルの成果物を見比べ、より良い方を選ぶ方式でつける順位で、前作より50点高いスコアを記録した。図や設計の下書きを見せると、それをよく似た画面として再現する精度が高まったということだ。 金融や法律、生命科学のように専門知識を要する分野でもスコアが上がった。複雑な文書を読み内容を把握する評価では34.0点となり、前作の22.0点との差を広げた。実際の企業業務をどれほど処理できるかを測る評価でも17.0点から30.4点へと大幅に上昇した。まだ満点には遠いが、改善幅は大きい。 グーグルが公開した活用事例は、その変化を具体的に示している。文章で説明を入れるだけで、キャラクターやアイテムを即座に作って組み込む3Dゲームができあがった。指示ひとつで動くホームページのトップ画面を完成させた事例もある。数百ページの年次報告書を、図表が動くウェブ文書に変えるデモも披露された。 一度で狙い通りの結果を出す割合が高まった点も、開発現場では意味が大きい。人工知能が作ったコードに誤りがあれば、人が修正するよう再度指示しなければならない。この繰り返しが減れば、開発時間と利用料の両方を抑えられる。グーグルは新モデルが行き詰まった状況では自ら迂回路を探し、指示が曖昧なら問い返す方向に改善したと説明した。 ...

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デルタ航空機内に偽Wi-Fi出現…乗客情報を狙う

8月10日(現地時間)、米ラスベガス発アトランタ行きデルタ航空591便の機内で、正規のWi-Fiを装った偽ネットワーク「Delta WiFi Fast」が出現した。客室乗務員は機内Wi-Fiを30分間停止し、デルタ航空と連邦当局が調査に入った。 手口はセキュリティ業界で「イーヴィル・ツイン(邪悪な双子)」と呼ばれる。正規と同じ名前の偽Wi-Fiを、より強い信号で飛ばして接続を誘導し、接続者の情報を盗み取る方式だ。 乗客199人と乗務員6人は無事で、航空機の運航システムにも影響はなかった。事件は、世界最大のハッカー会議「DEF CON」が終わった直後、参加者が乗った便で発生した。 カフェや空港、ホテルの無料Wi-Fiも同じ危険にさらされている。見知らぬWi-Fiでの金融取引は避け、接続時にはVPNを使い、自動接続をオフにしておくことが基本的な防御策とされる。 8月10日(現地時間)、米ラスベガス発アトランタ行きデルタ航空591便の機内で、正規のWi-Fiを装った偽ネットワーク『Delta WiFi Fast』が出現した。デルタ航空と連邦当局が調査に入った。(写真=ソリューションニュースAI画像イラスト) デルタ航空は10日(現地時間)、ラスベガスからアトランタへ向かっていた591便の機内で、正体不明の偽Wi-Fiが現れたと明らかにした。操縦士は地上管制に対し、ある乗客が機内の正規Wi-Fiを装った詐欺ネットワークを作成したと報告した。デルタ航空は連邦捜査機関および航空規制当局とともに事実関係を調査していると説明した。 ◆ 偽Wi-Fi「イーヴィル・ツイン」 偽Wi-Fiの手口は、セキュリティ業界で「イーヴィル・ツイン」、つまり「邪悪な双子」攻撃と呼ばれる。正規のWi-Fiと同じ名前の偽アクセスポイントを作り、信号強度を本物より強くして飛ばす方式だ。スマートフォンやノートPCは通常、より強い信号側へ自動的に接続するため、利用者は偽物と気づかずに接続してしまう。 いったん偽のネットワークにつながると、やり取りされる情報は攻撃者の手を通る。IDやパスワード、カード番号などの機微情報が流出する可能性がある。機内に現れた偽ネットワーク名は「Delta WiFi Fast」で、正規の機内Wi-Fiと誤認させるよう巧妙に名付けられていた。 問題は、偽Wi-Fi攻撃に特別な技術が必要ない点だ。セキュリティ点検用として市販されている機器やソフトウェアが悪用されれば、そのまま攻撃ツールになる。専門家たちが公共の場のWi-Fiに繰り返し警戒を呼びかける理由だ。 本物のWi-Fi接続を妨害する信号が同時に使われると、攻撃はさらに凶悪になる。正規のネットワークが使えない間、乗客が唯一つながる偽のネットワークへ誘導される形だ。デルタの件でも、正規Wi-Fiが妨害を受けた可能性を示す状況が操縦士のメッセージに記されていた。 ◆ Wi-Fiを停止した30分 機内の状況は迅速に収束した。客室乗務員が偽ネットワークに気づいた後、操縦士らは地上へ2回メッセージを送り、正規の機内Wi-Fiを約30分間停止した。偽の信号が本物を押しのけて乗客をだます状況を遮断するためだった。 デルタ航空は、航空機の安全にはまったく問題がなく、運航システムにも影響はなかったと強調した。機内Wi-Fi自体が侵害されたわけでもないと線を引いた。機内には乗客199人と乗務員6人が搭乗しており、管制塔に緊急事態は宣言されなかった。旅客機は予定どおりアトランタに到着した。 当局の調査は初期段階にある。米連邦航空局は、この件を把握して調べているとしつつ、機内Wi-Fiが侵害されても航空機の飛行安全システムには影響しないと明らかにした。誰が、なぜ偽ネットワークを作ったのか、実際に情報流出があったのかはまだ確認されていない。 ◆ ...

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ファルコン9ロケット18回目の再使用、スターリンク29機をまた打ち上げ

スペースXは11日午前11時58分(現地時間)、フロリダ州ケープカナベラル宇宙軍基地40番発射台からファルコン9ロケットを打ち上げた。スターリンク10-19ミッションで、改良型スターリンク衛星29機を地球低軌道へ送り込んだ。ロケットは発射台を離れた後、北東方向の航路に沿って上昇し、衛星は打ち上げ64分後に軌道へ投入された。 スペースXは11日午前11時58分(現地時間)、フロリダ州ケープカナベラル宇宙軍基地40番発射台からファルコン9ロケットを打ち上げた。 ファルコン9は1段ブースターを回収して再利用する再使用型ロケットだ。衛星を載せた2段を切り離した後、1段が自ら姿勢を制御し、地上または海上の無人船へ着陸する。打ち上げのたびにロケットを捨てていた従来方式とは異なり、同じ機体を繰り返し使うことでコストを抑える仕組みだ。 今回の任務に使われたブースターは18回目の飛行だった。有人宇宙船ミッションのクルー9、ファイアフライの月着陸船ブルーゴースト1号の打ち上げ、地球極軌道を回る民間有人飛行フラム2をはじめ、通信衛星の打ち上げやスターリンク任務などを幅広くこなしてきた機体だ。打ち上げから約8分後、大西洋上に待機していた無人回収船に着陸し、再び回収された。 打ち上げは1日延期された日程だった。もともとは10日に予定されていたが、気象条件のため中止された。米宇宙軍第45気象部隊は打ち上げ時間帯の天候良好確率を85%と予報しており、打ち上げは正常に実施された。 ブースターを18回も再使用することは、数年前までは想像しにくいことだった。スペースXは回収した機体を点検・整備して再び打ち上げる流れを標準手順として定着させてきた。ロケットの製造コストと準備期間を減らし、打ち上げ間隔を数日単位へと縮めた背景にある。 スペースXは11日午前11時58分(現地時間)、フロリダ州ケープカナベラル宇宙軍基地40番発射台からファルコン9ロケットを打ち上げた。 打ち上げ頻度は急速に高まっている。スターリンク10-19は今年93回目のファルコン9打ち上げであり、スターリンク専用としては72回目の打ち上げだ。8日にはカリフォルニア州バンデンバーグ基地からスターリンク衛星24機を打ち上げ、西海岸からの打ち上げは50回に達した。 軌道に載ったスターリンク衛星は1万939機と集計される。正常運用中の衛星は1万923機だ。累計打ち上げ数は1万2692機で、寿命を終えた1753機は大気圏に再突入して消滅した。人類がこれまでに作った衛星群の中で最大規模だ。 衛星が密集するほどサービス品質は向上する。スターリンクは地上通信網が届かない山間部や海上、災害地域にインターネットを提供する用途で使われている。衛星数が増えるほど信号遅延が減り、速度が安定する構造のため、反復打ち上げが事業の要とされる。 打ち上げられた衛星は、中緯度帯を担当する軌道面に配置された。人口が集中し、高速インターネット需要が大きい地域を狙った配置だ。衛星は打ち上げ軌道上に置かれた後、自身の推進装置で目標高度まで自力移動する。 スペースXは11日午前11時58分(現地時間)、フロリダ州ケープカナベラル宇宙軍基地40番発射台からファルコン9ロケットを打ち上げた。 迅速な打ち上げサイクルは宇宙環境への負担にもつながる。軌道上の物体が増えるにつれ、衝突リスクの管理が常時の課題となった。 現在、スターリンク関連では衝突の可能性が高い接近事例10件が追跡リストに上がっており、高リスクと判断される事例はないとみられている。寿命を迎えて再突入を控える衛星も5機確認されている。 残骸問題も指摘されている。5日には、昨年1月に打ち上げられたファルコン9上段推進体が1年以上にわたり地球と月の間を漂った後、月の裏側に衝突した。時速8690キロでアインシュタイン・クレーター付近に落下したと伝えられた。 衛星インターネット市場の競争も激しくなっている。アマゾンをはじめとする後発企業が独自の衛星網構築に乗り出しているが、打ち上げ手段と打ち上げ頻度では大きな差があると評価される。衛星網事業の勝敗は、ロケットをどれだけ頻繁に打ち上げられるかで決まるという意味だ。 韓国の宇宙産業にも示唆は大きい。再使用によって打ち上げ単価を下げた事業者が市場を主導する中、衛星を作っても運搬手段を確保することが事業継続性に直結している。 国内の衛星企業は今も海外の打ち上げロケットに席を借りて衛星を打ち上げる立場にある。11日に公布された宇宙開発振興法の改正で、国内の反復打ち上げ許可手続きが簡素化されたことから、打ち上げ頻度を高める能力の確保が次の課題として挙げられている。

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27年ぶりの欧州皆既日食……韓国で見る方法

12日(現地時間)にロシア・シベリア北東部で始まり、グリーンランドとアイスランド西端を経てスペインを横断する皆既日食が起こる。ヨーロッパ本土基準では1999年以来、27年ぶりだ。 太陽が完全に隠れる皆既は、幅290km(180マイル)の「皆既食経路」の中でしか見られない。経路の外では、太陽の一部だけが隠れる部分日食として見える。 日食の全過程は約2時間続くが、太陽が完全に隠れる時間は2分余りにすぎない。経路の中心線に近いほど、その時間は長くなる。 皆既食のときだけ、太陽の外側の大気層であるコロナを肉眼で見ることができる。その瞬間を除くすべての区間では、専用の日食めがねが必要だ。 韓国では観測できない。米国のエクスプロラトリアムなどが望遠鏡映像をオンラインで生中継する予定だ。 2024年4月8日月曜日、米国テキサス州ダラスで観測された皆既日食の様子。写真提供:NASA / キーガン・バーバー(Keegan Barber) 12日、ヨーロッパの空で皆既日食が進行する。ヨーロッパ本土で太陽が完全に隠れる現象が観測されるのは、1999年以来27年ぶりだ。 月の影は、ロシア・シベリア北東部の辺境地から出発する。グリーンランドの氷床を通過し、アイスランド西端をかすめ、北大西洋を渡ってスペイン北部沿岸に上陸する。イベリア半島を北から南へ横断し、地中海へ抜ける経路だ。 ◆ 皆既食経路の内と外、昼と夜の違い 皆既日食とは、月が太陽を完全に覆い隠す現象だ。地球から見ると月と太陽の大きさがほぼ同じであるために起こる、ほとんど偶然に近い条件である。 月の影が通過する帯を皆既食経路という。幅は290km(180マイル)だ。経路内に入ってこそ、太陽が完全に消える光景を見ることができる。経路から外れると、太陽の一部だけが隠れる部分日食にとどまる。 両者の違いは大きい。部分日食では太陽の一部が残るため、空は暗くならない。皆既食では真昼に夜が訪れる。星が見え、気温が下がる。 観測時間は場所によって異なる。経路の中心線に近いほど、太陽が隠れた状態が長く続く。日食全体の過程は約2時間続くが、完全に隠れる区間は2分前後にすぎない。 月の影がいくつもの時間帯を通過する点も変数だ。観測地の現地時刻を事前に確認しなければ、2分だけのピークを逃す可能性がある。Timeanddateのようなサイトは、場所ごとの皆既食の開始・終了時刻と継続時間を示す地図を提供している。 ◆ 肉眼で見られる唯一の瞬間、コロナ 2017年8月21日月曜日、米国オレゴン州マドラス上空で発生した皆既日食の間に観測された太陽コロナ。写真提供:NASA / オーブリー・ジェミニアーニ(Aubrey Gemignani) 皆既日食が天文観測で特別視される理由はコロナにある。コロナは太陽を取り巻く外側の大気層だ。温度は100万度を超えるが、太陽表面よりはるかに暗いため、普段は強い日差しに紛れて見えない。 ...

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アップル、iPhoneに中国製メモリーを試験搭載…残る関門はホワイトハウス

世界で最も厳しい部品調達先とされるアップルが、中国製メモリーを試験導入の段階に置いた。成否を問わず、米中半導体の壁の前に立つビッグテックの悩みを凝縮して示す場面だと評価されている。 ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は9日(現地時間)、アップルがiPhoneやMacBookをはじめとする複数の製品群に、長鑫存儲科技(CXMT)のメモリチップを適用できるか試験していると報じた。アップルは中国で販売する一部製品に部品を先行搭載する案を念頭に、CXMTとの供給協議を始めたが、協議はまだ初期段階と伝えられた。 試験対象のDRAMは、機器が作業中の情報を一時的に保存する短期記憶装置で、スマートフォンやノートパソコンに必ず搭載される核心部品だ。 人工知能(AI)データセンターがメモリー需要を吸い上げ、世界的に供給不足と価格上昇が進む中、アップルはメモリー価格の上昇を理由に世界各地で製品価格を引き上げてきた。 ティム・クック最高経営責任者(CEO)は先月末の決算発表で、非常に深刻な供給制約に直面しているとし、先端半導体とメモリー不足を成長鈍化の要因として直接挙げたこともある。 需要はあるのに部品が確保できず販売できない状況が続くなか、これまで排除してきた中国製品まで選択肢に載せる流れとみられる。ノートパソコンメーカーのHPとエイサーはすでに米国外で販売する機器にCXMTメモリーを使っており、来年の数量を増やすための協議を進めているという。 現在進んでいる手続きは技術検証にあたる。供給先を生産網に組み込む前に、チップの性能と安定性を確認する認証段階であり、試験合格が直ちに購入契約を意味するわけではない。アップルとCXMTの双方とも、関連コメントは出していない。 価格交渉も順調ではないようだ。アップルはこれまでCXMTを追加供給先として接触し、より低い価格を引き出そうとしたが、思うようにはいかなかった。供給不足局面でCXMT製品の価格もグローバル競合と同水準まで上がり、一部製品はサムスン電子やSKハイニックス、マイクロンより高く取引されているという。安さよりも、数量の確保自体が目的になった交渉との見方が出ている。 取引成立にはワシントンの関門を越える必要がある。米国の連邦規定は、米企業がCXMTと製品仕様を協議したり、技術を移転したりする行為を禁じている。 アップルが購入できる製品は、別途の技術協議を必要としない規格化された汎用品に限られ、WSJはこの規制が実質的にアップルのカスタムチップ注文を妨げていると指摘した。取引そのものにもホワイトハウスの承認が必要だ。 政界からの反対も表面化している。米下院中国特別委員会のジョン・ムレナ委員長(共和)とジョージ・ホワイトサイツ議員(民主)は先月、ハワード・ラトニック商務長官に対し、アップルの中国製メモリー使用を阻止すべきだとする書簡を送った。中国企業がアップルとの取引を通じて技術水準を高め、その能力が中国軍事力の強化につながりかねないとの懸念が込められている。 米国唯一の大手メモリー企業マイクロンも阻止に動いている。ニューヨーク州に新工場を建設中のマイクロンは、中国政府の支援を受ける企業が米ビッグテックの供給網に入るべきではないとして、政府に対し反対意見を表明してきた。 ティム・クックCEOが先月、商務長官と財務長官に会い、米国外向け販売製品に中国製メモリーを使えるよう要請した事実が伝えられて以降、両社の対立は一段と鮮明になった。 アップルの中国製調達の試みはDRAMにとどまらない。外信報道を総合すると、アップルは中国最大のNANDフラッシュメーカーである長江メモリー(YMTC)とも、ストレージ用チップ供給について交渉してきたという。ただしCXMTは米国防総省の中国軍関連企業リストに、YMTCは商務省の輸出規制リストに載っており、政治的負担は小さくないとみられる。 CXMTの成長スピードは韓国業界を緊張させる要因でもある。市場調査会社カウンターポイント・リサーチの集計によると、CXMTの第2四半期の世界DRAMシェアは金額ベースで7%まで上昇した。先月上海証券取引所に上場した初日の株価が460%急騰し、中国本土で時価総額1位になるほど、国内資本の期待も熱い。 中国政府の半導体自立政策と巨大な内需市場が後ろ盾となっているため、汎用DRAM市場では低価格の大量供給攻勢が続くとの見方が多い。ニール・シャー・カウンターポイントアナリストは、CXMTの3強入りは可能性の問題ではなく時期の問題だと評価した。 当面の波及効果は限定的との分析もある。アップルが購入しても、汎用品を中国販売機器に入れる程度にとどまる可能性が高く、CXMTは生産設備を事実上最大限に稼働させており、海外の大口顧客に回せる余裕は大きくないという。 先にCXMTチップを採用したHPとエイサーも、一部数量の確保にとどまった。高帯域幅メモリー(HBM)など先端製品では、韓国企業との技術格差がなお大きいとの評価が優勢だ。 韓国企業の対応方針としては、格差管理が最優先課題に挙げられる。汎用DRAMで中国の追い上げを根本的に封じるのは難しいだけに、HBMや次世代DRAMなど高付加価値製品で技術差を広げ、収益の柱を守る戦略が有効だとする分析が出ている。アップルをはじめとする大口顧客の中で、品質と供給安定性によってシェアを守ることも求められるとの指摘が続く。 象徴性は物量とは別だという指摘もある。部品検証が厳しいことで有名なアップルの認証手続きを通過すれば、CXMTの技術力へのお墨付きとなり、他の完成品メーカーの採用ハードルも下がりかねないためだ。 サムスン電子、SKハイニックス、マイクロンが分け合ってきたメモリー3強構図に、中国が割り込む兆しとなるのか、ホワイトハウスの判断とアップルの最終選択に注目が集まっている。

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エヌビディアの牙城に挑戦状、グーグルがTPUの秘密兵器を公開

AIチップ競争の戦線がハードウェアからソフトウェアへと広がっている。グーグルが社内だけで使っていたTPUの核心技術を外部に公開したためだ。 グーグルは、自社のAIチップTPU向け推論最適化ライブラリ「TPU Raiden(レイデン)」を開発者共有サイトのGitHubでオープンソース公開した。誰でも無料で使って修正できるApacheライセンスだ。半導体分析会社セミアナリシスは、9日(現地時間)に公開の事実を初めて伝え、「グーグルがTPUソフトウェアを次第に外部へ開放している」と指摘した。 ◆ AIの回答を作る核心技術を公開した まず用語を整理すると、TPUはグーグルがAI計算専用に直接設計した半導体だ。エヌビディアのGPUと同じ役割を担う競争チップである。推論とは、学習を終えたAIが実際に質問を受けて答えを生成する段階を指す。チャットボットが返答するその瞬間が推論であり、世界のデータセンター費用の大半がここで使われる。 レイデンの役割は、その推論過程における物流だ。AIが質問を読みながら作った一時的な記憶、いわゆるKVキャッシュをチップ間で素早く移動させる。 1台のコンピューター内でチップ同士が直接やり取りする機能、ネットワークの向こう側にある別の機器へ送る機能、今は使わない記憶を一般メモリーへ退避させる機能まで含まれている。グーグルは、まだ開発中の初期版であり、正式サービス向けではないと説明した。 ◆ 厨房の分業のように動くAI推論 レイデンの価値は、最近のAIサービスが動く仕組みと深く関わっている。AIが答えを作る過程は二つに分かれる。 質問全体を一度に読み込む段階と、答えを一文字ずつ書き進める段階だ。読む作業は計算量が多く、書く作業はメモリーを多く使うというように性質が異なるため、近年の大規模サービスではこの二つの作業を別々のチップ群に分担させる。 まるで厨房の分業のような構造だ。食材の下ごしらえ担当と調理担当を分ければ、それぞれの仕事に合った道具で速度を上げられる。だが、下ごしらえ担当が整えた食材を調理台へ素早く渡せてこそ、分業の利点が生きる。AIでその食材に当たるのがKVキャッシュで、それを運ぶ役割を担うソフトウェアがレイデンだ。 エヌビディア陣営には、同じ役割を担う「NIXL」がすでに定着している。企業がAIサービスを動かす際に広く使う公開ツールであるvLLMなどに、標準で組み込まれている。レイデンがこうしたツールに統合されれば、エヌビディア機器でサービスを運用していた企業が、大きな改修なしに同じ作業をTPUへ移せる道が開かれる。 ◆ チップは売らなくても生態系は開く グーグルはTPUをチップ単体で販売したことがない。利用するにはグーグルクラウドを経由する必要があり、TPUをうまく動かすソフトウェアも、検索やGeminiなど自社サービスに合わせて社内にとどめてきた。流れが変わったのはここ1年ほどだ。グーグルはAnthropicにTPU100万個を供給する契約を結び、モデル競争の最大のライバルであるOpenAIまでも、一部の作業でTPUを使い始めた。 外部顧客が増えた分、公開された道具が必要になったという計算が、開放の背景にあると分析される。チップ性能が優れていても、扱えるエンジニアや文書、ツールがなければ企業は慣れたエヌビディアから離れない。見慣れず文書もない技術に縛られたくないというのが、TPU導入を阻んでいた代表的な反論であり、レイデン公開はその壁を崩す一歩とみられている。 限界も指摘される。レイデンはTPU専用であり、TPUを借りて使う顧客でなければ利用する機会がない。開発者コミュニティで、船を持ち込んだ人だけが使える舵輪のようだという皮肉が出るのはそのためだ。エヌビディアは、自社GPUがなお一世代先を行っており、あらゆるAIモデルをどこでも動かせる唯一のプラットフォームだと主張してきた。 韓国の半導体業界とも無関係ではない構図だ。TPUのようなAIアクセラレーターにも高帯域幅メモリー(HBM)が大量に使われるため、演算チップ競争がエヌビディアの独走から多極化しても、メモリー需要は続くとの見方が出ている。どの陣営が先行しても、演算チップの隣にはメモリーが必要だからだ。 10年にわたって積み上げられたエヌビディアのソフトウェア生態系を、グーグルが一つずつ公開する戦略で追い越せるかが、残る注目点だ。AIチップの勝負は性能表の競争を越え、開発者にどれだけ使いやすくできるかの争いへ移っているという評価が出ている。 写真提供:ソリューションニュース画面キャプチャ

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釜山まで襲った深刻な干ばつ…南部の水不足解決策は

南部地方の水事情が悪化している。政府が発表した8月の干ばつ予・警報によると、先月1日時点で全国48の市・郡で気象干ばつが進行している。釜山広域市と金海市、蔚州郡には「警戒」段階の深刻な干ばつが現れている。 過去6か月の全国累積降水量は603.0㎜で、平年(1991~2020年)の82.3%にとどまった。慶北南部と慶南には「注意」段階の通常の干ばつが、釜山広域市・金海市・蔚州郡には「警戒」段階の深刻な干ばつが示された。 不足していたのは雨の量そのものよりも、その降り方だった。地域によって累積降水量は平年比62.5%から99%台まで差が開いた。 ◆ 漢江はあふれ、洛東江は干上がる 過去6か月(’26.2.2.~8.1.)の全国累積降水量の現況 (出典=気候災難管理課)全国の多目的ダム19か所の貯水量は例年の104.3%で、全体数値だけを見ると安定している。だが中身を見ると状況は異なる。漢江流域のダムは例年の121.1%まで水が満たされた一方、洛東江流域は84.4%、蟾津江流域は75.2%にとどまった。 生活・工業用水を担う用水ダム12か所の貯水量は、例年の66.1%にすぎない。洛東江と蟾津江流域だけで、多目的ダム11か所と用水ダム10か所が例年以下の水準を示している。 農業用貯水池の状況はさらに悪い。3日時点で全国平均の貯水率は53.2%で、平年の76.1%水準にとどまった。 慶南の貯水率は39.6%まで下がった。全北も44.6%にとどまった。平年の半分ほどの水で秋の農作を準備しなければならない状況だ。 多目的ダムは生活・工業・農業用水の供給と洪水調節を同時に担い、用水ダムは特定地域への水供給に特化した施設だ。用水ダムの貯水量不足は、その地域の水供給の余力がそれだけ細くなったことを意味する。 国内で水事情が極端に分かれる現象は、気候変動による降水の偏在が原因と分析される。特定の流域に雨が集中し、他の流域は干上がる流れが年々鮮明になっているという見方が出ている。 干ばつは年間の総降水量より、降水の分布に左右される。量が同じでも、ある流域に偏れば別の流域は乾く。水管理の単位を行政区域ではなく流域として見るべきだという考えに力が集まる理由だ。 ◆ 運門ダムは「深刻」…河川水を引いてしのぐ ダムごとの危機段階も南部に集中した。運門ダムは「深刻」、密陽ダムと蟾津江ダムは「警戒」、星徳ダム・安東ダム・泣河ダム・永川ダム・平林ダムは「注意」段階だ。8か所すべてが嶺南・湖南地域の水源だ。 干ばつ危機段階は、関心、注意、警戒、深刻の順に高まる。「深刻」は、通常給水が揺らぎ得る最後の段階だ。 それでも水道供給に支障はない。給水体制をあらかじめ調整した結果だ。運門ダムは洛東江と琴湖江の河川水を引き込み、不足分を代替供給している。密陽ダムと蟾津江ダムなど残るダムは、農業用水と河川維持用水を減らす方式で給水体制を段階的に調整中だ。 政府の対応も速くなっている。行政安全部と気候エネルギー環境部、農林畜産食品部、気象庁など関係機関は6日、猛暑・干ばつへの対処状況点検会議を開き、機関別の用水供給対策を確認した。南部地方を中心に農業用水の確保策が集中的に議論された。南部地域では河川水を利用した貯水池への給水、用水路への直接給水、給水車の動員などの対策が進められている。 金容均・行政安全部自然災難室長は「関係府処と緊密に協力し、全国の干ばつ状況を綿密に点検し、干ばつの懸念地域を先制的に管理するなど、国民被害の最小化のため全力を尽くす」と述べた。 ◆ 解決策は水の受け皿の多様化と需要管理 応急給水でしのぐやり方には限界があるとの指摘が出ている。ダム1つ、流域1つに頼る給水構造から脱し、流域間を結ぶ連携体制が構造的な代案として挙げられる。洛東江の河川水で持ちこたえる運門ダムの事例は、連携供給が実際に機能していることを示している。 水を節約する需要管理も課題として取り上げられる。水使用の大きな部分を占める農業用水から手を入れるべきだという見方が多い。水を入れる時期と量を調整する節水灌漑、老朽化した用水路の整備による漏水削減が代表的な手段だ。 雨水貯留施設や下水再利用のような代替水資源の確保は中長期課題とされる。貯水池のしゅんせつで貯水容量を増やす案、地下水と河川水を組み合わせて使う統合水管理も代案リストに挙がっている。 給水体制の調整過程で農業用水の削減は避けられないため、農家の被害を減らす補完策も同時に整えるべきだとの声も出ている。南部の大都市が「警戒」段階に入った状況で、家庭と産業現場の双方が水使用を減らす努力が必要な時期だと評価される。 ...

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SKハイニックス54兆ウォン投資、龍仁Y2・清州M17が切り開くAIメモリー増設戦争【解説】

SKハイニックスが去る8月7日の取締役会で、龍仁第2ファブ「Y2」に35兆2000億ウォン、清州のNANDファブ「M17」に19兆1000億ウォンなど、約54兆ウォンの投資を確定した。 これは、6月に発表した龍仁600兆ウォン、清州100兆ウォンの中長期投資戦略の、最初の大規模な実行段階である。 Y2は2029年6月、M17は2028年12月に初のクリーンルーム稼働を目標とする。龍仁半導体クラスターの完成時期は、当初の2045年から12年早めた2033年へと再設定された。 AIメモリー需要をめぐっては、構造的成長論と供給過剰への警戒論が対立している。長期供給契約を基盤にした需要連動型の投資執行、電力・用水の2段階インフラ先行整備、専門人材の育成が、今回の投資の成否を左右する重要課題とされる。 SKハイニックスが清州に建設予定のM17ファブの鳥瞰図(写真右側にあるオレンジ色の屋根の建物がM17) ■ 今何が起きているのか SKハイニックスが龍仁と清州に新たな半導体工場を同時に建設する。会社は7日の取締役会決議を経て、龍仁「Y2」と清州「M17」ファブの建設にそれぞれ35兆2000億ウォン、19兆1000億ウォンなど、約54兆ウォンを投資することを決めた。 6月に公表した龍仁半導体クラスター600兆ウォン、清州生産拠点100兆ウォン規模の中長期投資戦略が、具体的な実行段階に入ったことになる。 Y2は、龍仁クラスターに順次造成される4期ファブのうち2番目にあたる。延べ面積34.1万坪規模のDRAM生産拠点で、HBM(高帯域幅メモリー)をはじめとする次世代DRAMを製造する。来年7月に着工し、2029年6月に初のクリーンルームを開く。 投資は2031年10月まで執行される。会社は当初2045年だったクラスター完成時期を12年早め、2033年までに4期ファブをすべて建設する目標を掲げており、Y2はその日程を支える第2段階となる。 清州M17はNAND専用ファブだ。延べ面積20.6万坪規模で、来年2月に着工し、2028年12月に初のクリーンルームを稼働する。清州キャンパスにはすでにM11、M12、M15がNANDを生産しており、既存ファブとの連携が容易で、敷地や電力・用水もかなり確保されている。最も早く建てられる場所を選んだというのが会社の説明だ。 ■ 意味の分析 今回の決定は、メモリー産業の競争軸が技術から生産能力へと広がったことを示している。SKハイニックス自身も「AI時代には技術競争力だけでは十分ではなく、顧客が必要とする時点に必要な量を供給できる能力こそが競争力だ」と明言した。 HBMで技術優位を確保した同社が、今度は供給量の面でも主導権を固めるという意味だ。 (出典=SKハイニックス) 需要見通しが投資の根拠となっている。市場調査会社オムディアは、DRAMとNANDの需要が昨年から2030年まで、両市場とも年平均19%の成長率を維持すると予測した。世界半導体市場統計(WSTS)は、今年の世界半導体市場が1兆5000億ドルを超え、メモリー市場も前年に比べ大きく拡大すると見通している。 1〜2年周期で好況と不況を繰り返してきたメモリー産業が、AIインフラ投資を追い風に構造的成長局面へ入ったという判断が、54兆ウォン投資の土台にある。 NANDの位置づけの変化も読み取れる。これまでAIの恩恵はDRAMとHBMに集中していた。ところがAIサービスの拡大で企業向けSSD需要が急速に増え、AI推論過程でのKVキャッシュ保存需要まで加わり、NANDが新たな成長軸として浮上した。19兆ウォン規模のM17投資は、NANDをAI時代の第2の勝負所に据えるというシグナルだ。 ■ 分かれる見方 需要を見る目は分かれている。チェ・テウォンSKグループ会長は米メディアのインタビューで、「今後5年以内に生産能力を2倍に増やしても、顧客はそれでは足りないと言うだろう」と述べ、供給不足の持続を予想した。 マイクロンが市場予想を大きく上回る業績とともに、来年のHBM4供給量の大半がすでに契約済みだと明らかにした点も、楽観論に力を与えている。 反論も少なくない。グローバル投資銀行の一部は、AIインフラ投資とHBM需要がピークを過ぎる可能性への懸念を示し、その影響でサムスン電子とSKハイニックスの株価が調整を受けたこともある。 ...

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SpaceX 9億株ロックアップ解除も9%反発…初期投資家が売れなかった理由【解説】

現地時間6日、スペースXの従業員と初期投資家が保有する9億1150万株のロックアップが解除された。約1010億ドル(144兆ウォン)規模で、上場時に市場へ出た流通株数の2倍を超える。 スペースXの従業員と初期投資家が保有する9億1150万株のロックアップが6日(現地時間)に解除された。約1010億ドル(144兆ウォン)規模で、上場時に開放された流通株数の2倍を超える。 (写真=ウィキメディア・コモンズ) 「売り圧力が爆発する」と見られたその日、株価は逆に上昇した。史上最安値に沈んだスペースXで9億株を超える凍結株が解放されたが、市場が懸念した投げ売りは起きなかった。 米CNNやCNBCなどは、6日(現地時間)にスペースXの従業員と初期投資家のロックアップ期間の一部が終了し、9億1150万株が売買可能になったと報じた。 金額にして約1010億ドル(約144兆ウォン)に達する。6月12日の企業公開(IPO)で市場に放出された株式が全体の5%程度にあたる6億3900万株だったことを踏まえると、取引可能株数は一日で2倍以上に膨らんだ。 ◆ 凍結されていた9億株が解放されても売りは出なかった ロックアップとは、上場企業の内部者や初期投資家が一定期間株式を売却できないよう縛る仕組みだ。安値で株を取得した人々が上場直後に一斉に利益確定して撤退すれば株価が崩れ、新規の一般投資家だけが損をする可能性があるため、売り圧力を防ぐ安全装置とされる。 解除は売却できる資格が生じたことを意味するだけで、実際に売り注文が殺到する保証はない。ただ、通常は解除日前後に株価の変動性が高まる傾向があるため、市場は解除日程を重要な需給イベントとして注視してきた。 懸念と結果は食い違った。解除前日に14%急落し、史上最安値の108.27ドルで引けた株価は、物量が解放された当日に9%反発し、114.92ドルで取引を終えた。 反発の背景としては2つの解釈がある。株価が公募価格の135ドルを下回る水準まで落ち込んだため、初期投資家が安値での売却をためらい、手を出しにくくなったという分析が一つだ。 売ることはできても、売りたい価格がそれよりはるかに高いため、売り物が空白になったという見方である。解除直前の急落で悪材料が先に織り込まれ、値ごろ感から買いが入ったとの観測もある。 投資家の判断は分かれている。1株19ドルの時に2万5000ドルを投資したクリス・デナート氏は「ロックアップのせいで苦しい」とし、株価が下がる前に売りたかったと明かした。彼は50ドルを下回れば全株売却するつもりだが、上昇余地も大きいと見て様子見するとした。 一方で保有継続を選ぶ声も根強い。2024年に50万ドル分を買ったランス・ブライトスティーン氏は、130ドル台まで回復して初めて売却を検討すると述べた。フィリップ・ロード ビットコインジャパンCEOは10年先を見据えた長期投資だとして、当面売らない考えを示した。ただ、1日だけの反発で売り圧力が消えたとみるのは早いという慎重論もある。株価が回復基調に入った瞬間、先送りしていた売り注文が戻ってくる可能性があるからだ。 ◆ 大富豪を生んだ急騰ラリー、2か月もたたずに消えた スペースXのファルコン9ロケットが米フロリダ州ケープカナベラル宇宙軍基地から打ち上げられている。 (出典=スペースX) スペースX株の軌跡は、ジェットコースターに近かった。史上最大規模のIPOとして6月12日に公募価格135ドルで上場した直後、株価は取引時間中に225.64ドルまで急騰した。再利用ロケットと衛星通信サービス「スターリンク」を前面に出した宇宙の代表企業の上場に、投資熱が集中した結果だった。 一時は企業価値がマイクロソフトやアマゾンを上回り、約38%の持ち分を保有するイーロン・マスクCEOは、上場当日に純資産が1兆ドルを超えて世界初の「兆万長者」となった。 しかし上昇分は1か月あまりで消えた。投資心理が冷え込むと株価は公募価格を割り込み、今月4日の決算発表では売上高が予想を上回ったにもかかわらず、大規模投資に伴うコスト負担が意識され、下落に拍車がかかった。マスクCEOの純資産も今月2日時点で約6901億ドルまで縮小したと集計されている。 急騰と急落が凝縮された2か月をめぐっては、業績で検証される前に期待だけで押し上げられたバリュエーションが調整局面に入ったという見方が出ている。宇宙事業の成長性への期待と、今すぐ稼げるのかという疑念が、株価を挟んで綱引きをしている局面という評価だ。 収益構造をめぐる疑問も調整の背景とされる。スペースXの売上は衛星インターネットのスターリンクとロケット打ち上げ事業が牽引しているが、次世代大型ロケット「スターシップ」の開発に莫大な資金が投じられており、稼ぐだけ使う構造が続いている。投資が成果として戻ってくる時期を市場が確信できない限り、株価変動は大きくならざるを得ないとの分析が出ている。 ...

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光州軍空港敷地に800兆ウォンの半導体クラスター、9年かかる事業を4年で実現

光州軍空港の敷地82万6000㎡(250万坪)に、800兆ウォン規模の湖南圏半導体クラスターを造成する事業が急速に進んでいる。サムスン電子とSKハイニックスがファブを2基ずつ、計4基建設する計画だ。 光州軍空港の敷地82万6000㎡(250万坪)に、800兆ウォン規模の湖南圏半導体クラスターを造成する事業が急速に進んでいる。 政府は先月6日、大統領府のメガプロジェクト官民合同点検会議で、湖南圏半導体クラスターの敷地として光州軍空港一帯の826万㎡を確定した。龍仁半導体クラスターと湖南圏クラスターを同時に推進し、首都圏と湖南を結ぶ二大生産拠点を築く構想だ。 サムスン電子とSKハイニックスが半導体生産工場であるファブを2基ずつ、計4基建設する事業で、両社が示した投資規模は800兆ウォンに達する。軍空港の敷地は国有地であるため、土地収用の負担が少なく、平坦化がすでに終わっている点が選定理由とされた。 ◆大統領が委員長を務める特別委まで立ち上がった超高速推進体制 推進体制は1か月で骨格を整えた。政府は4日の国務会議で、半導体産業競争力強化特別委員会の構成・運営に関する内容を盛り込んだ「半導体産業競争力強化および支援に関する特別法」施行令の制定案を可決した。半導体特別委は、大統領が委員長を務め、経済副首相や科学技術情報通信部長官などが参加する全政府的なコントロールタワーだ。 企業の動きも速かった。サムスン電子とSKハイニックスの役員級・実務陣は、政府発表から1か月余り後の先月末、光州軍空港を相次いで視察し、敷地と交通網の条件を確認した。両社は全南光州統合特別市の関係者と投資計画を協議し、韓国電力公社・韓国水力原子力と電力・用水支援策についても話し合った。 自治体も実行組織を整えた。光州特別市は、敷地を管轄する光山区と、認可・基盤施設支援を担当する合同タスクフォースを構成した。自治体が認可を、中央政府が産業団地指定と敷地引き渡し、電力・用水・基盤施設を担う分業体制だ。 ◆9年かかる産業団地手続きを4年に短縮 スピード戦の核心は行政手続きの短縮だ。国土交通部は、韓国産業団地公団・韓国土地住宅公社(LH)とともに、開発制限区域の解除と国家産業団地開発計画の策定を並行して進める方針だ。通常9年以上かかる国家産業団地指定後の手続きを簡素化し、半分程度の4年に短縮する案も検討している。 産業通商部は今年中に事業施行者の選定とクラスター指定を終え、電力・用水の確保、認可手続きに入る予定だ。開発計画の策定と基盤条件の整備を順次ではなく同時進行に変えたことが、スピードの秘訣とされる。光州特別市が掲げる2030年6月の量産開始目標が可能だという見方が出ている背景でもある。 民形培光州特別市長は「湖南圏半導体クラスター造成事業は非常に速い速度で始まり、進行過程も驚くほど速い」とし、「稼働に入った半導体産業支援団など、実務支援体制を総動員して政府のスピード戦を抜かりなく支えていく」と述べた。 ◆スピード戦の成否は軍空港移転合意にかかっている 前提条件は、敷地として使われている軍空港の移転だ。光州特別市は、移転先として取り沙汰される務安郡との協議を急ぎ、早急にまとめる方針だ。 ただし、軍空港を受け入れる地域には騒音と安全への懸念が集中するため、住民が実感できる補償・支援策をめぐって合意を得ることが、事業全体の最大の関門とされる。第1戦闘飛行団と在韓米軍施設の移転協議も、合わせて解決すべき課題だ。 地域内外では、スピードを出すほど、移転地域の住民が参加する協議手続きの中で補償・支援案を早期に具体化し、対立コストを減らすべきだという声が出ている。 電力と用水も重要だ。半導体ファブは大規模な電力と工業用水を常時消費する施設であり、発電・送電網と用水供給体制を工場建設と同じ速度で整えなければ量産日程は守れない。 政府は2029年末までに両社が少なくとも1基ずつファブを稼働できるようインフラを構築する方針を立てており、電力供給に関しては霊光原発の追加建設の検討まで取り沙汰されている。 光州特別市は、サムスン電子・SKハイニックスの協力企業や研究機関がともに成長する素材・部品・装備のエコシステムと、企業型先端都市の造成構想も示した。首都圏に80%以上集中する半導体生産を地域に分散させる実験という意味も持つ。圧縮された工程表が実際の量産につながるかは、移転地域との合意とインフラ整備の速度にかかっているとの評価が出ている。

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カメラを外したAIメガネ「イーブンG2」韓国上陸…目の前に33言語の通訳

メガネのレンズに字幕が浮かぶ時代が、すぐそこまで来ている。外国人と会話すると目の前に通訳文が表示され、発表原稿が視界の片隅を流れる人工知能(AI)メガネが、韓国市場に正式上陸する。 スマートグラス専門ブランドのイーブン・リアリティスは、第2世代AIスマートメガネ「イーブンG2」を8月に韓国市場で正式発売すると4日に明らかにした。販売はネイバーの公式ブランドストアで行われ、公式ストア基準の販売価格は109万9000ウォン。韓国語をサポートする専用アプリのアップデートは8月中旬に予定されている。 (写真=イーブンリアリティスコリア) ◆ ユニコーン入りした新興ブランド、カメラの代わりに画面を選んだ イーブン・リアリティスはドイツ・ベルリンに本社を置き、中国・深圳に生産・研究開発拠点を運営するウェアラブル企業だ。2024年の第1世代製品G1で名を知られ、投資市場では企業価値10億ドル前後を認められてユニコーン入りしたと評価されている。G2は昨年11月にグローバル市場で公開され、米国や欧州、日本などで599ドルで販売されてきた。 ブランドが掲げるスローガンは「注意を奪わない技術」だ。スマートフォンのように利用者を画面の中へ引き込むのではなく、必要な瞬間に必要な情報だけを届け、視界からは静かに退く設計を志向する。G2は光学構造を新たに設計し、前作よりもつる部分を細く整え、装着感を高めたと評価されている。 (写真=イーブンリアリティスコリア) 製品哲学は引き算に近い。イーブンG2にはカメラと外部スピーカーを搭載していない。その代わり、レンズ内側の両眼マイクロLEDディスプレーが、AIとのやり取り結果を文字で表示する。映像を大きく見るメガネではなく、必要な情報だけを視界に重ねる情報表示特化型デバイスだ。最大1200ニットの明るさで、真昼の屋外でも文字を読めるようにした。 装着感も一般的なメガネに合わせた。重量は36グラムで、チタンとマグネシウム素材を使って耐久性を確保し、ラウンド型とスクエア型の2種類のフレームに3色を用意した。着脱式のサングラスクリップも追加できる。 バッテリーは1回の充電で最大2日以上使用でき、専用ケースでさらに7回まで追加充電が可能だ。毎晩充電器を探す負担を減らし、朝にかけて出かける日常のメガネのように設計したという評価もある。 韓国での発売は、アジア攻略の歩みを広げる流れと受け止められている。日本と香港などで先に販売を始めたのに続き、韓国語対応とともに国内市場に踏み込む形だ。 ◆ 目の前に出る字幕と通訳、使い道がすぐ思い浮かぶ 機能一覧は、日常の場面にそのままつながる。海外旅行で外国人と話すと、33言語のリアルタイム翻訳字幕が視界に表示され、スマートフォンの翻訳アプリを間に挟んで画面を行き来する代わりに、相手と目を合わせたまま会話できる。会議ではリアルタイム字幕と会話要約が議事録の負担を減らし、発表者には視界に流れるスクリプトがプロンプターの役割を果たす。 情報弱者層を支援する機器としての可能性も指摘される。リアルタイム会話字幕は、聴力が弱くなった高齢者や難聴者にとって、相手の話を文字で見せる補聴支援手段になり得る。歩きながら確認するナビゲーションの経路案内やスマートフォンの通知表示は、画面を取り出して見る回数自体を減らしてくれる。 手が自由になる特性は、活用範囲をさらに広げる。ランニングや自転車走行中に視線をそらさず経路や通知を確認したり、料理や作業中に濡れた手でスマートフォンを触る必要なく情報を受け取ったりする場面が代表例とされる。外国語会話の練習で相手の発話を字幕で確認する学習補助用途まで、文字表示という基本機能の上に使い道が積み重なる構造だ。 エコシステム拡張のための仕組みも用意された。オープン型アプリプラットフォーム「イーブンハブ」を通じてソフトウェア開発キット(SDK)を公開し、外部開発者がメガネ上で動く機能を直接作れるようにした。指のジェスチャーでメガネを操作するリング型コントローラー「イーブンR1」も同時に発売される。メガネに触れず、指先の動きだけで字幕を送ったり機能を呼び出したりする方式だ。 (写真=イーブンリアリティスコリア) ◆ メタとは逆の道、「記録しないメガネ」が勝負手だ 市場構図の中で、イーブンG2の立ち位置は明確だ。スマートグラス市場の先頭を走るメタ・レイバン製品群は、カメラで日常を撮影・記録する機能を前面に押し出してきたが、相手の同意なく撮影される可能性から、プライバシー論争がつきまとっていた。 イーブン・リアリティスはカメラを完全に外す正反対の選択で論争を根本から避け、欧州連合の個人情報保護法(GDPR)基準でユーザーデータを管理することを打ち出している。 スマートグラスがウェアラブルの激戦地として浮上した背景にはAIがある。音声で問い、目で答えを受け取る相互作用が可能になり、ポケットの中のスマートフォンに代わる次の機器候補としてメガネが急浮上した。 ビッグテックやスタートアップが相次いで参入し、関連企業の企業価値も急騰する流れで、明確な勝者がいない初期市場を先取りしようとする競争が加速しているとの見方が出ている。 ...

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