NASA公開の月着陸「予行演習」を見てみると…ロケット3機打ち上げ、地球軌道で着陸船2種とドッキング
主な内容 ▶ NASAは10月23日(現地時間)、アルテミス3号の詳細な計画を発表した。フロリダから2週間以内にロケット3機を打ち上げる。 ▶ ブルーオリジンのニューグレンが月着陸船「ブルームーン・マーク2」の試験機を高度約440キロの地球軌道に投入し、NASAのSLSロケットが宇宙飛行士4人を乗せたオリオンを打ち上げる。最後にスペースXのスターシップが打ち上げられる。 ▶ 宇宙飛行士は飛行3日目にブルームーンとドッキングし、着陸船内に2日間入り、気圧や生命維持装置、操縦装置を点検する。8日目にはスターシップと2時間だけドッキングするが、船内には入らない。 NASAが公開したアルテミス3号のミッション運用概念図。宇宙飛行士4人が地球低軌道で月着陸に必要な主要システムを試験する過程を示している。(写真:NASA) 人類を月に送る前の最後の予行演習計画が明らかになった。NASAは23日(現地時間)、ケネディ宇宙センターで2時間を超える記者会見を開き、アルテミス3号の運用計画を発表した。 ロケット3機を2週間以内に相次いで打ち上げ、地球軌道上で宇宙船3機を合流させる計画だ。 ◆ ロケット3機、宇宙船3機 ブルーオリジンの有人月着陸船「ブルームーン・マーク2(Blue Moon Mark 2)」の試験機が地球軌道を飛行し、NASAのオリオン宇宙船とドッキングする想像図。(写真:NASA) 打ち上げの順番は決まっている。まずブルーオリジンのニューグレンロケットが、月着陸船「ブルームーン・マーク2」の試験機を高度約440キロの地球低軌道に投入する。ニューグレンの発射台は5月、地上燃焼試験中に爆発しており、ブルーオリジンは年末までの復旧を目指している。 次はNASA独自のロケット、SLSだ。先端に搭載された有人宇宙船オリオンには、NASAの宇宙飛行士ランディ・ブレズニック、フランク・ルビオ、アンドレ・ダグラスと、欧州宇宙機関(ESA)のルカ・パルミターノが乗り込む。 オリオンは、最も低い地点が高度29キロ、最も高い地点が1,806キロとなる細長い楕円軌道に入った後、高度約555キロの円軌道へ移る。NASAによると、宇宙船の温度管理に適した高度だという。 最後はスペースXのスターシップだ。5月に初飛行した「バージョン3」にドッキング装置を機首部分に取り付けて打ち上げる。ブルームーンの点検が終わった後に発射し、オリオンと合流する。 ◆ 一方には乗り込み、もう一方とはドアを合わせるだけ 宇宙飛行士の予定は次のとおりだ。飛行1~2日目にオリオンの装備を点検し、3日目にブルームーンとドッキングする。その後2日間、ハッチを開けて着陸船内に入る。 気圧が適切に保たれるか、生命維持装置や操縦ソフトウェアが作動するかを試験するほか、緊急時の手順や2機の宇宙船を同時に扱う方法を確認する。点検を終えるとオリオンに戻り、ブルームーンから離れて次の合流に備える。 NASAのオリオン宇宙船とスペースXの有人月着陸船スターシップの試験機が、地球低軌道でドッキングの準備をする想像図。アルテミス3号で実施するドッキング試験を描いている。(写真:NASA) ...
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