【中東戦争】トランプ暗殺情報で揺らぐ中東停戦…イスラエルの思惑は

イスラエルがイランのトランプ大統領暗殺計画に関する情報を米国に共有したと、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が9日(現地時間)に報じた。米国とイランが危うい停戦状態にある中で、さらなる火種が投げ込まれた形だ。 トランプ大統領はすでに脅威を把握していたようだ。彼は8日、トルコのアンカラで開かれた北大西洋条約機構(NATO)首脳会議の直後、記者団に対して「彼らは米国の指導者である私を排除しようとしている」と述べ、「今朝も確認したが、私の名前は彼らのリストにあった。今のところ運はよかったが、その運も長くは続かないかもしれない」と語った。 行動も発言と同じ方向を示していた。トランプ大統領はアンカラから旧型のエアフォースワンで帰国の途についた後、英国の空軍基地で新型機に乗り換え、ホワイトハウスへ向かった。警備上の懸念に伴う迂回対応との見方が出ている。 当事者側は言葉を慎んでいる。駐米イスラエル大使館はコメントを拒否し、国連駐在イラン代表部も応答しなかった。ホワイトハウスは、前日のトランプ大統領の発言を参照するよう求めるにとどめた。 報道が出た9日、トランプ大統領とネタニヤフ首相は電話会談を行い、中東全体で両国が協調を継続することで一致した。イスラエル首相府は、トランプ大統領がペルシャ湾での最近の米軍の動きについてもネタニヤフ首相に説明したと明らかにした。冷え込んでいた両首脳の対話が、情報共有を機に再びつながった格好だ。 この情報が危険なのは、内容そのものよりもタイミングにある。米国とイランは先月、停戦に関するMOUを締結したが、最近は停戦後最大規模の空爆を応酬し、合意そのものが揺らぐ局面に入っている。 終戦協議がようやく持ちこたえている時点で、大統領の身辺を狙う情報が公になれば、真偽が明らかになる前に交渉の政治的余地そのものが狭まる。暗殺の脅威を受ける指導者が、その相手と終戦文書に署名するのは難しいからだ。 イスラエルの思惑も読み取る必要がある。トランプ大統領とベンヤミン・ネタニヤフ首相は、イラン対応をめぐって溝を深めてきた。ネタニヤフ首相は軍事作戦の拡大を主張する一方、トランプ大統領は戦争の長期化が世界経済に与える打撃を懸念し、出口戦略を模索してきたとされる。 この構図の中で、イランによる暗殺脅威の情報は、ワシントンの脅威認識を改めて引き上げ、対イラン協調を復元するための梃子になり得る。政府間で密かにやり取りされる情報が、なぜか報道機関に漏れた経緯そのものがメッセージだという解釈が可能な理由でもある。 イラン内部の空気も、こうした情報に一定の現実味を与えている。2月28日、米国とイスラエルの攻撃で死亡したアヤトラ・アリ・ハメネイ最高指導者の葬儀では、「私たちはトランプを殺す」と書かれた横断幕が掲げられた。イランは2020年に米軍の空爆で死亡したカセム・ソレイマニ革命防衛隊コッズ部隊司令官への報復も、数年来公言してきた。最高指導者の殺害という前代未聞の事態を経て、報復感情が体制の原動力になっている状況だ。 WSJは、今回の情報が事実だと確認されれば、米国とイランの対立を一段と激化させるきっかけになり得ると指摘した。停戦後も空爆が続く状況で、大統領暗殺未遂という大義名分が加われば、米国の対応は軍事的選択肢へ傾く恐れがあるというわけだ。 一方で慎重論も少なくない。情報の実行段階や入手経路は公表されておらず、イランも反応を示していない。検証されていない情報がエスカレーションの口実として消費されることを警戒すべきだと、外交筋の一部からは指摘が出ている。 イスラエルと米国の不一致が表面化したタイミングで出てきた情報であるだけに、政治的な利用可能性を見極める必要があるという見方だ。トランプ大統領自身が脅威に言及しつつも、「やるべきことをやっているので、あまり気にしていない」と述べた点は、この問題を直ちに対応の大義として使うつもりがないというシグナルとも読める。 今回の事態は、中東停戦が文書ではなく、ひとりの身辺にかかっている構造を浮き彫りにした。国家間合意が、指導者個人を狙う脅威ひとつで覆り得る体制であるなら、停戦はいつでも巻き戻せる一時停止ボタンに近い。 ハメネイ氏の死とソレイマニ氏の殺害が示したように、指導部除去が戦争手段として定着している以上、報復の標的が国家元首にまで上がる悪循環は、すでに始まっていると見てよい。 世界経済も例外ではない。トランプ大統領が出口を模索してきた背景には、戦争長期化による経済的打撃がある。緊張が再び高まれば、ホルムズ海峡の航行リスクや原油価格の変動性が増し、中東からエネルギー輸入の大半を依存する韓国のような国が真っ先に影響を受ける構図だ。 情報戦が交渉の場を揺さぶる手段になったという点も、今回の局面が残す教訓だ。情報は公開された瞬間、検証の有無にかかわらず世論と政策を動かす。終戦か拡戦かを分ける変数が、戦場の砲声ではなく、報道された情報の一行であり得る時代が確認されたと言える。 最も急がれるのは、情報の検証手順だ。米国が事実確認前に軍事対応カードを切れば、情報1件が戦争再開の引き金になる。 情報機関の間で照合を行い、その結果が出るまで対応水準を固定する内部ルールが、ホワイトハウスには必要だ。イスラエルとの情報共有にも共同検証の手続きを付け、情報が同盟間の政治手段として使われる余地を減らさなければならない。 断たれた対話回線の復元も並行課題だ。米国とイランは、直接対話チャネルが事実上途切れたまま、空爆と声明だけで意思を伝えている。湾岸地域の仲介国を通す常設の連絡線を再生し、誤算による偶発的衝突をふるい落とす最低限の安全装置を作ってこそ、停戦は持ちこたえられる。 韓国政府と企業にも、シナリオ対応が求められる。政府は、ホルムズ海峡の航行危機に備えた備蓄油の放出や代替調達先の稼働計画を点検し、海運・精油業界は保険料高騰や航路迂回に備えた物流計画をあらかじめ整える必要がある。中東の銃声は遠くても、その請求書はいつも近くに届く。

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外交部がMIKTAキャンプ開催…5カ国の大学生30人が気候宣言文を発表

外交通商部は8日から10日までの3日間、MIKTA加盟国の大学生・大学院生30人を招き、「2026 MIKTA若手リーダーズ・キャンプ」を開催した。韓国、メキシコ、インドネシア、トルコ、オーストラリアの5カ国から、各国6人ずつが参加した。 次世代のMIKTA若者たちが気候変動対応のための協力策を議論している(写真=外交通商部提供) 参加者たちは、専門家講演、模擬外相会議、在韓MIKTA外交団との交流行事、現地学習で構成された日程をこなした。 ◆ 5大陸の異なる国々、それでも結束した理由 次世代のMIKTA若者たちが気候変動対応のための協力策を議論している(写真=外交通商部提供) MIKTAは耳慣れない名称だが、構成を見ればその性格が分かる。メキシコ(Mexico)、インドネシア(Indonesia)、韓国(Korea)、トルコ(Türkiye)、オーストラリア(Australia)の頭文字を取った名称だ。 5カ国は2013年9月、第68回国連総会を機にこの協議体を発足させた。大陸も文化も安全保障環境もそれぞれ異なる。共通点はただ一つ。大国ではないが、国際舞台で一定の能力と責任を持つ中堅国であるという点だ。 地域が重ならないという弱みは、むしろ強みとなった。特定地域の利害に縛られず、先進国と途上国の間をつなぐ橋渡し役を担えるからだ。昨年11月、南アフリカで開かれたG20首脳会議に合わせて行われたMIKTA首脳会談でも、5カ国の首脳級代表は、MIKTAが先進国と途上国の橋渡し役を果たしてきたと評価し、地政学的緊張と世界経済の不確実性の中で、多国間主義の回復が重要だとの認識をともにした。 米中競争が激化し、国際機関で合意をまとめることが難しくなった時代に、中堅国が声を合わせる通路が必要だという問題意識が、この協議体を13年間支えてきたともいえる。 ◆ 気候行動を模擬会議で解く3日間 次世代のMIKTA若者たちが気候変動対応のための協力策を議論している(写真=外交通商部提供) 今年のキャンプのテーマは気候行動だ。韓国は今年2月に1年間務めた議長国の役割をオーストラリアに引き継ぎ、オーストラリアは気候行動を今年の重点議題の一つに掲げた。キャンプのテーマもこれに合わせた。 初日の8日、チャン・ウクジン外交通商部グローバル多者外交調整官は開会のあいさつで、グローバルな課題への対応に若者の視点が不可欠だと強調した。オ・ジュン元国連大使は「多国間主義と青年の役割」を、カン・ソンジュ国立外交院教授は「地政学の時代のMIKTA」をテーマに講演した。 翌9日、参加者たちは各国の外相役を務め、模擬外相会議を開いた。気候変動への対応策をめぐって交渉した末、共同宣言文を発表した。利害の異なる国々が合意文の一文を作るために経る調整の過程を、直接体験したことになる。在韓MIKTA外交団との面談では、外交官生活について普段気になっていた点を自由に質問し、答えを交わした。 最終日の10日、チェ・ウォンソク外交通商部国際機構・原子力局長は修了式で最優秀チームに外交通商部長官賞を授与した。修了式を終えた参加者たちはDMZを訪れ、分断の歴史と平和の価値を自らの目で確かめた。気候という地球共通の課題から始まり、朝鮮半島という最も具体的な現場で日程を締めくくる構成だった。 ◆ 10年積み上げた青年ネットワーク、議論を超える土台 このキャンプは今年が初めてではない。韓国が2016年から毎年開催してきた。10年以上にわたって積み重なった参加者たちは、各国で外交、学界、市民社会へと広がり、MIKTAを知る人的資産になっている。 青年交流に力を入れる背景には、協議体の性格に根差した計算がある。MIKTAは条約も常設事務局もない緩やかな協議体だ。拘束力ある合意よりも、共同発言と調整が活動の中心となる。 チョ・ヒョン外交部長官が今年2月の議長職引き継ぎの際に、MIKTAは「議論の形成を超え、実質的な価値を創出し、具体的な成果を導き出せる協力体へと生まれ変わるべきだ」と述べたのも、こうした限界を踏まえた発言だった。制度が弱い協議体ほど、人と人との信頼が持続性を左右する。未来世代のネットワークこそが、協議体の土台だというわけだ。 キャンプを終えた参加者たちは、気候変動という共通課題をともに考え、青年世代として絆を深める機会になったと感想を述べた。3日間で築かれた縁が、将来5カ国の交渉の場で再び向き合う土台となるかどうか、その答えはこの若者たちに委ねられている。

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行安部、豪雨被害の大田・世宗など6市道に特別交付税21億ウォンを緊急支援

行政安全部は、8日から続く集中豪雨で被害を受けた大田、世宗、京畿、忠北、忠南、慶北の6つの市・道に対し、災害安全管理特別交付税21億ウォンを緊急支援すると10日に明らかにした。 支援対象は、大田広域市、世宗特別自治市、京畿道、忠清北道、忠清南道、慶尚北道である。 今回の支援は、豪雨被害地域の迅速な応急復旧のために決定された。支援金は、被害施設の応急復旧や被災者支援など、二次被害防止に主に活用される。 災害安全管理特別交付税は、行政安全部が災害・安全関連事業を支援するために地方自治体へ配分する目的税収だ。災害の応急復旧や予防、安全基盤の強化などに使われる。 地方政府は、地方財政法第45条に基づく「予算成立前使用」制度を活用し、予算を迅速に執行する計画だ。この制度を使えば、地方議会の追加更正予算の議決前でも災害対応予算を先に支出できる。 尹昊重(ユン・ホジュン)長官は、「地方政府と関係機関は、被害地域住民の不便を最小限に抑えられるよう、応急復旧に総力を挙げてほしい。政府は今回の豪雨による被害復旧が迅速に行われるよう、必要な支援を惜しまない」と強調した。 尹長官はまた、「まだ梅雨は終わっていないため、国民の皆さんは気象情報をこまめに確認し、危険地域への立ち入りを控えるなど、安全守則を徹底して守ってほしい」と呼びかけた。

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熱くなる海、韓半島も例外なし…WMO気候警告【気候、それでどうする】

気候関連の記事はあふれている。記録更新のニュース、氷が溶けるという警告、何度上昇したという数字。読者は知っている。地球が温暖化しているという事実を。 本当に分かりにくいのは、その先だ。なぜある大陸は2倍の速さで熱くなるのか。なぜ豊かな都市が猛暑で崩れるのか。どんな対策が実際に人々を守ったのか。答えはいつも記事の外にあった。 世界保健機関(WHO)は先月、欧州の熱波期間における超過死亡者数を1,300人以上と集計した。同機関は、対策があるだけで死亡を80%減らせると明らかにした。言い換えれば、備えが不足するほど被害が大きくなったという意味だ。気候危機はもはや気温の問題ではなく、備えの問題である。 「気候、だからどうする」を始める。危機を知らせるだけでは終わらない。原因を最後まで掘り下げ、すでに検証された解決策を探す。失敗した対策も記録する。何が通用し、何が通用しなかったのかを見極めてこそ次がある。<編集者注> 世界気象機関(WMO)は2025年の南西太平洋が観測史上2番目に暑い年だったと発表した。 世界気象機関(WMO)は7日(現地時間)に発表した「南西太平洋気候現況2025」報告書で、この地域に異常の兆しが出ていると指摘した。南西太平洋は、オーストラリアとニュージーランド、インドネシア、パプアニューギニア、太平洋の島国を含む海域だ。 2025年の南西太平洋海域は、観測史上2番目に暑い年だった。最も暑かったのは直前の2024年で、2年連続で記録が更新されたことになる。昨年、この地域の平均気温は1991年から2020年までの平年値より0.37℃高かった。 数字だけを見ると小さく見える。しかし海洋全体を温めるのに必要な熱量は想像を絶する。0.37℃という平均値は、すでに海が莫大な熱を抱えていることを意味する。 WMOは先に、2025年は世界全体でも2番目に暑い年だったと確認している。南西太平洋の異常高温はその一部だ。特定地域の偶然ではないということだ。 最も象徴的な場面は氷だ。インドネシア・パプアの高山地帯には、赤道付近では珍しく残っている熱帯氷河がある。この氷は1988年の面積の2%しか残っていない。WMOは、この最後の熱帯氷河が今年末か来年初めに消えると予測した。幾千年も持ちこたえた氷が、一世代で姿を消すのだ。 WMOはインドネシア・パプア高地の最後の熱帯氷河が今年末か来年初めに消失する可能性があると警告した。 WMO事務総長のセレステ・サウロ氏は、「多くの国で海は生計と経済、そしてレジリエンスの中心だ」と述べた。彼は2025年、この地域が海洋温暖化と海面上昇、海洋熱波と海洋酸性化、サイクロンと氷河喪失を一度に経験したと説明した。 この報告書は、WMOが大陸や地域別にまとめる気候現況シリーズの一つだ。目的は明確だ。科学的根拠に基づき、各国が災害に事前に備えられるようにすることだ。 ◆ 2年連続の記録的高温、海が送る警告 海が異常信号を送っている。世界気象機関(WMO)が7日(現地時間)に公表した「南西太平洋気候現況2025」報告書の結論だ。南西太平洋は、オーストラリアとニュージーランド、インドネシア、パプアニューギニア、太平洋の島国を含む海域である。 2025年の南西太平洋海域の海洋熱波の最大強度を示す地図。オーストラリアと南西太平洋一帯で強い海洋熱波が広く現れた。 この地域の2025年は観測史上2番目に暑い年だった。最も暑かったのはその直前の2024年だ。つまり2年連続で記録が更新された。 昨年、この地域の平均気温は1991年から2020年までの平年値より0.37℃高かった。 この数字は小さく見える。しかし海全体が温まるには、想像を超えるほど大きな熱が必要だ。平均で0.37℃高いということは、海がすでに莫大な熱を蓄えているという意味だ。 WMOは、2025年は世界全体でも2番目に暑い年だったと既に確認している。南西太平洋の異常高温はその一部にすぎない。特定地域の偶然ではないということだ。 最も象徴的な光景は氷だ。インドネシア・パプア高地には、赤道付近では珍しく残る熱帯氷河がある。この氷は1988年の面積の2%しか残っていない。WMOは、この最後の熱帯氷河が今年末か来年初めに消える可能性があると見ている。何千年も耐えてきた氷が、一世代で姿を消すのだ。 WMOはインドネシア・パプア高地の最後の熱帯氷河が今年末か来年初めに消失する可能性があると警告した。 セレステ・サウロWMO事務総長は「多くの国で海は生計と経済、回復力の中心だ」と述べた。彼は、2025年にこの地域が海洋温暖化と海面上昇、海洋熱波と海洋酸性化、サイクロンと氷河消失を同時に経験したと説明した。 この報告書は、WMOが大陸・地域別に発表する気候現況シリーズの一つだ。目的は明快で、科学的根拠によって各国が災害に事前に備えられるようにすることにある。 ...

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ストラテジー、ビットコイン3588枚を売却…史上最大規模の処分

ビットコインを最も多く保有する会社が、最も売らないはずだった約束を破った。代表的なデジタル資産財務企業(DAT)のストラテジーが、過去最大規模でビットコインを売却した。市場が注目するのは売却そのものより、売らざるを得なかった構造だ。 DATとは、会社の資金でコインを買い集め、企業価値を高める会社を指す。ストラテジーはその元祖格だ。本業はソフトウェアだが、同社の価値は実質的に金庫に積まれたビットコインが左右する。コインが上昇すれば株価はさらに大きく上がり、下落すれば逆に動くレバレッジ構造だ。 マイケル・セイラー・ストラテジー会長は6日(現地時間)、SNSのXで「ビットコイン3588枚を売却し、デジタル信用証券の配当支払いに2億1600万ドルを使った」と明らかにした。米証券取引委員会(SEC)への提出書類によると、同社は先月29~30日に1363枚を平均5万9256ドルで、今月1~5日に2225枚を平均6万773ドルでそれぞれ売却した。 ◆ 損切り20%…数字で見た2回の売却 今回の売却で痛いのは価格だ。5日時点でストラテジーのビットコイン平均取得単価は1枚あたり7万5476ドル。今回の平均売却価格はこれより約20%低い。高い時に買って、下がってから売った形だ。ビットコイン懐疑論者の金融評論家ピーター・シフは「買う時は高値、売る時は安値だ」と皮肉った。 規模も桁違いだ。ストラテジーの最初の売却は今年5月の32枚だった。2か月もたたないうちに100倍超の量を処分したことになる。今回の売却で保有量は84万7363枚から84万3775枚に減った。累積取得額は636億9000万ドルに達する。帳簿上の痛手も深い。同社は今年第2四半期のデジタル資産部門で83億2000万ドルの損失を記録した。その大半(83億1000万ドル)は、まだ売却していない保有分の評価損だ。 ◆ ドルで回る請求書…「売らない」約束が崩れた構造 セイラー会長はこれまでXで「ビットコインは絶対に売らない」と何度も公言してきた。その約束が崩れた原因は、同社のビジネスモデルにあるとの分析が出ている。 ストラテジーは優先株や社債を売って調達した資金でビットコインを買い集める会社だ。問題は、優先株が無料資金ではないことだ。同社が発行した優先株5種は毎月、または四半期ごとにドル建てで配当を支払わなければならない。最上位の証券には年10%の固定配当が付く。コイン価格が上昇し、株価に上乗せがついていた時代には、新株発行で配当原資を確保できた。ビットコインが高値から半値近くまで下がった今、その道は狭まった。残る選択肢が金庫の中のコインだったというわけだ。 実際、公表資料にもその兆候が示されていた。同社は売却が行われた週に、新株発行プログラムで株式を1株も売らず、自社株買いも行わなかった。株式を発行して現金を得る経路が事実上止まった状態で、配当の期限が迫っていたとみられる。 セイラー会長の説明は異なる。彼は今回の売却を後退ではなく、優先株投資家への約束履行と位置づけた。先の初回売却時には「自社の信用証券を世界最高の商品にすることが目標だ」と述べていた。配当を滞らせない会社だという信頼が、長期的には調達コストを下げるという理屈だ。実際、同社は5日時点で25億5000万ドル規模のドル準備金を、配当と利払い専用として積み立てている。 ◆ 12億ドル売却枠…市場が警戒する理由 市場の視線が集まるのは次の売却可能性だ。ストラテジーの取締役会は先月29日、「ビットコイン収益化プログラム」を承認した。ドル準備金の拡充、配当支払い、自社株買いのために、最大12億5000万ドル相当のビットコインを随時売却できる仕組みだ。今回の売却とは別に、上限枠はまだそのまま残っている。必要ならさらに売るという方針が文書化されたことになる。 この動きが単なる個社問題で終わらないのは、その規模にある。ストラテジーが保有する84万枚超は、ビットコインの総発行量の4%に相当する。最大の保有者が「買う側」から「売ることもある側」に立場を移した事実そのものが、市場心理を冷やす。 ストラテジーをまねてコインを買い集めた他の財務企業も、同じく配当・利払いの負担を抱えている。最初のドミノが倒れたのではないかという警戒論と、配当履行によってむしろモデルの信頼性が検証されたという反論が対立する局面だ。 ビットコインは8日午前、6万ドル前後で推移している。昨年10月の高値12万6000ドルと比べると半値水準だ。セイラー会長が守ったのは配当の約束で、破ったのは売却禁止の約束だった。二つの約束の間で、会社を支えるのがどちらかは、残る12億5000万ドルの枠が実際に使われるかどうかで決まる見通しだ。

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モルガン・スタンレー「半導体を減らせ」…サムスン電子・SKハイニックスの比重縮小を勧告

メモリ半導体の上昇モメンタムは尽きた アマゾン・MS・メタなどハイパースケーラーの比率拡大を提案 業績予想上方修正の鈍化・フィラデルフィア半導体指数は2週間で11%超下落 JPモルガンは「半導体は買い場」と逆の見方 2四半期決算・設備投資計画が分水嶺 [1分要約] ▶ モルガン・スタンレーはサムスン電子、SKハイニックス、マイクロンなどメモリ半導体の比率を減らし、アマゾン、マイクロソフト、メタなどハイパースケーラーの比率を増やすよう勧告した。 ▶ 根拠は業績予想上方修正の鈍化だ。半導体強気相場をけん引してきた利益見通しが、もはや急速には上がらないという判断である。 ▶ フィラデルフィア半導体指数は最近2週間で11%超下落した。業種のローテーションが始まったのではないかとの見方が出ている。 ▶ JPモルガンは真逆の立場だ。半導体の調整を買い場とみなし、2028年まで供給不足が続くとして半導体をより有利と見ている。 ▶ 焦点は2四半期決算だ。ハイパースケーラーが設備投資を維持・拡大すれば半導体に再び機会が生まれ、縮小すれば供給過剰懸念が強まる。 モルガン・スタンレーは最近の報告書で、サムスン電子やSKハイニックスなどメモリ半導体の比率を減らし、大型テクノロジー株の比率を増やすよう提案した。(写真=ウィキメディア・コモンズ) ◆ 半導体からビッグテックへ、モルガン・スタンレーの方向転換 AIラリーを主導してきた主役は半導体だった。その座をビッグテックに譲るべきだという診断が出た。モルガン・スタンレーが半導体比率を下げ、大型テクノロジー株を増やすよう勧告したのである。 7日の金融投資業界によると、モルガン・スタンレーは最近の顧客向け報告書でメモリ半導体関連銘柄の比率縮小を提案した。対象はサムスン電子、SKハイニックス、マイクロンだ。代わりにアマゾン、マイクロソフト、メタなどハイパースケーラーの比率を増やすよう求めた。ハイパースケーラーとは、大規模データセンターを自ら運営する企業を指す。 報告書を率いたのはマイク・ウィルソン最高投資責任者(CIO)だ。彼は半導体株がラリーを通じて市場を引っ張ってきたものの、上昇の原動力は弱まっていると見た。ウィルソンCIOはブルームバーグのインタビューで、半導体株には調整圧力がかかる一方、ハイパースケーラーは相対的に堅調であり得ると診断した。 根拠はシグナルの変化だ。アマゾン、マイクロソフト、メタはAIにこれまで以上の資金を投じている。それでも株価は下落した。逆に半導体株は急騰した。ウィルソンCIOはこの乖離を、半導体株への警告と受け止めた。 ◆ 業績予想の鈍化と循環物色の兆し ...

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【中東戦争】26兆ウォンの油価攪乱…検察、精油4社のカルテルを一斉起訴

米国・イラン戦争直後、HD現代オイルバンクとSKエナジーは価格引き上げの時期と幅を事前に調整したと判断した。直接の談合規模は14兆2000億ウォンと算定した。 波及効果まで加えた競争制限の規模は26兆ウォンだ。ただし、追随行為は現行法上、刑事処罰の対象ではない。 全量購入契約や証拠隠滅の容疑まで起訴に含まれた。起訴は有罪確定を意味するものではなく、容疑は裁判で明らかにされる。 서울중앙지검이 6일 정유 4사(HD현대오일뱅크·SK에너지·GS칼텍스·에쓰오일)를 공정거래법 위반 등 혐의로 기소했다. (사진=솔루션뉴스 매그니픽) ◆ 戦争直後の同時多発的な値上げ、検察が見た状況 米国・イラン戦争が起きると、燃料価格は上昇した。消費者はやむを得ないこととして受け止めた。だが、検察の判断は異なった。急騰の大部分は談合だったとみた。 ソウル中央地検の公正取引調査部(ナ・ヒソク部長検事)は6日、石油精製4社を公正取引法違反などの容疑で起訴したと明らかにした。HD現代オイルバンクの価格決定部門長A氏は拘束起訴された。責任マネジャー、法務室長、GSカルテックスの国内営業部門長も裁判にかけられた。 検察によると、2社の直接的な談合規模は14兆2000億ウォンだ。HD現代オイルバンクとSKエナジーが価格引き上げの時期と幅を事前に合わせていたという。SKエナジーが1リットル当たり30~40ウォン高く設定する方式だった。両社は2024年7月から今年2月まで価格情報をやり取りしていたと調べられた。 検察が注目したのは引き上げの速さだ。ロシア・ウクライナ戦争の際は、初日は原油価格が下がり、1週間後になってようやく上がった。今回は発生初日から同時に跳ね上がった。石油会社はすでに原油を相当量備蓄していた。急騰が避けられない状況ではなかったというのが検察の説明だ。 検察は今回の談合を一時的な逸脱とはみていない。2社の情報交換は戦争以前から続いていたと判断している。拘束されたHD現代オイルバンクの部門長は、かつてSKエナジーで価格情報を扱っていた。両社をつなぐ回路が長い間存在していたということだ。平時の慣行が危機局面で露骨に表れたというのが検察の見方だ。 内部メッセージも証拠として示された。エスオイルの価格決定部門のチャットルームでは、「今年は2兆稼げそうだ」「やはり戦争で食べていく会社だ」といったメッセージが交わされていたと検察は明らかにした。 ◆4社98.6%の寡占と「先導・追随」構造 談合が市場全体へ広がった背景には構造がある。国内石油市場は4社で98.6%を占める寡占構造だ。HD現代オイルバンクとSKエナジーが価格を上げると、GSカルテックスとエスオイルが追随する流れだ。 検察はこの2社の追随行為を「意識的並行行為」と位置づけた。競争社の価格を見て同じ方向に動く方式だ。直接的な談合の証拠は確認されなかった。この部分は談合容疑の起訴から外れた。 ...

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サムスン電子、3カ月で3年分を稼ぐ…営業益89兆ウォン、エヌビディア超え

三星電子が7日に公示した今年第2四半期の連結ベースの暫定実績は、売上高171兆ウォン、営業利益89兆4000億ウォンだった。前年同期比で売上高は129.3%、営業利益は1810.3%増加した。前四半期比でも売上高は27.7%、営業利益は56.2%増え、昨年4四半期から3四半期連続で売上高と営業利益の両方が過去最高を更新した。 三星電子の第2四半期営業利益は89兆4000億ウォンと暫定集計され、前年同期比1810.3%増で、3四半期連続の過去最高を記録した。 今年上半期累計の成績も、その規模をうかがわせる。1~6月の暫定売上高は304兆8700億ウォン、営業利益は146兆6300億ウォンだ。半年で昨年の年間売上高に迫る収入を上げ、利益はすでに昨年通年の3倍を超えた。 ◆ 3カ月で3年分――数字が示す異例さ 今回の成績は、比較対象を社外に求めるべき水準だ。営業利益89兆4000億ウォンは、昨年通年の営業利益43兆6011億ウォンの2倍を超える。2023年から昨年までの3年間で稼いだ82兆8700億ウォンよりも多い。市場予想(聯合インフォマックス集計84兆1606億ウォン)も6.2%上回った。 世界的にも例を見つけにくい。四半期営業利益の最高記録は、エヌビディアの535億ドル(約81兆8000億ウォン)、アップルの509億ドル(約78兆ウォン)程度だった。三星電子が今回の四半期でこの両社を上回り、世界の民間企業の四半期営業利益記録を更新したとの評価が出ている。 見えにくい数字もある。今回の実績には、20兆ウォンに迫ると推定される成果給引当費用が反映されている。従業員に支給する金額をあらかじめ積み立てたうえで、なお89兆ウォンを残したことになる。これを除いた実質営業利益は100兆ウォンを大きく上回り、110兆ウォンに近かったとの分析も出ている。 ◆ AIが変えたメモリーの公式――実績エンジンの正体 部門別の詳細実績は公開されなかった。ただし、半導体を担うデバイスソリューション(DS)部門が利益の大半を稼いだと推定されている。証券業界ではDS営業利益を88兆ウォン前後と見ている。 三星電子のHBM4E 12段製品が世界で初めてグローバル顧客に出荷される様子。 エンジンはAIだ。世界のビッグテックがAIデータセンター建設に競って資金を投じ、サーバー用メモリーの受注が急増した。AIアクセラレーターに搭載される高帯域幅メモリー(HBM)だけではない。データを蓄える汎用DラムやNANDフラッシュにも需要が広がり、価格が上昇した。世界最大のメモリー生産能力を持つ三星電子が、価格上昇の恩恵を最も大きく受ける構造だ。最近では、第6世代HBMであるHBM4を世界で初めて量産出荷し、高付加価値製品の比重も高めている。 産業の性格が変わったという見方もある。メモリーは景気に応じて好況と不況を繰り返す代表的な循環産業だった。今はビッグテックが数量を事前に約束する長期供給契約(LTA)が増え、受注が数年分積み上がる構造に変わりつつある。2023年に6兆5700億ウォンまで縮小した年間営業利益が、3年で四半期89兆ウォンへ膨らんだ背景には、こうした市場構造の変化がある。 ◆ 一つ屋根の下の明暗とピークアウト論争――残る変数 同じ会社の中でも、半導体の好況は両刃の剣となった。完成品を担うデバイスエクスペリエンス(DX)部門は、相対的に低調だった可能性が指摘されている。メモリーなど中核部品の価格上昇で、スマートフォンやテレビの原価負担が大きくなったためだ。 業界では、モバイル(MX)事業部の営業利益を5000億~1兆ウォン、テレビ・家電(VD・DA)を1000億ウォン未満と見込む。三星ディスプレイは5000億ウォン前後、自動車向け子会社ハーマンは2000億~3000億ウォン水準とみられている。半導体で稼いだ金の一部が、半導体を買ってくるグループ内事業の負担として戻る構図だ。 消費者物価ともつながる。メモリー価格の上昇分がスマートフォンやノートパソコン、家電の価格へ徐々に転嫁されているためだ。半導体の超好況は輸出と税収には追い風だが、消費者の体感価格には負担要因になり得るとの指摘が出ている。 好況がいつまで続くのかを巡る論争もある。業界の一部では、業況がピークを打って下がるピークアウトへの懸念が示されてきた。だが反論の方が優勢だ。ビッグテックと結んだ長期供給契約が数量と価格を下支えするため、上昇基調は少なくとも来年まで続くとの見方がある。証券業界がまとめた三星電子の今年通年営業利益予想は374兆ウォンに達する。 なお、確認手続きは残っている。今回の数値は決算前の暫定値であり、確定実績では一部変更される可能性がある。部門別の実績と会社側の説明は、今月末の確定実績発表とカンファレンスコールで公表される。89兆ウォンという数字が頂点なのか、それとも通過点なのかは、その時に輪郭が見えてくる。

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ベント前監督、韓国代表監督復帰を希望…4年で4人交代の構造が再召喚を招いた理由

去ってから3年半だ。パウロ・ベント前監督が韓国サッカー代表の指揮官の座に再び手を伸ばしている。 大韓サッカー協会の関係者は7日、「まだ国家代表電力強化委員会に受け付けられた書類はない」としながらも、「ベント監督が知っている協会職員を通じて、韓国代表監督職への関心を伝えてきた」と明らかにした。協会は先に、ベント前監督の応募説を否定していた。実際には非公式ルートで意思が伝えられていたことが確認された形だ。 次期監督の選任手続きと方式はまだ決まっていない。公式な候補登録や応募書提出の段階までは進んでいない状況だ。 ◆ 予選リーグ敗退が生んだ空席 代表チームの監督の座は空いている。韓国は2026北中米ワールドカップの予選リーグで敗退した。48か国体制に拡大された今回の大会で、32強進出に失敗した結果だ。洪明甫前監督は成績不振の責任を負って退任した。 協会は今月3日、国家代表電力強化委員会の初会議を開き、候補検討に入った。ただし、選任過程が初期段階であるため、ベント前監督の復帰意思が委員会に公式議題として上がったわけではないという。 ベント前監督は韓国サッカーと縁が深い。2018年9月に就任し、4年4か月間チームを率いた。単一任期としては歴代最長の指揮官記録だ。2022年カタールW杯では12年ぶりの16強進出に導いた。大会終了後は再契約なく韓国を離れ、2023年7月にアラブ首長国連邦(UAE)代表監督を務めたが、昨年5月に退任した。現在は所属チームがない。 ◆ 4年間で監督4人、再び呼び起こした構造 ベントカードが再び浮上した背景には、韓国サッカーが抱える構造的な問題がある。頻繁な指揮官交代だ。 交代の経緯は短期間で積み重なった。ベント前監督が去った後、協会はユルゲン・クリンスマン監督を選任したが、1年で解任した。暫定監督体制が続き、2024年に洪明甫監督が就任する過程では、選任手続きの公正性を巡る論争まで起きた。その洪明甫体制もワールドカップ予選リーグ敗退で幕を閉じた。指揮棒が行き来する間、代表チームの試合哲学が根づく余地がなかったという評価がサッカー界で出ている。 ベント前監督は、韓国の予選リーグ敗退が確定した後のメディアインタビューで、この点を正面から指摘した。彼は「私は4年少しの間、ひとつのチームを完全に指揮できたが、私が去った後、韓国は代行を含めて4年間に実に4人が指揮官を務めた」と述べた。続けて「監督が選手たちと信頼を築き、彼らの長所を最大化して確固たる試合スタイルを築くには、十分な時間が与えられるべきだ」と語った。 敗退の原因分析も示した。彼は「予選リーグ敗退という事態は、通常、一人や二人の責任に帰することができる問題ではない」とし、「1から10まで原点に立ち返って見直し、再建する過程が重要だ」と指摘した。監督一人を替える対症療法では不十分だという意味で、協会のシステム全般に向けた苦言だった。 ベント体制が再評価されるのもこの点にある。在任4年間で一貫した試合哲学を維持し、その結実がカタールでの16強進出として表れたという評価がサッカー界の一部にある。いくつかのファンはベント前監督の妻のSNSアカウントに「もう一度来て代表を率いてほしい」「韓国サッカーを救ってほしい」といった趣旨のコメントを残し、復帰を求めている。 ◆ 再会までに残る変数 復帰が確定したわけではない。越えるべき段階が残っている。 まず手続きだ。協会は監督選任の方式そのものをまだ確定していない。公募、推薦、交渉のいずれの経路を取るかによって、ベント前監督の位置づけも変わる。電力強化委員会が国内外の候補群をどのように絞り込むかも決まっていない。直前の選任過程で手続き論争を経験しただけに、今回は透明なプロセス設計が人選の結果と同じくらい重要な課題とみなされている。 検証の問題もある。ベント前監督への視線は在任当時から割れていた。後方からのビルドアップ中心の戦い方をめぐって賛否が分かれ、選手起用の幅が狭いという批判もついて回った。UAE代表で挙げた成果への評価も、委員会の検討対象になる見通しだ。 一度別れた相手だという点も変数だ。カタールW杯直後の再契約交渉はまとまらなかった。契約条件や支援体制をめぐる意見の相違が再び表面化する可能性も否定できない。 ボールは協会に移った。ベント前監督が投げかけた問いは、監督選任を超えた問題だ。4年ごとに繰り返された交代の悪循環を断ち切る体制を作れるのか、その点が今回の人選で同時に試される。

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【地域ソリューション】電動二輪車1台最大300万ウォン…光津区が普及拡大

光津区が2026年の電動二輪車購入補助金支援事業を実施している。購入負担を軽くして環境にやさしい交通手段の利用を広げ、内燃機関の二輪車が排出する微小粒子状物質と温室効果ガスを減らしてカーボンニュートラルに近づくことが目的だ。 区は電動二輪車1台当たり60万ウォンを支援する。配達目的で購入する場合は15万ウォンを上乗せする。国費と市費を合わせると車種によって最大300万ウォンまで受け取れる。対象は光津区に90日以上住所を置く個人、個人事業者、法人、外国人だ。気候エネルギー環境部の補助金支援対象車両を購入しなければならない。 申請は12月4日まで受け付ける。予算が尽きれば早期終了となる。今月1日からは配達用に加え、一般用も対象に含まれた。車両登録後、申請書と証明書類を整えて区役所環境課へ訪問または郵送で提出する。メーカー・輸入会社の自社車両、再支援制限期間2年内の同一車種2台以上、公共機関の購入は対象外となる。 光津区の電動二輪車登録台数は2023年の478台から2025年の946台へと2倍近く増えた。区が昨年補助した台数は30台にとどまる。補助金以外でも需要が自律的に広がってきたわけだ。今回の事業は、すでに形成された流れに行政が勢いをつける性格が強い。 配達用に15万ウォンを上乗せする設計は、事業の重点を示している。区は電動二輪車の拡大が大気環境の改善だけでなく、配達従事者の経済的負担を軽減するうえでも役立つと説明する。上半期に配達用を優先支援したのも同じ文脈だ。環境政策と民生支援を一つの枠組みにまとめた構造である。 焦点は財源だ。受付締切は12月4日だが、予算が底をつけばそれ以前に終了する。昨年の支援台数が30台にとどまったことを踏まえると、一般用まで開放された下半期に申請が集中し、早期終了が前倒しになる可能性も排除できない。需要の推移を反映した予算の追加が必要だという指摘がある。 補助金は購入のハードルを下げるだけだ。充電やバッテリー交換の環境が整わなければ、電動二輪車は置かれたままの資産になりやすいという懸念もある。1日中道路上にいる配達従事者ほど、充電待ちはそのまま所得損失につながる。商圏と従事者の動線に沿って拠点をきめ細かく配置する後続対応が必要だという指摘ができる。 受付窓口も見直しの余地がある。申請は区役所への訪問と郵送に限られている。日中の運行が多い配達従事者にとって、平日に窓口へ行くこと自体が負担になり得る。オンライン申請を併用して敷居を下げる案を検討する価値がある。 普及後を見据えた管理体制も課題だ。登録台数が2年で2倍に増えた分、使用済みバッテリーの処理や整備基盤、中古流通需要も一緒に拡大する見通しだ。事後管理まで整えてこそ、補助金が一回限りの支出ではなく、地域に残る投資になる。

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ナスダック上場まであと3日のSKハイニックス、発行総額45兆→43兆ウォンに調整

SKハイニックスが米国預託証券(ADR)の発行総額を約45兆4535億ウォンから約43兆1408億ウォンに引き下げ、6日に訂正開示した。 10日にナスダック市場で取引を開始する予定で、資金調達を超えて米国市場での企業価値再評価を狙う勝負手と受け止められている。 SKハイニックスの米国預託証券(ADR)の発行総額が約45兆4535億ウォンから約43兆1408億ウォンへと2兆ウォン以上減った。最近の株価調整が発行総額の算定式にそのまま反映された結果だ。数字は減ったが、上場の時計は予定通り進んでいる。 SKハイニックスは6日、証券預託証券(DR)発行決定の訂正開示を行い、新株DRの発行総額を従来の約45兆4535億ウォンから約43兆1408億ウォンへ修正した。10日に米ナスダック市場へADRを上場する日程に変更はない。申込と払込は14日、新株DRの上場予定日は29日だ。 準備はほぼ半年近く続いてきた。SKハイニックスは3月に米証券取引委員会(SEC)へ上場関連の登録届出書を非公開で提出し、バンク・オブ・アメリカ、シティ、ゴールドマン・サックス、JPモルガンが共同主幹事を務めた。銘柄コードは「SKHY」に決まった。ここ数年の外国企業の米国上場案件の中でも有数の規模と評価されている。 ◆ 45兆から43兆へ…数字が減った構造 総額が減った仕組みは算式にある。公示上、DR発行総額は新株の最大発行上限である普通株1779万株に基準株価を掛けて算出する。最初の開示時の基準は先月23日の終値255万5000ウォンだった。今回の訂正では、開示提出前日の今月3日の終値242万5000ウォンが適用された。その間に株価が約5%下がり、総額も約2兆3000億ウォン減ったのだ。 この数字を調達失敗と受け取る必要はない。公示上の総額は発行上限に時価を掛けた理論上の最大値、いわば定価表に近い。実際に会社が手にする金額は、海外機関投資家による需要予測を経て公募価格が確定した時点で決まる。株価が再び上がれば、総額が増える訂正開示が出る可能性もある構造だ。 株価調整の背景には市場全体の流れがある。米連邦準備制度の引き締め懸念でグローバルなテクノロジー株の変動性が高まり、半導体比率の大きい国内株式市場も揺れた。先月の上場発表直後に291万ウォン台まで急騰したSKハイニックスの株価は、その後240万ウォン台まで押し戻された。 ◆ 資金よりも企業価値…ナスダック上場の狙い ADRは、海外企業の株式を米国市場でドル建てで売買できるようにした証券だ。SKハイニックスが新株を発行して預託機関に預けると、その株式を基に発行されたADRがナスダックで取引される。ADR1株は原株0.1株に相当する。 原株1株が240万ウォン台と高額なため、そのままでは米国市場でも屈指の高値株になる。そこで10分の1に分割し、投資のハードルを下げる設計だ。TSMCやASML、トヨタも同じ方式で米国市場に上場している。 発行規模は全株式の約2.5%にあたる。調達資金は龍仁半導体クラスター1期ファブと清州P&T7先端パッケージングファブの建設、極端紫外線(EUV)露光装置などの設備投資に使われる。 ただ、証券業界は今回の上場の重心を資金調達よりも企業価値再評価に置いている。SKハイニックスはAI必須メモリーであるHBM(高帯域幅メモリー)好況で現金を積み上げる企業だ。急務なのは投資資金ではなく、割安感の解消だとの見方がある。国内市場では、SKハイニックスの株価は利益基準で米競合マイクロンの半分程度の倍率で取引されてきた。ナスダックに並べば、海外投資家が両社を同じ基準で比較することになる。 指数組み入れ効果も狙っている。キム・ウノIBK投資証券研究員は先月の報告書で、「ナスダックに直接上場すればフィラデルフィア半導体指数への組み入れ可能性が高まり、マイクロンと直接比較されることで国内より高いバリュエーションを適用されうる」と見通した。この指数に連動するファンドがADRを義務的に買い入れれば、その需要が株価を下支えする構図になる。ユン・ジェホン未来アセット証券研究員は先月、半導体指数の上場投資信託(ETF)とナスダック連動ETFから、それぞれ3億4000万ドル、4億5000万ドル規模の需要が生じる可能性があると推定した。 ◆ 希薄化懸念と再評価期待…10日が最初の試金石 新株発行には影もある。株式数が増えれば、既存株主の持分価値はその分薄まる。一部の個人投資家が懸念を示した点だ。SKハイニックスは証券申告書で、発行規模は全体の2.5%程度であり、希薄化効果は限定的だと説明した。 証券業界の評価は期待寄りだ。イ・ジョンウク三星証券研究員は、「ADR自体が企業価値上昇を保証するわけではないが、投資家の売買アクセスを高める」とし、「米国市場で再評価された結果が、国内の本株にも反映されうる」と分析した。先にこの道を歩んだTSMCの米国ADRは、台湾本株より10%超のプレミアムで取引されている。 市場の関心は次の段階にも移っている。240万ウォン台の株価は国内個人投資家には負担となるため、上場後の株式分割の可能性が証券業界の一部で取り沙汰されている。会社が正式に明かした事項ではない。年内に株主還元策を発表する方針を示しているだけだ。 残るのは市場の判定だ。需要予測で海外機関が提示する価格、そして10日のナスダック初値が、今回の勝負の第1ラウンドの成績表になる。43兆ウォンに訂正された価格表が割安な出発点だったのかは、その時に明らかになる。

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【NY株式市場】暴落脅かしたAI半導体、一日で反発…米国株式市場に何が

米国株は反発買いに支えられて上昇して引けた。独立記念日の連休を終えて6日(現地時間)に取引を再開したニューヨーク市場は、ハイテク株を主軸に上昇した。ナスダック総合指数は1.12%上昇し、S&P500は0.72%、ダウ工業株30種平均は0.29%上昇した。ダウは史上最高値を更新した。 主導株はAI半導体だった。AMDは6%超急騰した。ゴールドマン・サックスが目標株価を450ドルから640ドルに引き上げた直後だった。ブロードコムはアップルとの提携関係を延長したとの報道で3.7%上昇した。ウェスタンデジタルは7%上昇し、TSMCとクアルコムもそろって堅調だった。 大型テクノロジー株も相場を押し上げた。テスラはロボタクシーサービス拡大の報道を受けて急騰した。メタは3%近く上昇した。一方、マイクロソフトは下落した。同社はこの日、4,800人の削減を発表した。全従業員の2.1%に当たる。ゲーム事業部のXboxでは5分の1ほどが減る。 7日にナスダック100指数への組み入れを控えるスペースXは1%近く下落した。先月12日に上場したこの企業は、史上最大規模のIPOで時価総額2兆ドルを超えた。ネオクラウド企業のテラウルフは4.86%上昇した。アンソロピックとの長期賃貸契約が材料となった。 この日の反発は、前日の市場動向とは正反対だった。発端は今月1日だった。ブルームバーグは、メタが余剰AIコンピューティング資源を外部に貸し出すクラウド事業「メタ・コンピュート」を準備中だと報じた。メタ株は上昇し、半導体株は下落した。同じニュースが正反対に解釈されたのだ。 背景には「希少性」の論理がある。過去3年間の半導体上昇を支えてきた根拠は、需要が供給を圧倒しているという見方だった。最も多くAIチップを買い集めた企業が余剰サーバーの存在を明かしたことで、その根拠に疑問が投げかけられた。 衝撃は韓国でさらに大きかった。2日、コスピは7.89%急落した。1日で時価総額約569兆ウォンが消えた。取引時間中にはサーキットブレーカーが発動した。外国人投資家は8営業日連続で韓国株を売り越した。ウォン相場は1ドル=1,550ウォン前後と、2009年以降で最も弱い水準に近づいた。 市場が頼ってきた不足論には検証手段がなかった。GPUの実稼働率やデータセンターの遊休率は、これまで公開されたことがない。メタ報道はその空白を突いた。 週末の間に空気は変わった。主要投資銀行は相次いで、AI産業の見通しを楽観する見解を示した。設備投資計画も維持された。メタの今年の設備投資見通しは1,250億~1,450億ドルだ。アルファベットは1,850億ドル、アマゾンは2,000億ドル前後を示した。4大ハイパースケーラーの合計支出は6,500億ドルを上回る。 マクロ環境も買いを後押しした。国際原油価格は、サウジアラムコのアジア向け販売価格引き下げを受けて小幅下落した。WTIは1バレル68.55ドルで引けた。先に発表された6月の米雇用者数は5万7000人増にとどまり、予想を下回った。原油と雇用がそろって鈍化したことで、利下げ期待が高まった。米10年国債利回りは4.47%に低下した。 市場の焦点は、支出規模から収益化のスピードへと移っている。アンソロピックは6日、テラウルフと20年の賃貸契約を結んだ。ケンタッキー州のデータセンター401MW規模で、契約期間中の想定売上高は約190億ドル、ウォン換算で29兆ウォンを超える。ビットコイン採掘からAIインフラへ事業を転換したテラウルフは、長期の固定収入を確保した。メタが余剰資源を販売しようとする動きも同じ文脈にある。積み上げた設備を売上に変えようとする試みだ。 AI業界では、資本が循環する構造が定着しつつある。資金を集めてチップを買い、余った容量を他のAI企業に貸し出し、その需要を根拠に再び設備を拡大する。成長エンジンという評価と、バブルという警戒感が同時に出ている。GPUは時間が経てば価値が下がる資産だ。減価償却負担を指摘する見方もある。 投資判断の基準も移っている。投資規模より収益化の速さに市場は反応する。余剰容量を貸し出したり、長期契約で売上を固定化したりする企業に資金が集まる。8月末のエヌビディア決算におけるデータセンター売上と利益率、メタ・コンピュートの実際の価格と顧客が次の分岐点と見なされている。 韓国市場にも同じ問いが投げかけられている。コスピは半導体ストーリーに大きく依存する市場だ。SKハイニックスは約280億ドル(約43兆ウォン)規模の米国上場を進めている。サムスン電子は第2四半期の速報業績発表を控えている。AI需要が実際の業績として確認される時点が、方向性を左右する変数とみられている。

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